Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

髭、髯、鬚(ハナヒゲウツボ)

2020-01-21 19:23:22 | ウツボ科

早朝は結構ヒンヤリしていましたが、日中は陽光たっぷりでポカポカだった本日のやんばるです。

明日は南寄りの風になり、今日以上にポカポカしそうな予報。降水確率も0パーセントになってました。

さらに週の後半にかけて暖かい日が続きそうで、ほとんど夏日…な日が続きそうです。

風は北東。概ね晴れ。

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お隣の国では、米国大使の『ひげ』がニュースになっているそうですが…。

『外交関係を円滑化するためにならひげを剃りますか?』という感じのことを問われた大使は、『二国間の関係の利益になると納得させてくれる人がいれば』と答えたのだとか。

大使が外交のためにひげを剃ることになるかどうかはともかく、『ひげ』が持っているシンボル的な力、記号性、イメージを想起させる力といったものは、僕が思っているよりずっと強いのかな…とか思ってみたり。

ちなみに、史上初めて『ひげ』を剃ったのはアレクサンドロス3世だと言われているのだそう。通称アレクサンドロス大王として知られる、古代ギリシャマケドニア王国の君主ですね。

もっともこれは伝説で、それよりも前の紀元前3000年頃には、人は銅製のカミソリを用いてひげを剃り整えていたと考えられてもいるのだとか。

『ひげ』とひらがなで書いてきましたけど、ここまでの『ひげ』は漢字で書くとしたら『髭』となります。

『ひげ』には『髭』と『髯』と『鬚』の三つの漢字があり、『髭』はひげ全般と口ひげのことなのだとか。『髯』は頬のひげのことを指し、『鬚』はあごひげのことを指すのだそう。

前述の大使のひげは口ひげですから、ニュースになっているのは『髭』のことというわけです。

日本では中世から江戸時代初頭にかけて、武士は髭を蓄えることが当然とされていて、髭のない武士は嘲笑されたのだとか。そのため髭の薄かった豊臣秀吉などは、付け髭を用いたりしていたのだそうです。

そんな時代から、付け髭があったんですね…。

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さて…

〈ウツボ科ウツボ亜科ハナヒゲウツボ属ハナヒゲウツボ Rhinomuraena quaesita 19年11月28日 沖縄島安和〉

学名種小名は『気取った、特別の』の意。

1属1種の特徴的な形態を持つ本種。もちろんその特徴とは鼻先の肉質突起です。

前鼻孔が管状に伸び、さらに管の先端が花びら状に開きます。

口のすぐ上にありますから、漢字で書くならこれも『髭』ですよね…。

 

コメント
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