早朝は気持ちの良い陽光を浴びられたりもしたのですが、時間と共に雨交じりの空模様になった本日のやんばるです。
北寄りの風は強めに吹いてましたけど、そんなに寒くはない感じでした。
明日は一時的に冷え込みそうですが、それ以後はまた暖かな日が続きそうです。
風は北西。曇り時々晴れ、のち雨交じり。
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複数種の生物が相互関係を保ちながら同所的に生活する現象は『共生』と呼ばれています。
共生には、『相利共生』、『片利共生』、『片害共生』、『寄生』があるのだとか。
これらの違いは、共生関係にある生物間の利益・不利益の関係性によるのだそう。つまり互いに利益を得ているのであれば『相利共生』。一方が利益を得、もう一方は利害が発生しないのであれば『片利共生』。一方には不利益があり、もう一方には利害が発生していないのであれば『片害共生』。そして一方だけが一方的に収奪する場合を『寄生』と呼ぶのだとか。
共に生きる、と書くと一緒に協力して生きるような印象を抱いたりするのですが、まあそうはいかないようで…。
共生の一形態、『片利共生』にはさらに三つの種類があるのだそう。
一つ目は単に移動するためだけに、ある種が別の種にくっつく関係で『便乗』と呼ばれるのだとか。二つ目は別の種を住処として生活するタイプで『着生』と呼ばれるのだそう。三つ目はある種の死骸などを別の種が利用する関係で『変態共生』と呼ばれるのだそうです。
一つ目と二つ目はまあイメージしやすいですが、三つ目の『変態共生』はイメージできますでしょうか。死骸を利用する関係って…。
これはヤドカリのことです。巻き貝の死骸(殻)を利用してますから…。
片利共生は英語で『Commensalism』。これは『食事仲間、食物の共有』を意味する『Commensal』という英単語に由来するのだとか。
さらに『Commensal』という語は、ラテン語の『com mensa』に由来するのだそう。これは『食卓を共有する』という意味なのだそうです。
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さて…
〈テナガエビ科カクレエビ亜科ホンカクレエビ属ウミシダヤドリエビ Periclimenes commensalis 20年1月14日 沖縄島安和〉
学名種小名は『食卓を共有する』の意。
共有相手はウミシダなのでしょうね。
様々な体色変異を持つ本種、それは宿主に合わせた体色を纏うためです。
実験によると、あるウミシダから別の色の違うウミシダに移したとき、約2週間で新しい宿主と同じ色になったのだそうです。