早朝はドンヨリしてましたけど、日中は気持ちよい青空が広がった本日のやんばるです。
風は北寄りですが、陽光たっぷりで夏日になりました。
次の週末には雨交じりになりそうな気配ですが、それまでは心地よい日差しの日が続きそうです。
風は北東~北。曇のち晴れ。
■■
『腰白(こしじろ)』
字面を見る限り、腰が白い何かなのだろうな…っていう感じですね。
調べてみると三つの意味がありました。
その一…、小袖の一種。腰のあたりを白地のままにし、肩と裾を色で染めて、刺繍などを加えたりすることもある小袖。
小袖とは、現在の和服のもととなった袖口の小さく縫いつまっている衣服のことなのだとか。
当然大袖というのもありまして、これは礼服で、小袖はその下に着る衣服なのだそう。背広の中に着るシャツみたいな感じですかね。あるいはこれからの季節に活躍するヒートテックみたいな感じ?…、違うか…。
その二…、鎧、腹巻きの類いの威(おどし)の一種。色威で胴のあたりを白威としたもの。
威とは鎧を連結する糸と革のことなのだとか。平安時代以降の鎧は小札(こざね)という小板を繋ぎ合わせた物だったようで、その連結素材ですね。ステッチみたいなものをイメージすれば良いのでしょうか? まあもっと頑丈なものでしょうけど。
その三…、近世の駕籠、なかでも乗物の一種。駕籠と乗物の違いは分かりますでしょうか。時代劇なんかで商人が乗っているのが駕籠。武士やお姫様が乗っているのが乗物なのだとか。
つまり駕籠のなかでも引き戸付きで装飾が施された高級なものを乗物と呼ぶのだそう。
網代(あじろ)で張り包んで溜塗(ためぬり)とし、腰の部分を胡粉(ごふん)で白くしたものが腰白なのだとか。うーん…全くイメージ出来ません…。
とにかく公家や将軍クラスが利用する高級な駕籠のことのようです。
ありふれた字面の言葉にいろいろな意味があって、ちょっと驚きだったり…。
■■
さて三つの意味の『腰白』ですが…
〈テッポウエビ科テッポウエビ属コシジロテッポウエビ Alpheus sp. 21年9月19日 沖縄島安和〉
ダテハゼ属やオニハゼ属と共生する、相利共生の代表格である本種。
第1腹節の白い帯状斑紋が特徴です。
どの『腰白』でしょうか。
体表を見るかぎり和服のようにも思えますし、甲殻類ですから鎧にも思えたり。
まあ、駕籠ではなさそうですね…。