昨日の日中から鋭い日差しが降り注いでいるやんばるです。
風は南寄りで、たっぷりと湿気を孕んでいます。
本日もそのまま気持ちよく蒸し暑い一日になりました。
もう梅雨開けてるんじゃないのかなぁ…、なんて思えたり。
週間予報によると来週の週明け辺りに梅雨明けしそうなのだそうです。
いやもう開けてるんじゃないのかなぁ…。
風は南~南西。概ね晴れ。
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時代劇にありがちなワンシーンで…
どこかの武家屋敷に忍び込んだ忍者が見つかり、追われる途中で金属製の撒菱(まきびし)をばら撒いて追手を足止めし、まんまと逃げ切る…。
なんていうのがありますよね。
あの撒菱、鉄製のものは鉄菱と呼ばれているのだとか。他にも木製の木菱などもあるのだそう。
つまりこの撒菱には、もともとは天然の菱(ヒシ)の実が使われていたというとなのだとか。
菱とはミソハギ科(あるいはヒシ科)の水草で、池沼に生え、葉が水面に浮く浮葉植物。
この葉と実の形が菱形の語源なのだそう。
ヒシの近縁種として、日本にはオニビシとヒメビシがあり、ヒシの果実のトゲが2本であるのに対し、オニビシとヒメビシの果実のそれは4本なのだとか。
で、忍者の撒菱にはオニビシとヒメビシの果実が使われたのだそうです。しかもこれらは長時間潜伏するときの非常食にもなったのだとか。
というようなことが、江戸時代の忍術伝書『万川集海』にも記されているのだそう。
ただし実際に使用されたという記録はないのだそうですが…。
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さて、ヒシの果実と言えば…
〈ヒシガニ科ヒシガニ亜科ヒメコブヒシガニ属コブヒシガニ Pseudolambrus beaumonti 22年4月21日 沖縄島安和〉
学名種小名は献名でしょうね。
この画像を撮影したとき、この子は忍者みたいに気配を殺していたので、最初は小石かと思いました…。
前述の通り菱の果実は菱形の語源ですが、その実際の形は菱形と言われて僕らがパッとイメージするトランプのダイヤマークのような形ではないのだとか。
実際の菱の実はコウモリが羽を広げたような形なのだそうです。