今日は雪組のシティーハンター/Fire Fever!を観劇。原作&アニメが大大大~~好きだったじい的には観ておかないと……ね 日比谷という場所の、それも宝塚で雑多な新宿を舞台にしたお色気下ネタ満載のハードボイルドコメディ かな~り無理があるでしょうと思いつつどんな風に作るのか怖いもの見たさの期待感ありでしたが、思ったほど悪くはなかったです←友人からヨシマサ演出の芝居はヤバイと聞いていたので(爆!)キャッツアイでの海坊主の場面等々ちょいちょい原作ネタが出てきて作りこんでいるのは分かったし、まさか宝塚でGet wild、City Hunter~愛よ消えないで~、STILL LOVE HER(失われた風景)を聞く日がくるとはね ひっちゃかめっちゃかのドタバタ劇でしたが、頑張って作ったなぁ~と感心したし楽しかったです。朝月さん演じる香と朝美さん演じるミックはキャラが合っていて良かったし、縣さんの海坊主はMVPモノ 冴羽リョウ役の彩風さん、、、本人のキャラではないと思うけど頑張ったなと思いました。キザる冴羽リョウはどうよ?と思ったけど、まぁヅカだからなぁ~~ やっぱりじいの中で冴羽リョウは男くさくてごつい風貌で声は神谷明!そのイメージではなかったけど、上手く宝塚の要素とミックスさせていて観ているうちにかっこいいなぁとは思えたのでこれはこれで良かったのかなと思います。
ただね、以下クレーム(苦笑)マンガ原作のヅカ舞台あるある 原作読んでいる前提の設定と物語展開。槇村が持っていた指輪、エンジェルダスト、主要人物の過去、真っ新な状態で観に行った人には何のこっちゃだったのではないかと思うのですが???詳細を知らなくても楽しめるように作られているのかしら???じいは勝手に脳内補完して楽しんではいたけれど、それはそれで足りていないところがアチコチにあって……とにかく話を詰め込みすぎて何が大筋なのかさっぱり分からない。しかも原作の山場も山場!ユニオンテオーペと海原神の話を出す以上はリョウの過去を丁寧に描かないと意味がないんですよね。今回は単なる意見の食い違いで喧嘩別れしたようにしか見えなくて……そんな生ぬるい関係ではない、もっと複雑な“父子”の思いが胸を抉るんだから。
それと致命的なのが結末 ネタバレしますが、香に海原神を撃たせて兄貴の敵討ちをさせる……声を大にして言いたい!コレ絶対にやっちゃダメなやつ!!ヨシマサやっちまったな!!!香を自分のそばに置いておいていいのか、表の世界に返した方がいいのではないかという葛藤と香を大切に思う気持ちの間で揺れるのがリョウなんですよ。香に人殺しはさせられないとわざと照準の合わない拳銃を渡したり、香の実の姉が現れた時に「あいつは人を撃ったことはない綺麗な体のままだから連れて行っても大丈夫」って言ったり……それほどまでして裏の世界から守り通していた香にリョウが敵討ちなんて言うはずないし、香の生い立ちを背負ってリョウと同じような思いを抱いていた槇村が敵討ちの援護するのもあり得ない。そんなリョウと香の関係性があるからミックも香から手を引いたんだし……と、そこら辺の世界観やキャラクターの関係性は絶対に崩してほしくなかったなぁ~~ヨシマサの罪は重いっっっ そもそも2幕物とかで積み上げても描けるかどうか分からないエピソードより、通常エピソードを膨らませる脚本にすれば良かったのではないかと思うのですが
2幕のショーは普通に楽しめて、何も考えずにこうやって楽しむのも悪くはない 途中からなぜか縣さんから目が離せなくなり……ダンスの足さばきがカッコイイ 気づけばずっと追ってました 男役の燕尾の総踊りとか見ていると男役って良いなぁ~なんてね。