先週またもや赤熱の帝劇に行ってきました
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2回目ということでゆとりの
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劇場入り~♪品切れだったグッズをゲットしてキャスボを撮ったら観劇に集中。前回は初見だったこともあって、只々圧倒されたところがありましたが今回はツッコミを入れつつも楽しめたかなぁと……初回の観劇から半月ちょい、進化した印象あり、キャストの違いで受ける印象あり、様々に面白かったです
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どうしても観たいキャストと組み合わせと行ける日程・・・と、お財布(笑)←試しに観てみたい的な観劇をするには厳しい設定
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の関係で全キャストと組み合わせを網羅できなさそうなのは残念。次の機会(ありそう
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)があればもう1人のサティーンは是非観てみたいなぁ~と。
以下、7/16マチネと8/3マチネ、まとめて感想をつらつらと↓ ↓ ↓
物語性のあるミュージカルというよりもお芝居仕立てのショーという感じかな。ブロードウェイ演目あるある
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(この演目は映画からの発祥だけど
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)あらすじは1段落で書けてあとは歌とダンスで押し切る……的な←超絶偏見スミマセン
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正直言ってあまり得意な部類の作品ではないのですが、やるべき方々がやると違うんですよね~~あっという間に作品の世界に誘われて気づく頃にはどっぷり浸からされているという。豪華なセット、開演前から誘われる非日常の空間、素晴らしい歌とダンスそしてお芝居にすっかり酔わされました
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楽曲はどこかで耳にしたような~が折り重なる構成。フレンチカンカン定番の天国と地獄から歴代のポップスの名曲の数々、そして訳詞は日本の名立たるアーティストが手掛けるという贅沢っぷり。原詞的にはどーしてそうなる?という部分はあったけどポップスの名曲に相応しい素敵な歌詞がたくさん。Your Songとかユーミンらしい言葉遣いが心に沁みたなぁ~~音楽的に奮い立たされるのは1幕ラストのElephant Love Medley
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レミゼのOne Day Moreの作りが頭を過るような……数々の名曲が織り重なり合ったところから飛び出す誰もが知るホイットニーヒューストンが歌うアノ有名な曲。もうぅ~音楽脳が喜びすぎちゃって
芳雄くんのクリスチャン、、、実年齢の等身大で押せる役ではないところはどうだろうと思っていたら何とまぁ
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7月に観た時は若干44歳(爆!)の分別のある男が垣間見えるところがありましたが伸びやかな歌声と何歳にもなれる音楽力が素晴らしくて……8月の時はすっかりアメリカから自分探しに来た初心な男になっていて久しぶりに胸キュンで萌えました
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1幕のYour Songとかバカ♡と思いながらも悶えたし←アホ(笑)2幕でサティーンにこっぴどく振られた後のCrazy Rollongはともすれば歌だけが分離して悪目立ちするところを物語の流れの中で違和感なく聴けるし、最後の方で「サティーン、僕を見て」と泣きながら懇願するところなんてもうぅ~~かっちょいい男がイイ女に縋り付いて這いつくばるシチュエーションが大好物なので←どういう癖なんかいっ!(笑)望海サティーンとの歌の呼吸もピッタリだったし、ほーんと素敵なクリスチャンでした。しっかし冒頭の方で「閣下とお呼びした方がいいかしら?」とサティーンに言われるところがね、、、確かに閣下で間違いないよなぁ~って
ジドラー役は両方を観劇。舞台で松村さんを観るのは初めて。じいの中では大映ドラマの記憶が
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当時は切れ味鋭いナイフのような濃いイケメンでしたが今回は素敵なイケオジになっていて……丁寧に演じている印象、、、真面目すぎ&存在感が舞台の勢いを止めてしまっている部分があったのは気になったかな
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裏街道、底辺社会を生きてきた悪党だけど根は凄く良い人なんだろうなぁというジドラー、これはこれでありだと思いました……が!さとしさんのジドラーを観てしまうとね、、、あまりにドンピシャ過ぎる適役で1ヶ月近く経っても忘れられない程
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どこまでが冗談でどこまでが本気なのか、どこまでが素でどこまでが役なのか、観る者を混乱させてしまう真実の読めないジドラー。悪に徹しきれないお調子者で日の当たらない底辺を生きる者たちだけが持っている美学を感じました。結末に向けて涙腺決壊のトリガーを引いたのはさとしジドラー。病気を押して初日の舞台に立とうとするサティーンに向けた言葉に大きな愛を感じて泣けて泣けて
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ニニ、個人的な好みは藤森さんの方かな。サティーンとの対比や演技がストンと落ちるというか……加賀さんもダンスは良かったんですけどね~~舞台上で在り方や喋りがちょっと気になっちゃって
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中井さんのサンティアゴ 、相変わらず気持ちよく突き抜ける歌声と色気が堪らなかったし、Kさん演じるデュークはホント嫌なヤツで
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2回目に観た時の方がマジに腹の立つ悪役になっていたけど、どこか哀れみを感じてしまう部分があるんですよね~~形にできないものまでお金で買うしかない不器用さが見えちゃって。。。
そして望海サティーン
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まさに輝くダイヤモンドに相応しい存在感
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ムーラン・ルージュで光を放つ虚の存在感、サティーンの奥底にある彼女自身の実の存在感……オンナと少女の二面性を持つ複雑なキャラクターを見事に演じていました。1回目に観た時にセリフ部分が気になったんですよね~~ドリガの時もちょっと感じたんだけど女性の役としての喋り方が力み過ぎているというか
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2回目に観た時はそこまで気にならなかったのですが……でも立ち姿や放たれる空気感は本当に素晴らしくて
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それが全て音楽で伝わってくるところがもうぅ~~堪らなくて
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1回目の観劇でハッとなったのが望海サティーンの歌の存在感。Your Songを聴いた時にツーっと涙が出たんです。特段予習はしていなくて軽くあらすじをなぞった程度、ほぼ真っ新な状態での初見だったのですが物語の筋が音符となって伝わってきて……最初に望海さんの生歌を聴いた時と同じ感覚。ファントムのHOMEだったんですけどね……アレコレ逸話を知らなければ望海さん自体も全然知らずに観劇したのに物語が見えて役の関係性がビシバシ伝わってきて……そんなことまで思い出したりなんかして
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役者力のある人が演じる役ってその人が出ていない場面でも舞台上に存在を感じることがありますが、望海サティーンの場合は出番ではないシーンで歌の空気が漂っていて確かなサティーンの存在を感じることにドキッと。
2回目に観た時は更に凄いことになっていて圧巻。舞い込んできた“異世界”のピュアな男クリスチャンとの“遭遇”や秘密の遭遇で垣間見せる少女の顔には胸が潤みました。トゥールーズの語るサティーンの過去と彼女本来の姿が歌の中で投影されるんですよね~~Elephant Love Medleyは素の彼女が見ている純粋な夢のように見えるしクリスチャンとのデュエットは恋のバカさ加減が見えてホヤ~っと(〃∇〃)♡ 一方でムーランルージュを背負うオンナの顔には痛々しさを感じながらも憧れるところがあったりして……Firework、初見の時よりめっちゃ進化していて聴き惚れました
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抗えない過酷な状況に悲嘆しながらもこれまた抗えない女として湧き出る欲と熱を感じて……その強さが切なくもあるんですけどね。舞台を覆うサティーンの大きな大きな愛……そしてクリスチャンの中に確かに存在するサティーンの愛情に涙涙でした。ミュージカルである以上どんな形や趣向の作品であっても歌は自然に存在していてほしいし、役の心や物語の世界が見える歌が好き。更には期待する周波数のところに音が落ちてきて共鳴音までその周波数帯だった日にはどんだけ堪らん状態になるのか!!!望海サティーンの歌は生の楽器の如く響いて音楽そのものと見紛う存在感があるのよね。音感が狂喜乱舞~~幸せっ