今夜は日比谷に出現した音楽の都ウィーン?へ行ってきました
「放浪記」中止の穴埋め……てか“穴埋め”なんて言葉は失礼な素敵過ぎる企画ですぅ~~エリザ・M!・レベッカ・MA、行かねば~~
更には豪華な来日キャスト
最初に名前を聞いた時は??でしたが、ウィーンミューに詳しい友人に聞いたらめちゃめちゃ凄い人たちじゃないのよ~~しかも今日限定でドイツ語で「Ich gehor nur mir」が聞けるとなると、、、この時点で既にテンションMAX一歩手前
そんなこんなで本日、行ってまいりました~~
他に意味はないですよぉ~~(爆) 以下、いつものように言いたい放題の感想でっす。爆弾発言も随所に
各出演者のファンの方は注意してくださいませね~~
ではでは早速。。。
コンサートの中身はこんな感じでした。
Act1 ミュージカル『マリー・アントワネット』より
・1779年(山口祐一郎・山路和弘)
・もう無くすものない(アンサンブル)
・ご覧 王妃を(アンサンブル)
・すべてはあなたに(涼風真世・今拓哉)
・100万のキャンドル(笹本玲奈)
・流れ星のかなた(笹本玲奈・土居裕子)
・幻の黄金も止めて(山口祐一郎)
・お望み叶えて(鈴木結加里・アンサンブル)
・神は愛してくださる(土居裕子)
・愛したことだけが(涼風真世・今拓哉)
・もしも鍛冶屋なら(石川禅)
・みんな狂ってる(山路和弘)
・恐怖政治(笹本玲奈・山路和弘・KENTARO・中山昇・竹内耕・アンサンブル)
・ILLUSION-或いは希望-(山口祐一郎)
・心の声(英語)(サブリナ・ヴェッカリン、アンサンブル)
・苦しみの彼方に(パトリック・シュタンケ、サブリナ・ヴェッカリン、アンサンブル)
Act2 ミュージカル『エリザベート』・『モーツァルト!』・『レベッカ』 より
・私が踊る時(涼風真世・山口祐一郎)
・ミルク(今拓哉・アンサンブル)
・夜のボート(涼風真世・石川禅)
・モーツァルト! モーツァルト!(山口祐一郎・涼風真世・アンサンブル)
・神よ、何故許される(山口祐一郎)
・星から降る金(サブリナ・ヴェッカリン)
・僕こそ音楽(パトリック・シュタンケ)
・愛していれば分かり合える(パトリック・シュタンケ、サブリナ・ヴェッカリン)
・レベッカ(シルビア・グラブ、アンサンブル)
・何者にも負けない(涼風真世)
・レベッカ(シルビア・グラブ、涼風真世、アンサンブル)
・闇が広がる(山口祐一郎・石川禅・アンサンブル)
・私だけに(サブリナ・ヴェッカリン)
・最後のダンス(山口祐一郎・アンサンブル)
・影を逃れて(出演者全員)
クリエなので当然ながら帝劇のようにオケピがあるわけではなく……普通のクラシックというかオペラコンサートというか、そういうのと同じ感じで真ん中~後ろにオケがセッティングされていて、出演者はオケをバックに前で歌うという形になっていました。ただ、下手~センターにかけて少し高い段が作られていて中央に数段の階段あり。それを使って歌う場面もありました。あと、背景には各演目のロゴがあって、1幕はMA、2幕はそれぞれ歌われる曲の演目に合わせてエリザ→M!→レベッカ→エリザ→M!と入れ替わっていって……衣装は1幕のMAは皆さん本公演の時のものを着用。来日キャスト2名は普通の格好でしたが、サブリナちゃんは裸足でした。またこれが似合っちゃうんだわっっ
マルグの雰囲気が出ていて良かったのよね~~衣装着用の日本人キャストの方々のメイクは……どうだったんだろう???がん見したわけではないので分からないのですが心なしか控えめだったような
2幕は、レベッカ@ダンヴァース夫人の2人は衣装着用で、あとはドレスやタキシード等々でした。今さんはルキのイメージ
革命家っぽいシャツ&パンツと帽子姿。禅さんは後のルドも歌わないといけないというのがあったのかな~~
若作りちょっとプリンスちっくな着こなしの感じもしなくはなく
涼風さんは結構お着替え三昧で……最初は濃いピンクがかった赤系のドレス→黒いドレス→黒パンツスーツ→白パンツスーツだったかな~~確かそうだったはず。サブリナちゃんは星金と私だけにの時はピンク系のドレスだったけど、愛していれば~の時は薄いピンクのミニワンピ。可愛かった~~ちなみに、、、この時のパトリックは赤スーツ。最初はどこのオッサンかいっ(爆!)と思ったけど、これがね~~歌に引き込まれて最後には……続きは後ほど
1幕は山路さんが司会進行……と言っても、元々MAの中でも狂言回しの役だったので、その時と似たような感じでした。最初の曲が終わって紹介も兼ねてちょっとだけMCがあったのですが、その時の喋り方がMA2幕(だったと思う
)で毎回客席に話しかけながら愚痴る場面のところに似た感じで懐かしかったですわ。「今日はね、サッカーの大事な試合があるのに、わざわざこっちに来てくださって…」とタイムリーな話題から始まり、4年前のMA初演~凱旋公演の説明からブレーメン公演の話もいろいろと。。。ブレーメン公演では山路さん演じるボーマルシェの出番が削られて悲しかったとか
しかもラストは日本のとは違うんだそうです。日本ではギロチンの刃が落ちてそれを見物していた民衆の歌で終わるのが、ブレーメンのはアントワネット処刑後に一度暗転して、その後はギロチンの下に血だらけの囚人服だけが残されている→フェルセンがスウェーデンで歌うナンバー=100万のキャンドルのリプライズでラストになるとのこと。それが賛美歌のように聞こえて、この世で思う以上に永遠に相手を思う気持ちが残るという……いや~~これを聞いてブレーメンに行きたかったぞ!と思いましたわ。そういう落とし方って何となく遠藤周作の原作に通じるんじゃないかな~と。決してどっかの演目みたいに、天国からきらびやかな馬車で迎えにきて、愛~~それは~~♪なんて雰囲気じゃなくて、普遍的な人間の心の営みというか、人が生きることとは…みたいな深さを感じました。この本の愛読者として、いんや、小学生の頃からのアントワネットヲタとしては言いたいことがいろいろあったのでね~~MAは。この演目は●宝の黒歴史な~んて言われることもありますが(爆!) まぁ凱旋公演の時のガラガラっぷりは……今考えても哀れで泣けてくるぅ
帝劇で求められるものとは違うとか、革命という感覚を日本人が本当の意味で理解するには限界があるとか、2幕のアノ演目と同じで良くも悪くもヅカ演目=例の少女マンガのイメージが強すぎるとか……思うところはいろいろあるんですよね
しかも遠藤周作の原作→登場人物名だけ参照しただけじゃん!みたいな……じいの大好きな本だったので一瞬暴れましたけど、、、当時は。でも、嫌いではない演目なんですよね~~だからこそ大陸で、そこで育ったキャストで観たかったな~と。
そんなわけで、サブリナちゃんで「心の声」を聞けたのは嬉しかったですぅ~
彼女はブレーメンでマルグリットを演じているので尚更!いや~~これは聞かねば
ですね~~ホント素晴らしかった。無理に張り上げることもなく、がなることもなく、自然に太くて強い声が出てるし。彼女のマルグだったら速攻ついて行って革命に参加決定だわ
この時点で既に爆死してましたね~~胸がいっぱいで泣きそうになっちゃった
もちろん日本人キャストも頑張ってましたよ~~土居さんのアニエス、初演の時から好きだったけど今回も本当に素敵で……祐サマもこの手の役は“いろんな意味で”合っているのかも
決して動かなくていいから心配ないとか、あの手もそこまで気にならないとか、そんなことは言ってません……って、思いっきり言ってますよね~~ハ・ハ・ハ
でも、その場を支配する存在感のある歌い方は祐サマらしくて良かったと思います。どーにも最近は昔よりも
したんじゃないの?と感じることが多かったので。玲奈ちゃんも熱唱~~結構入り込んでいた感じでした。涼風さんはね~~悪くはないのよ
その曲/歌が聞きたい→誰でもいいから歌ったり演奏したりしているのが欲しいという時には重宝する人というか、カラオケのリードボーカルみたいな感じで利用したい時には便利よね~~って、ちょっと言いすぎ…か
いや、しつこいけどホント悪くはないけど、良くも悪くもないというか、彼女の歌だけ聞くなら何も印象に残らないけど害も残らないんだけど、やっぱり他キャストで歌の世界観をちゃんと表現できる人たちの歌を聞いていると勘弁してほしいな~と思ってしまうというか。「愛したことだけが」とか、ふ~ん
と普通に聞いていたけど、その後の禅さんの歌を聞いてしまうと、やっぱり、やっぱり、うん、や~~っぱり違うのよね。「もしも鍛冶屋なら」には心を感じるんだわ……って、またもや言い過ぎ?
そんなわけで、無理難題な希望とは承知で言っちゃいます
オリジナルキャストと海外キャストの夢の競演、せっかくMAをやるならもう少し海外キャストに歌わせてほしかったな~~ってか、せめて、、、せめて
今日だけは何とかできるでしょ~~みたいな
王妃様をやるなら2幕のエリザはサブリナちゃんに歌わせてほしかったよ~~シシィの1st経験者なんだから。あるいは逆に2幕は涼風さんに任せてMAはサブリナちゃんにするとかぁ~~
今日ならそれができるんだからさっ←しつこい?それとも嫌味??
2幕はクンツェ&リーヴァイ作品の中からおなじみの曲たちで百花繚乱
エリザのナンバーを聞くと、やっぱり自動的にタイムスリップ
誰が歌おうと関係なくリアルに当時の空気の中に身を置いている感覚になるんですよね~~パブロフというか初恋みたいなものだから仕方ないんだけど……と感傷的になっている場合じゃなくて、いや~~いきなり目が点
涼風さんの衣装と髪型にどこの
性悪な魔女ダークな大人の女性が出てきたんだろうかと……ゴメンナサイ、ちょっと引きました
あ、これは外見のみということですので誤解なきよう(苦笑) 今さんのルキーニ、全然想像がつかなかったのですが、意外や意外!なかなか素敵でしたね~~最後の方は声が厳しそうだったけど新鮮な魅力があってとても良かったです。じいはジャベの時は好みじゃないんだけど、ルキの今さんは観てみたいな~~エルマーから昇格してほしいぞ
闇広は……
オッサン2人アダルトな魅力の二人の素晴らしいデュエット
あまりに歌唱力
なのでクリエでは少々狭すぎる感あり。帝劇でマイクなしでもいけると思いまする~~観る前は恐いもの見たさというのもあったけど、いやいや、そんなものは吹っ飛びますね~~ここじゃないと味わえない貴重な闇広、返す返す素晴らしい~~
そうそう、何げに心配した「最後のダンス」ですが……って、何を心配したかというと、じいの方がね~~ツボらないように耐えに耐えたのですが、やっぱり肩を震わせていた……らしいです
衣装がないから大丈夫かな~と思ったんだけど、終盤の盛り上がるところでノリノリになった姿に……プチッと我慢の限界
でもでも~~その前にサブリナちゃんの「Ich gehor nur mir」を十分すぎるほど十分に堪能させていただきました
何といっても今日限定
3年前にウィーンキャストの本公演を観た時にも思ったけど、どうしてこんなに歌えて演じられるんでしょうね~~日本だと、歌えるけど演技は微妙とか、歌は課題ありだけど演技は抜群とか……ま、じいは迷わず後者のキャストを取りますが、両方を兼ね備えている人ってなかなかいないんですよね~~それを普通にやってしまう来日キャストに脱帽。今回も「Ich gehor nur mir」の世界観がストンと自然に伝わってくるんですよね~~じい、確実に分かっているのはichだけというとんでもないおバカさんだけど、それでもところどころの単語はなんとな~く聞き取れて(意味が分かっているかは怪しい
)その歌の心っていうのかな~~ちゃんと伝わってくるものがあって……これを聞けただけで行った甲斐があったというものですぅ~~
でもね~~これだけでは終わらず、さらに至福の時は続き……M!がとにかく凄かった。星金、めちゃめちゃ好きな曲なんだけど、これまたドイツ語で聞けたのが最高。ヴァルトシュテッテン男爵夫人が見えましたわ~~多分こういう男爵夫人なら絶対に納得できるだろうな~と思える歌いっぷり。ただ優しく包むのではなくて、冷たいだけでもなくて、その微妙さがスッと入ってきて受け止められたのよね~~しかも、その後にダメ押し2連続。「僕こそ音楽」「愛していれば分かり合える」
ちょっとちょっとちょっと~~~特にヴォルフとコンスのデュエット
ほっっっんと、どこかの客寄せパンダ枠と化しているどこぞやのコンスとはワケがちがいますよ
こんなに良い曲だったの~~と思うくらい別の曲に聞こえました。しかもパトリックのヴォルフがね~~最高
最初はこれまたどっかの
オッサンアダルティ~かと思いましたが、化ける化ける!その役に相応しい空気感を纏ってくれるんですよね~~無理に若作りしたり、背伸びしたり、そういうのがなくて全てが凄く自然でリアル。じい、、、とうとう海外に愛人を作っちゃった
完全にやられましたね~~勝手にコンスの気分になって萌え萌えしながら聞いてました
きっとかなりのヘタレ顔だったのではなかろーかと。。。
レベッカからは2曲。ゴメンネ~~目の敵にするわけじゃないんだけど、ダンヴァース夫人が二人並ぶと如実に分かっちゃうのよね~~重厚感、存在感、空気感、全てが雲泥の差。
よく二人で並ぶ気になったよね~とその勇気を褒め称えますわ(爆!)じいの視界には一人のダンヴァースしか入っていなかったんだけど。とにかく、、、2回目の方のレベッカで最初にシルビアさんが歌ったんだけど、もうね~~全然違うのよっ!もう一人は正直なところ……以下自粛。
ラストは「影を逃れて」を出演者全員で。M!ナンバーの始まりの「モーツァルト!モーツァルト!」も同じなんだけど、ゾクッとするんですよね~~その迫り来る音符の感覚が堪らなくて大好きな曲で……特に「影を逃れて」の方は今回最初からずっと日本語で歌われてて、ヴォルフのみドイツ語で歌ってたんだけど、2つの言語が憎らしくなるほど上手く絡み合って1つの曲を作り上げていたんですわ。どっちも引き立て合っていて邪魔していないし、M!の伝えようとしてくるものはしっかりと観客に届いていたし……いや、マジでこれは凄かった
最後の最後までこんなに心震わせて感動させてくれるステージ!!!贅沢すぎますね~~チケ代以上、っていうか100倍くらいの価値の内容でした。