前回の観劇で??だったフォーティンブラスの「運命を抱きしめる」の受け取り方。今回の観劇ではなぜか(笑)ものすごーーーくストンと心に落ちたんですわ。fortuneは幸運ではなく運命の方が相応しい気がする。死ぬ直前に王冠を抱こうとしたハムレットの姿には確かに野心を感じましたが、それは黒々したものではなく純粋に…かどうかは観る者に委ねられそうだけど、自分の思いを実現したいという意欲から出てきた野心だったのかなぁと思ったり。。。そして「熱情と理性の両方を持っている」と自分が認め、彼なら善悪全てを包み隠さず伝えられると信じられたからこそ託せたホレイショーという存在。運命=the good or bad things that happen in lifeということでピッタリくる。ハムレットの死後にホレイショーがフォーティンブラスに脚色することなく語る場面でハムレットが信じたホレイショーの姿があったことがもうぅ~ ハムレットが救われたようで堪らなかったです。フォーティンブラスが「弔砲をーー!!」と言った時の(その声がホント素敵すぎて)ホレイショーのアノ何とも言えない切ない表情にもうぅ~~ そして最後にホレイショーを残して物語の登場人物たちが黄泉の国に去っていく場面、、、ガートルードとオフィーリア、クローディアスとハムレットという組み合わせが純潔と穢れ、善と悪、でも完全に対比や分離派出来なくて表裏一体のものだと思うけど、今回のハムレットの描かんとしたものが込められているようで面白いなぁと思いました。でもね~~ハムレットがホレイショーの頭に手を置く姿は何だかハムレットがホレイショーに感謝をしているように見えました。いや~~とにかく終盤は滂沱の涙でした