7月23日マチネ、JCB貸切公演の観劇記です。
~あらすじ~
フランス、ルイ13世の時代(1600年代)。
ダルタニャン(井上芳雄)は、自慢の剣の腕で身を立て、国王守護の銃士隊の隊員になろうと田舎町ガスコーニュからパリにやってきた。初めての大都会パリ、そこで「銃士隊にこの人あり」と知られたアトス(橋本さとし)、アラミス(石井一孝)、ポルトス(岸 祐二)の3人と知り合い、剣の腕を認められ、友情を誓う。
銃士隊は、リシュリュー枢機卿(山口祐一郎)配下の親衛隊とことごとく対立していた。また、アンヌ王妃(シルビア・グラブ)とイギリスの貴族・バッキンガム公爵(伊藤明賢)の「秘密の恋」を嗅ぎつけた枢機卿は、国王の面前で王妃の秘密を暴こうと企んだ。王妃が国王・ルイ13世(今拓哉)から贈られた首飾りをバッキンガム公爵に渡したことを知る枢機卿は、王妃に首飾りを身に付け、国王と共に舞踏会に出席するよう勧めた。…首飾りは今、公爵のもと、ロンドンにある…。
王妃の窮地を救おうとダルタニャンと「三銃士」達は、首飾りを取り戻しにロンドンに向けて旅立った。そこに枢機卿の手下、冷酷非情なロシュフォール(吉野圭吾)と謎の女・ミレディ(瀬奈じゅん)の黒い影が立ちはだかり…。
(公式HPより)
幕が開いて間もないですがネタバレしますので、これから観劇される方は要注意
あと、一部毒を吐いておりますので(特に悪役チーム)ご贔屓等々の心当たりがある方も要注意でっす
行ってきました~~帝劇のフランス……って崇高な愛の物語じゃなくて冒険活劇の方ですが
チケを手にしたのが観に行くのを忘れそうになりそうな位すんごい前……まだ春が来ていなかったよーな
でも、三銃士の日本公演が決まった時から超楽しみにしていました。何せ○年前、12歳のいたいけな少女だった頃(笑)からの愛読書!並々ならぬ自己中な妄想と登場人物の完璧なまでのイメージ像を作り上げていた作品
しかも日本公演が決まってからドイツ語版でナンバーを聞いて、なんてカッコいいんだと一耳惚れ
それはそれは期待をしていったわけですが(製作発表の映像を見た時の不満と不安もあったけど
)、まぁツッコミどころ満載
原作では~とか、フランス史的には~とか、めんどくさいことを言い出すとキリがないのですが、それは一先ず置いといて、ミュージカル作品として素直に楽しむとするなら、面白い良い作品だな~と大満足です
デュマ作品の雰囲気もちゃんと残していていたと思うし。出演陣に関しては……仕方ないのよね~~人材不足もさることながら(爆!)じいの中に蓄積された自分勝手なこだわりと妄想があるので、自分基準であーしてほしい、こーしてほしいと勝手な希望を叶えてほしいところがあって
ま、そこら辺は勝手語りしてるよ
と生温かく見てやってください(苦笑)
今日のお席は4列目の下手サブセン。何と何と、帝劇なのに銀橋があるぅ~~
どこぞやの劇団みたく必要ないのにわざわざ銀橋に主役が現れたり歩いたりすることはないし、その度に拍手をしないといけないということはないけど(爆!)、やっぱりメインキャストが揃って出てくるとどーしても彷彿させちゃうのよね
ま、普段の帝劇より客席と舞台が近いし、目の前で殺陣シーンの見せ場が味わえたりするので前方席はかな~りオイシイと思います
じいも、、、今回は舞台上に愛人いっぱ~~い
逆ハーレム状態でウハウハ
特に三銃士に萌え萌えしちゃったので、2幕で三銃士+ダルタニャンが目の前で揃った時は萌えすぎて倒れるかと思いました……ウハッ
物語はアノ有名な三銃士の話です。公演される国によって違うバージョンがあって、中には「え゛
」みたいな無茶すぎるアレンジもあるようですが、日本版は原作から大きく逸れることなく……ミュージカルでは首飾り事件を中心にして、コンスタンスの毒殺やミレディの死を間に入れていますが、原作では首飾り事件解決後の企み→バッキンガム公爵暗殺を巡る四銃士
枢機卿側の中のエピソードなんですよね~~でも大長編小説(三銃士だけでも3つの物語で構成されてる)を忠実に描いたらニーベルングの指環状態で上演しないといけないことになると思うので(笑)上手くまとめていたと思います
若干
気になることはありましたけどね~~冒頭にロシュフォールと戦って剣を折られて三銃士と決闘できなかったのに(アトスに「(剣が)短っ!」って突っ込まれてた
)その後のロシュフォールたちとの戦いシーンでは普通に長い剣で戦ってて、いつの間に直したんかい!とか、コンスタンスは襲われてカルメル修道院に幽閉されたのに状況が分かってなさそうで無防備すぎる件とか、王妃の浮気を疑ってリシュリューの言いなりになってたルイ13世がダルタニャンが首飾りを持ってきた途端に王妃の方を信じるようになるヲイヲイな展開とか、、、原作を読んでいれば自分で無理に補えなくはないけど、一舞台作品としては唐突感があって少々唖然
あと、、、殺陣シーンが重いんですよね。映画のアクションみたいな本格的なのを求めるのは酷だとは思うけど、銃士隊にしても親衛隊にしても剣の名士で選ばれし者のはず。軽やかで盛り上がりまくるワクワク感に溢れた殺陣を見せてほしいな~と思うところあり。場面自体が中途半端な感じもしたのがちょっと気になりました。(戦いシーンだけ太秦の大部屋俳優を大勢いれたら迫力ありそう~とか思っちゃった
)そうそう、場面転換もちょっと気になりましたね~~流れが止まる感じあり
ストプレなら気にならないところがミュージカルだとどうしても気になっちゃって
ま、全編が歌じゃなくて芝居部分も多い作品ではあるので仕方ないとは思うんですけど……実は頭を過ぎったのがMA。なーんか似てる感じ???っていうか、MAからクンツェ&リーヴァイのテイストを引き算したものを観ているように感じたんですわ。描かれているのは過去の伝統社会なんだけど敢えて現代っぽい要素を入れていて、その入れ方もミュージカルというよりはストプレ寄りで、しかもウィーンミュー的な匂いを打ち消して残ったもの……みたいな。嫌いではないんですけどね~~ちょいとブツ切れで平面的な感じがあるのがどうにかならないかなぁ~と思う部分がありました。舞台がこなれてきたら変わってくるのかな???←期待を込めて
以下、キャスト感想。
芳雄ダルタニャン:
愛人の筆頭(笑)製作発表の時みたく歌ってる姿や素の姿が好きなわけじゃなくて、やっぱり演じている役として舞台で歌っている姿が好きです、、、芳雄君。まぁ歌はね~~ドイツ語版で出来上がってしまった基準があるので、どうしてもハードルを上げてしまうのよね~~訳詞の無理やり感も含めてもっと頑張ってほしいなーと思うところはあり(特にHeut ist der Tagは歌詞が詰まりすぎてるし、歌にも伸びやかさやエネルギッシュさが足りない
)でもね~~じい、実は昔からダルタニャンというキャラに全く興味がなくて
猪突猛進タイプの熱血キャラっぽいじゃないですか~~何だかダサくて(笑)芳雄君が演じているからかろうじて興味を繋ぎとめている状態だったりするのですが
……そんなことを言っといてなんだけど、芳雄ダル、前半はちょぉ~~っとイメージしていたキャラと違う気がしました。田舎臭さが足りないんですよね~~
都会ちっくなパリでの異分子的な存在感がないんですわ。しきたりだらけの貴族社会の中に飛び込んで、礼儀も何も全然なっていないけど貴族社会にはない真っ直ぐな心と勇気を持った人間的な魅力に溢れる若者のはずなんだけど……最初から三銃士と同じ空気感を放っているのは違うんじゃないかな~と思いました。“育ちの良さ”が邪魔してるような。。。お笑いシーンが結構あったのですが、頑張っている感が前面に出てましたね~~ミーマイ初演の頃を思い出す痛々しさ
後半は良かったと思います~~いろんな経験を積んでいく中で一人前の銃士になっていくダルタニャンの成長物語に見合う雰囲気になっていたので。
さとしアトス:
恋焦がれた相手です、、、さとしさんじゃなくて(爆!)アトス様
じいの中で幼心ながらに触れてはいけない、理解しがたい秘めた思いと影を持った大人の男、こんなに胸キュンな男はいるだろーかと妄想の限りを尽くした“愛しの君”でした(笑)どんだけ渋好みのガキだったのかという感じですが
その頃から抱き続けていたイメージを裏切ることのない素敵なアトスでしたよ~~さとしアトス
ただし!!!全体的に間違った方向ではないんだけど……何かが今一つ足りないのよっっっ!色気じゃないし、達観した大人っぽさでもないし、上手く表現できないんだけど何かが足りない……それが少し悩ましかったです
ソロ曲のEngel aus Kristall、まさかロック調になっているとは~~
シャウトな歌い方が新鮮でした。最初はヒシヒシとアトスの秘めた思い出を味わいたかったので戸惑ったのですが、そういう部分はちゃんと伝わってきたのでこういう聞かせ方もありなのかな~とそれなりに納得。欲を言えばもう少し歌えてるといいんですけどね~~絶対的な歌唱力があるわけではないのでそこまで求めるのは酷かもしれないけど。醸し出す雰囲気は良かったと思います。原作のアトスよりも陽の人物という感じですが、「自分が彼女(=ミレディ)の立場だったら同じように(過去の秘密は)言わないだろう」というセリフにあった通り、若さゆえの過ちを悔いつつ、忘れられない愛の気持ちもあり、でも銃士&男としての立場と生き方を貫く姿勢もあり、どういう理由があるにしても悪に手を染めたミレディを許せない毅然とした気持ちもあり……いろ~んな思いを含んだキャラクターをちゃんと演じていたのではないかと。。。原作ではミレディに対する毅然とした姿勢の方が前面に出ているんですよね~~設定が違って悪女な面が強いせいもあるんだけど、処刑前に心が揺れるダルを制止して「もう一歩前に出たら俺と剣と交えることになる」と言ったりするので。でも、言葉や行動の端々にアトスの秘めた思いが垣間見られるようで切ない男なのよね~~あ、妄想に走りそうになった
戻りまっす。ミュージカルではその裏にある割り切れない思いの方にスポットを当てている感じでした。Wo Ist Der Sommer?のデュエット
では正義を貫いて拒む思いを振り切るように抱き合ったり……どうにもできない不運な出会いと業というのかな~~その切ない運命が胸に突き刺さりました
あと、最後の戦いの場面でダルタニャンに投げ渡した剣……実はダル父が銃士を辞める時にいつか自分の息子に渡してくれとアトスに託した剣で、そのことが明かされた時のアトスの表情が~~やっぱりアトスは漢ぢゃ
でも、、、しつこく妄想的願望なんだけど(笑)ミレディに対する求刑でアトスだけが自分の意見を言わなかったのよね~~その無言さから心を察してミレディは飛び降り自殺したのかもしれないけど……じい的には本心を振り切るように自分の言葉で死を宣告する脚本にしてほしかったのよね
それと、、、もう少しお笑いの要素は少なくてもいいような
悪くはないんですよ、笑えるやり取りがあっても……三銃士の男の結束を実感できるので。でも、その微笑ましさとかっこよさのギャップがもう少し上手くかみ合っているといいんだけどな~と思いました。時折素の時の面白系orブラックなやり取りを彷彿させることがあったし
ググッとその場面ややり取りに入り込みたいと思う時に気持ちの流れを途切れさせる時があったので微妙だった面もなきにしもあらず。公演毎にさじ加減が変わるらしいので、また観たら違った感じになっているのかも~~
石井アラミス:
アトスの次に好きなアラミス(笑)原作では少し宗教じみた堅物な感じが苦手なところもあるキャラクターではあるのですが、石井一孝さん演じるアラミス、、、堅実で知的な感じが超素敵、しかも女性に対するキザなかっこよさが嫌味なくてじいも惚れたっ
思わず背景にバラを散りばめたいキャラだな~と思いましたわ
実は今回はアトスより先にアラミスにホの字だったりして
変に暴走した雰囲気になっていないのが良かったのかな~~コメディ部分と真面目な部分のバランスが取れていて、更にインテリなかっこよさが引き立ってて……もうぅ~~かっこよすぎて悶え死に
Einer für alleなんて劇場じゃなかったらキャー
と叫びながら倒れていましたよ
あと、ラスト、、、三銃士で剣を掲げて合言葉を確かめ合うところはその男っぷりに惚れ惚れ。アラミスだけじゃなくてアトス&ポルトスも合わせて三銃士の漢な部分に感動しちゃったんだけど、劇中で何度か同じような場面→「一人はみんなのために、みんなは一人のために」と確かめ合うシーンはあるんだけど、銃士じゃないダルタニャンは自分は加わってはいけないと剣を合わせないんですわ。それが最後はお前も銃士の仲間だというので剣を抜いたものの戸惑っているダルタニャンの剣を三銃士の剣にあわせてあげて微笑む三人……かっちょよすぎ~~
岸ポルトス:
癒しキャラ担当
大食漢の大男ってイメージがあるんですよね~~ミュージカルでも随所で食べ物に執着してたし。岸さん、相当お腹に詰め物をしていたのでは???大変だろうな~と勝手に心配してしまいました。面白キャラだけど何げに良いことを言っているのよね~~時としてリーダー格のアトスより立派なことを言ってるし
ま、世の中のことに精通している役どころではあるんですけどね~~何げに一番真っ当に(笑)かっこよかったのかも
瀬奈ミレディ:
毒吐き警報発令
ち~が~う~~
すっごく良い役なのに全てが台無しにされてしまった感じです
ミュージカルの三銃士のヒロインがミレディという設定を知った時は嘘かと耳を疑いましたわ。じいの中で完全に脇キャラのイメージだったので。でも、今回観て超納得!ミュージカル版のミレディの描き方が凄く凄く素敵で、もし自分が役者だったら演じてみたい役だろうな~~あるいは観ていて一番心を寄り添わせたい役だな~と思いっきり惚れ込みました。それだけに、、、瀬奈ミレディへの殺意は半端なくて
瀬奈さんとはやたら縁があるというか(笑)遭遇率が高くて、宝塚で3回も観てるんですよね~~当時から歌が上手と言われていたけど、じいは正直どこが?という感じで
外の舞台で観たのは実は初めてで噂はいろいろ聞いていたのですが(アンカレもエリザも観る機会がなかったので)なるほどな~~これじゃあね
と思いました。男役を引きずっているんですわ。仕草もセリフの喋り方も、多分ヅカなら違和感ないし歌も当時より上達した?上手な部類に入るんだろうな~~と悪い意味で納得(爆!)所詮ヅカレベル、ヅカ基準なので。もうね~~銀橋に立っている姿が他のどの出演者よりも慣れてて似合ってるよ!と嫌味や皮肉の一つや二つや三つや四つ言ってやりたかったわ
冒頭の見せ場、Milady ist zuruckからいきなりガックシ
迫力はないし、強さと弱さが共存した複雑さを秘めたキャラクターは成立していないし……曲の終わりの「最低!」という言い方、、、女子高生のマジ無理~的な喋り方と同じに感じるのってどういうこと???そっくりそのまま言い返したい気分でしたね~~Alas!!!残念極まりなくて泣けてくる。。。
祐様リシュリュー:
引き続き毒吐き警報発令中
最近はすっかり笑いツボになってしまった祐サマですが……もうぅ~~どうしてくれよう
と思うくらい笑いすぎて死ぬかと思った~~
1幕から既にやばくて、普通にセリフを喋っているところから手が、手が、手が~~!!!どうして普通に喋れないんだろう?と苦笑いだったのですが、かろうじて笑いスイッチは入らず
結構大丈夫かも~と思っていたら2幕でとんでもないことに!!!Nicht Aus Stein……リシュリューのキャラクターを端的に表現した良い曲だと思うんですよね~~決して救いようのない極悪人じゃなくて実際の政治でかなりの実行力を振るった重鎮だし、権力者の孤独感や恐怖、強さ、カリスマ性を伝える見せ場。祐サマだからこそ醸し出せる不思議で大きな存在感はあるんだけど……歌は一時より
したんじゃないかな~という感じがなきにしもあらず。怪しげなアレコレも圧倒的な歌唱力で吹き飛ばすだけの威力がないのがどうしたものかと……っていうか歌がダメになったら……以下自粛。そんなこんなで、曲はぶっ飛んじゃって手が、手が、手が~~~もうダメ
舞台を直視できませんでした(笑)で、、、これで終わりかと思ったら第2弾が!!!Glaubt mir
スタンドマイク持ってロックしてるよぉ~~無理に現代的に歌ってるし、それでいて普通のミューっぽく胸の動きが例の祐サマっぽい感じで面白すぎ、じゃなくて違和感ありすぎる~~マジ、じいを笑い殺す気か!窒息寸前、隣に座っていた友人が大丈夫?って苦笑してたし。帰ってからUwe氏の同じシーンの映像を見たんだけど……普通にかっこいいじゃん。どうしてこういうことになったんだか
シルビア王妃:
最初にキャスティングを観た時はミレディをやってほしかったな~というのがあったのですが、アンヌ王妃も意外や意外(失礼!)無理なく似合っていて良かったです。1つだけ、、、じい的には「お后様」じゃなくて「王妃様」とか「アンヌ様」という呼び名の脚本にしてほしかったんだけど。バッキンガム公爵との秘めた恋愛……ただの不倫でもなく、昔叶えられなかった恋を引きずっているわけでもなく、自分の立場や課せられた運命・責任を絡めた一筋縄ではいかない恋愛模様……その凛としていて切なくて、そしてハンサムウーマンな高貴な女性を見事に演じていたと思います。ミレディ、アンヌ、コンスタンスそれぞれ違う立場と男への思いを表現したWer kann schon ohne Liebe sein……一人邪魔なのはいたけどあとの二人は良かったわ~~同じ女性としてのじいの思いと照らし合わせて聞き惚れました
和音コンスタンス:
レミの時は役の雰囲気が出てなくて残念でしたが、今回のコンスタンスは似合っていたと思います
ほ~~んと歌が上手なんですね~~3女性で歌うWer kann schon ohne Liebe seinもすっごく安定していて素敵でした。コンスタンスって時としてごく普通のヒロインという立場でダルとの単純な恋愛物語っぽく描かれることがあって、今回も●宝ミューだしなぁ~と心配していたのですが、ただの惚れた腫れたの恋愛対象にはなっていなかったので安心しました。本当は既婚者でボナシュー夫人なんですよね~~だけど夫ボナシューの妻への関心は薄くて、後に何も考えずに妻を売る如く枢機卿側に加担したり、毒殺されても興味なしという感じなので、ダルとコンスタンスの恋愛は純粋な思いもありつつ大人の事情も含まれていて……と単なる少年少女レベルの恋愛じゃないわけで。ミュージカルでは結婚してなくて酷い男と婚約していたのがダルタニャンと出会ったことで婚約破棄してダルとイイ感じになっていく設定。最後は可哀想なんですけどね~~ダルタニャンが成長していく中で一つの糧になる存在であり経験であり……その対象としての存在感、良かったと思います
吉野ロシュフォール:
少々ヘルベルトが頭をかすめたような気が
でもイメージ通りでピッタリ!良かったですぅ~~
リシュリューの手先として悪どいことをいろいろやるわけですが、どこか憎めないヤツで……原作でも最後はお互いの力を認め合うんだけど、ミュージカルでも最後はダルタニャンと剣を交えて負けそうになって「殺せ」と言った時に「復讐のために戦うのではない」として命拾いする。まぁダルのイイトコ取りな場面でもあるのですが……ちょいと好色っぽいオチ付きでハッピーエンドになるけど、こういう「認め合い方」
も面白かったでっす。
伊藤バッキンガム公爵&今ルイ13世:
バッキンガム公爵、、、どうやらキレやすいめんどくさそうな人みたいですが
こちらも政治的な企みを絡めた恋心(+女好き?byジェームズ)がある人物なのですが、アンヌ王妃とは違う感じかな
熱情ゆえにKYな猪突猛進さがある部分が男のダメさを現していて良かったです
ルイ13世、、、今さんというのを忘れていました
これまた国王の突き抜けた高貴な存在感があって素晴らしかったと思います。王妃への思いも国王ゆえに踏み出せない、踏み込めないもどかしさに溢れていて
リアリティがありましたね~~
サカケンジェームズ:
一瞬まことちゃんかと(笑)絶妙なツッコミを入れつつ場の仕切り方もテンポ良くて……サカケン、こういう役もできるんだなーと楽しませてもらいました