10月19日に行われた東京芸術劇場プレイハウスのバックステージツアー
内野な友人に教えてもらって一緒に参加してきました。去年はまぁね……大変なこともありましたが通ったし(爆!)他演目でも何度か行ったお世話になっている
劇場。とても充実した楽しいひと時でした。
午前と午後の2回あって参加したのは午前の部。受付で公演チケットと同じ紙に印刷されたバックステージツアーのチケットを貰いました。こういう凝り方というか本気の遊び心が素敵☆
最初に客席でプレイハウスについての説明があって、劇場内の設備→音響や照明、舞台装置をフル稼働した短いショータイムあり。ホルストの組曲「惑星」のジュピターに合わせていろいろな照明演出があったり、舞台装置が上下左右したり、、、物体そのものは無機質な“装置”なのにこんなに面白いなんて!!!ずっと見ていても飽きないと思いました
その後いよいよステージツアーへ
まずは目の前の舞台に上がって板の上からの眺めを堪能。
上手側からの眺めが妙に落ち着いてしまうのは・・・いつも見ていた方向だからなのか(苦笑)
普段の観劇でもステージシートがある演目だと舞台上から客席を見ることはあるけど、当然ながら好き勝手に歩き回ることはできないし舞台上は聖域ですからね~~踏み込んではいけない見えない一線がある。でも今回は堂々と(笑)センターに立って自由にできる。いや~~気分爽快!それに舞台の作り手側にとっては日常であり、非日常を生み出す空間でもあり、その何とも言えない混在がじいにとっては妙に懐かしかったですね~~舞台の上から見る空っぽの客席と広がる空間、空気感、、、何年ぶりかな~~フフッ
舞台袖は意外にもシンプル
勝手なイメージ+αで配線がゴチャゴチャしていて足を引っかけないように気を遣う床やら、太い綱が何本もぶら下がっていて頭をぶつけないように気をつけないといけないとか、、、いつの時代だよっ
という感じですが、さすがデジタルな時代なんですね~~機械1つで何でもこなせてしまう……もちろん最後はやっぱり人間の手
ではあるんですけどね~~舞台上や客席を映すモニター、真ん中は暗視モニターに切り替えて使うそうです。開演前と幕間、、、特に幕間は時間が短いと観る方もトイレやら何やら焦るのでね~~見守りがあると思うと安心……ってもちろん急ぎますよん(苦笑)
参加者が全員舞台袖に来たところで、照明兼セットや装置を吊るすバトンを下しての説明あり。約1トンまでぶら下げることができるとか
このプレイハウスは演劇やミュージカルの公演を前提に作られているので、こういう形のバトンでOKなんだけど、地方だと演劇専用の仕様にはなかなかできないという話がありました。どうしても音楽と兼用にならざるを得ないので天板が付いていたり音響を良くする方の作りも入っていたり……ふと思い出した去年のTW某地方公演
実感を持って(爆!)納得しながら聞いていましたが、劇場の選択肢が多い環境には本当に感謝です。
照明スタッフの方はこの通路を使って仕事をされるそうで、2本のリールに命綱を引っかけるのが大事なルール。写真では低い位置まで下りていますが、公演中はもちろん高い位置にバトンがあるわけで、仕事場は当然ながら高所というわけで……じい、足が諤々しそうだから無理~
その後、再び舞台中央の方に集まって盆体験
そう、、、あの回るアレ
2周くらいだったかな~~こんなにいいの
という程の体験ができました。意外にも早くてビックリ
暗転の時間等々を考えれば当たり前なのかもしれませんが……盆装置といえば思い出すのがレミゼ。こんなに早く
回る盆の上で位置を考えながら演技して歌って、思っている以上に、というと失礼なのですが(苦笑)大変なことをしているんだなぁと感心してしまいました
ゆっくり歩いているように見えて実は結構必死だったり???でも、止まる時はスーーッと滑らかに
さすが舞台の進行を妨げないようになっている……って当たり前か
じいみたいにドンクサイ人だと躓きそうだし(笑)
次は下手側から楽屋へ
千人規模の劇場で何百人も作り手が往来するところにある楽屋とはかなり違うイメージかな~~よく舞台に行くのに楽屋からエレベーターに乗ったり長い廊下を歩いたりという話を聞いたり映像を見たりしたことはありますが、プレイハウスの楽屋は舞台のすぐ真裏。舞台に出やすそうな???
楽屋の廊下
スタッフさんたちの楽屋
↓は一番良さげな楽屋
舞台袖にも近いし日当たりも良いし……って午前中の日差しなので公演スケジュール的にはあまり関係ない気もしますが
他の楽屋いろいろ
この日は次回公演間近ということで、その公演に出演する役者さんたちの名前が各楽屋の入り口に書かれていました。公演時の各ポジションの動きを書いた表も壁に貼られていたりして、ちょっぴりでしたが舞台の作り手側の空気感を味わったような気が……。なお、部屋割りに関してはかなり気を遣うとのこと。個性溢れる種の方々ですからね~~でも、それこそが役者!一番大事なのはキャストの皆さんが演じることに専念できるかどうかという話云々聞かせていただきました。
楽屋を通り抜けて上手側の舞台袖に集まってから照明室グループと音響室グループに分かれてそれぞれの場所へ。じいは照明室グループだったので裏階段(ロビーや客席入り口付近にある関係者以外NGのドアの向こう
)を通って2階の客席へ。久しぶりの2階席からの眺め
おのナポ千秋楽を思い出しました!
照明室の次は音響室へ。
最後は大道具搬入口に回って地下の奈落へ。ここで参加者へのサービス
スポットライトを浴びてのせり上がりを体験しました。思い思いのポーズでどうぞ!と言われて各々が決めポーズをとって舞台に登場
恐怖と覚悟と快感……役者さんたちはどんな気持ちで立たれるのかなぁと想像してしまいました。