じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

レ・ミゼラブル 3回目 その2

2007-06-21 01:30:15 | 観劇記
岡ジャベ:
前回は伝説のアンジョ でしたが今回は敵側のジャベを熱演。第2幕冒頭の「昔は~~俺も~~戦った~♪」は思わず笑っちゃいました 確かに……この前は戦ってましたね 岡ジャベ、かっこいいんですわ。それも無駄すぎるほど 歌は安定、どころか圧巻 でも、時々「オレ様」な部分が入るんですよね いいんですよ それだけのオーラと実力はお持ちなので……「Stars」は酔わせていただきましたし、カッコイイからこそ、この後の「大きな面して何様つもり~~♪」というガブローシュの歌が生きてくるわけで でも、仕草や佇まいが物足りないなぁ~と感じることがあるんですよね。特に、今回は歌重視というよりは演技のやり取りができるキャストが多かったので、もうちょっと相手に絡んでほしいなぁ~と思うことがしばしば 瞬間的に「あ、これイイ」と思うところがあったので。砦でバルジャンと対決するところ。今回は別所バルでとっても人間的なバルジャン決して「できた」人ではない……だから、「それは違う~君の職務だろ」と言ってジャベを逃がすところも大きく包み込むというよりは永遠のライバル 表裏一体な関係の二人の運命を見せつけられたようなドロドロしたものを感じたんですけど、ジャベも絶対に自分を崩さなくて……凛と去っていくところは岡ジャベの持つ孤高・冷徹なプライドが表れてて良かったと思いました。あと、マリウスを担いだバルジャンを最後の最後で助けたことで迷って壊れていくところもジャベの戸惑いがちゃんと伝わっていました。

今日は歌重視の公演(つまり……大きい人が主役の時…です)ではなかったので、思わず引いてしまう程のショーストップな拍手はなかったです。岡ジャベには似合わないような気も。。。でも、不満も飲み込んでしまうほどのオーラはあるので良しとしますか ただ、じい的には今度は演技派ジャベと別所バルの対決が見てみたい気がします。例えば禅ジャベとか

シルビアファンテ:
岩崎ファンテ以来(といってもレミゼ3回目ですけど)まともなファンテに会えました。可憐な岩崎ファンテと比べると肝っ玉母ちゃんって感じで逞しいんですけど、包み込むような優しさに溢れたファンテだったと思います ア行の音で伸ばす時にいきなりボリュームアップ になるのはちょいと勘弁 とは思ったんですけど、ちゃんと歌えてるから(当たり前なんですけど)安心して感情移入できるんですよね~~冒頭の工場シーン、かな~~り虐められてたんですけど……思わず「役の中の人に恨みがあるんじゃない?」と思うほど。それだけガップリ四つ 絡めてたってことなんでしょうけど 思わず庇ってあげたくなってしまいました。

臨終シーン&バルジャンを迎えに来るシーン……今回は上手のお席だったのでファンテの視線と同じ方向を見ることができたんですわ。なので、臨終のところは手を伸ばした先にコゼットの幻を自分も見ているような錯覚になったし、バルジャンを迎えるところは自分もバルジャンに手を差し伸べた気になったし。そして、、、コゼットを見つめる目 去年の日生レミゼの時同様に温かい母親の眼差し。。。幸せになってね~~って言ってるようで。これまた泣かせる芝居なのでございますぅ

笹本エポ:
今期初の玲奈ちゃん 評判は伝え聞いてましたけど、進化&深化してました。いつもの玲奈ちゃんだと初日直後だと調子がイマイチ 「笹本玲奈が演じてます」って必死さが見え隠れするんですけど、今日は登場の時からレナちゃん自身の存在は皆無 常にエポニーヌとして目の前に存在してくれたので圧巻でございました~~ 笹本エポ、いままでのどのエポにも感じない(以前の笹本エポにもなかった!)ものが見えました。青パンフに書いてあったんですけど(赤パンフは未見なので不明。もしかしたら書いてあるのかも…)「エポニーヌは親に命じられて売春までしてたのかも」って。。。何だか今日のエポを見て分かったような気がしました。振る舞いといい喋り方(歌い方)といい、「女」を感じたんですよ。多分この子は“大人の世界”を知ってるんだろうなぁ~って。でも、それだけじゃなくて、やっぱり年相応の可愛らしさも持ち合わせていて、それがマリウスとの絡みの中で垣間見られて。。。

そんな感じなので、第2幕の「オン・マイ・オウン」は、いつもなら究極の 片思いの歌として聞いてて、切ない恋心にウルウル ポイントは「愛しても思い知らされる、一生夢見るだけさ」「愛してる、愛してる、愛してる、でも一人さ~~」なんですけど、今日のツボだったのは「あの人、何も知らない、だけど道はある」ってところ。暗い人生だと思うんですよ。でも生きるエネルギーに満ち溢れてるのを感じましたね~~すっごく力強い言葉 なので、「恵みの雨」のシーンは最後の最後で愛する人に抱かれた切なさもありましたけど、同時に一人の女性として精一杯生きた、満足して死んでいけるって……マリウスへの思いに感動したというよりは、エポニーヌという女性の生き方そのものに心が震え、憧れて。。。凄かった~~

泉見マリウス:
久々の再会~~ 今回はマリウス代表 ベテランとして安定したイイ味を出していました。恋バカっぷりは健在。この点は泉見マリは絶品ですね~~ABCカフェに現れた時のフワフワ感、コゼットに初めて会った時の洋服ポンポン掃い……ヲイヲイ と頭を抱えつつも微笑ましく見てました。あとは……落ち着きも出てきた感じ 今回のコゼは「歌えない」と“評判の”地雷コゼだったんですけど、リードして支えて守って……成長したなぁ~と感慨深く見てました。所見の頃は鈍感にぶちんマリウスが許せなかったんですけど、岡田マリとは違う大人っぽさが出てきた分、変に噛み付かずに観れたような気がします。

富田コゼ:
「想定内の」地雷 じい、基本的にコゼというキャラは好きではないので、じいのお気に入りキャストを邪魔したり舞台の雰囲気を壊さない人なら誰でもOK なんですけど、思いっきり地雷を爆発させちゃいましたね~~歌えないのはこの際だから目を瞑ろう……佇まいも、まぁイイとしましょう。でもさ、プロなんだから何とかなりませんかぁ~~ バルジャン臨終のシーン、必死に手紙を渡してるのにボーっとしてるのは何?「私は父じゃない」と言ってるのに反応がないのは何故??別所バル一押しの場面なのに。。。思いっきり涙が引いちゃいましたよ 世間知らずのコゼット……です…か?でもさ、パパが死んじゃうんだよ。別れは早すぎるって歌ってるんだよ。どうしてくれるのさっ 雰囲気がぶち壊し さすがにお怒りモードですっ

駒田テナ:
さすが経験豊かなテナ 悪どさもコミカルさも余裕たっぷり。安心してみていられます。駒田テナ、黒い部分が強調されて「すごいなぁ~」と感心&批判の目で見てしまいますが、「生きる」ってことの欠かせない側面をちゃんと伝えてくれてると思います。

?グラン:
スミマセン キャスト表を写メしてこなかったので今日は誰が演じてたのか分からないんですけど、「想定外の」地雷でした 歌も微妙。やりすぎるほどにセリフっぽい歌い方だったのが鼻につくというか 思いっきり張り倒したくなったのが「恵みの雨」のシーン。マリ&エポを集中して見てたら視界の端っこにでくの坊のように立ってる男が~~ よく見たらグランテールじゃないですかぁ~~ 他のグランの時は何をやっているか??なので詳細な比較はできないんですけど、少なくとも舞台で邪魔な存在ではなかったはず。尋常じゃないことが目の前で起きてるのに~~何突っ立ってんの?って感じですわ。ガブローシュが砦の向こうに出ていくところや死んだ後の叫びは良かったんですけどね。。。ただ、こういうことがあると、そういう熱演さえもわざとらしく見えてくるので、努力の余地がかな~~りあるのかなぁ~と

原田アンジョ:
良かったです~~初めての 文句なしの新キャスト 歌はベガの時に保証済だったので安心してたし、実際も素晴らしかった。そしてそして……岡アンジョを髣髴させるカリスマ性(初演は観ていないので??ですが、この前のSP公演を見て、若い頃はこんな感じだったのでは?と思わせるオーラがありました)が凄い 前回は身近なリーダーの坂元アンジョだったので尚更その存在の違いが分かって面白かったです。原田アンジョって「孤高のリーダー」な側面があると思うんですよね。例えばカフェソングで幻影として出てくるところは、キャストによってはグランたちと肩を組むんですけど(これがまた泣けるんですが)原田アンジョはしないんですよ。あくまで「リーダー」として振舞う……でも、それだけじゃないんですよ。初々しさや未熟さもあるから「かっこよすぎるよ~~」とだけ思うことはなくって、「命を大切にして~~行っちゃダメ~~」って引き止めたくなる部分も持ち合わせていました。いや~~大発掘 これからどんな風に進化していくのか見守りたいですね。

次のレミゼは7月。またまたSP公演で禅マリと歌穂エポと初対面 演技も歌もできる方なので楽しみです。地雷も今のところない感じだし あとはチケですよ 未着なんですけど~~~某カード会社、そろそろ送ってくださいな

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