■西本喜美子さんのセルフポートレート
熊本にこういうお母さんがいるっていうのは勇気づけられる。
西本喜美子さんは88歳。本当に面白い。自分が被写体になっている時の表情が絶妙。
生きることが芸術そのものになっているのは生き方の理想。
作品や人生の中に、笑いや愛や優しさや、適量の毒が混入されている配合も絶妙です。
ちなみに、自分の高校時代の座右の本は、岡本太郎の「自分の中に毒を持て」。
○広島県 . . . 本文を読む
松屋銀座8階に<没後20年 特別展 星野道夫の旅>を見に行く。
日常の自然。その奥には動物たちの奥深い自然により支えられている。
同じ自然にも層がある。野生の生き物が躍動する同時並行の世界。
星野さんの写真を浴びるようにたくさん見た。体験するようにスチームシャワーを浴びるように。
久しぶりに「旅をする木」を読み返してみたくなった。
動物を見ていると、NHKのPlanet Earthシリーズ . . . 本文を読む
脚本・総監督が庵野秀明さん!監督が樋口真嗣さん!の映画『シン・ゴジラ』。
なんとしても映画館で見たかった。
本当にすごい映画で、しばし放心状態となり。驚きの連続。
「自分だったらどうする?!」ということを本気で考え続けたおかげで、完全に並行現実に入り込んでしまい、元の世界に戻ってくるのに苦労しました。嗚呼、いま生きていることが幸せだと、かみしめつつ。
色んな問題が象徴的に比喩的に埋め込まれてい . . . 本文を読む
(左から、「吾」、「言」、「語」の古代文字)
白川静先生の漢字の本をふと開けたら、示唆的なことが書かれていた。
古代中国では神への祈りの祝詞を入れる器が「口」(サイ)という漢字。この「口」(サイ)を守ることこそが大切なことだった。「言霊を入れる容器」のこと。
この発見が白川漢字学の基礎にあるものだ。
このブログのタイトルは「吾」。
「わたし」を記述するものとしてブログを書こうと思い立ち、 . . . 本文を読む
べてるの家の向谷地さんのコメントが素晴らしい。
○相模原の障害者施設殺傷 良質な言葉、広めよう
社会福祉法人「浦河べてるの家」理事・向谷地生良さん
毎日新聞2016年8月23日 東京朝刊
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米IT大手が、インターネット上で人と会話しながら発達する人工知能の実験を中止したというニュースがあった。「ヒトラーは間違っていない」などと発言するようになったためだという。私は相模原の . . . 本文を読む
8月20日公開の「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(トム・ムーア監督)を観ました。アイルランド神話をもとにしたアニメーション映画です。
とてもとても心を動かされ、感動しました。泣きました。素晴らしい映画でした。
東京では<恵比寿ガーデンシネマ>でしか今のところやっていません。恵比寿ガーデンシネマも素敵なところにある映画館ですよね。(いづれユジク阿佐ヶ谷でも上映するようです)
トム・ムーア監督 . . . 本文を読む
もう来週ですが、いかわあきこさんの東京初の個展があります!
自分は特に何をしたということはないのですが、晶子さんの個展が西日本ばかりなので、<東京での個展を手伝ってくれる方いませんか!>と言い続けたら、親切な實吉さんが企画していただいた、という次第で、ほんの少しだけ実現に貢献しました。笑
とてもとても素敵な絵です。
絵の中には、愛や調和と美しかなく、観ていると本当に幸せな気持ちになります。
. . . 本文を読む
三島駅から15分くらいのところにある「クレマチスの丘」は本当に素晴らしいところだった。
初めて行ったが、東京から何度も通いたいと思った。
公園を含めた広い敷地に、様々な施設が複合的に有機的に配置されている。
訪問者は、美術作品を歩きながら体験して、噛みしめながらゆっくりと吸収するように空間を体験する。
美しく手入れの行きとどいたお庭、センスのいいヴァンジ彫刻庭園美術館、IZU PHOTO MUS . . . 本文を読む
自分は、こどものときの記憶を膨大に覚えている。
なぜなら、常に思い出し続けているから。
その場所を信頼しているから。
自分の感受性の原点は常にこども時代にあり、子供時代の「はじまりの記憶」にある。
「記憶」がはじまったとき、「偏見」や「常識」が生まれる前の瞬間の「記憶」。
迷ったとき、こどもの素っ裸の感性にアクセスして、そこを参照点としている。ホームポジションにしている。
自分の判断の物差しは . . . 本文を読む
先週の土日の週末。
一泊二日の強行軍で、長野県上高地から徒歩6-7時間にある山岳診療所の手伝いに行ってきました。
20歳くらいから行っているので、もう17年目になります。
→<参考>
●2015年 涸沢(2015-08-15)
●2014年 涸沢 奥穂高 北穂高
●2013年涸沢
●2012年涸沢
●2011年度涸沢登山
●2010年度涸沢登山
●山から都市へ(2009-07-22)
○201 . . . 本文を読む
2020年オリンピックへの提言
オリンピックの本質は、勝ち負けではなく、「体」の使い方や考え方にこそあると思う。
体のあり方や使い方を、改めて学び考え直す教育の場としてのオリンピック。
私たちは、生まれた時から体を与えられて生まれてくる。
体は生命の歴史が詰まった芸術作品だが、すべての細胞や臓器の由来は、自分が体と対話して探しに行かないと分からない。全員が体を与えられているが、その使い方を . . . 本文を読む
(Leonardo da Vinciのスケッチにある「渦」)
7/30土曜に開かれた『MANSAI 解体新書 その弐拾六』「場」~音と時空のポテンシャル~ @世田谷パブリックシアター、本当にほんとうに面白い夢のように楽しい時間でした。
→○『MANSAI 解体新書 その弐拾六』(2016-05-26)
120分という時間があっという真の時間。時間が伸び縮みするのを感じました。
時間にも「質」 . . . 本文を読む
時間という感覚。
こどものときに考えていたこと。
当時の自分は、自分の身体感覚の時間の中を生きていた。
そこに時計やカレンダーやグリニッジ天文台などの時間は必要なかった。
時間というものの本質で感じていたものは、時とは、自分の身体と宇宙の時間とが尺度になっているということ。
・・・・
何も尺度がない場所を想像してみる。
短期的な時間間隔で基準になるのは自分の呼吸のリズムと心臓のリズム。
. . . 本文を読む
先日は田口ランディさんの「いのちのエール」の講演会。
森のイスキア・佐藤初女さんとの15年にわたる交流の中で、ランディさんが受け取ったもの。
→○田口ランディ「いのちのエール - 初女おかあさんから娘たちへ」(2016-05-17)
人は死を迎える時、次の世代にそのいのちを渡そうとする。何らかの形で。
それを受け取るか受け取らないかは、生きている人の自由意思にゆだねられている。
初女さんから . . . 本文を読む
中学生との対話。
仕事のことを聞きたいと、要望があった。
なぜ自分が今の仕事についたのか、、、、。
自分でも考え直してみる。
外的な要因ではなく、内的な必然的な動きに耳を澄ませて。
出生時、幼少期、小学生、中学生のプロセスを思い出しながら、聞き手の目線で話したい。
いのちは自分へと受け渡され、そして次の世代へと受け渡される。
いのちは、必ずしも物質的なものばかりではなく、そうして受け渡され続け . . . 本文を読む