京都の河井寬次郎記念館は、圧倒的に美しい空間だった。
すべての場所に美意識と神聖な気配が漂っていて、感動だった。
憧れの地だったが、足を踏み入れたおかげで、その思いは憧れだけではなく、さらに強固なものになった。
空気のひとつひとつの粒子に暮らしの美が息づいている空間。
空間や住まいが息をしている。
空間の息使いそのものを体感してほしいです。
民藝の力はすごい。
それは民衆や暮らしが持つ普遍的 . . . 本文を読む
美濃の旅(2016-10-02)の時に、洲原神社にも詣でた。
白山信仰の美濃側の入口だった洲原神社。
奈良時代に創建された歴史を感じる空間。
白山信仰は農耕的な信仰も強く、洲原神社は農耕と養蚕の神様として信仰を集めた。
ここ最近、お蚕様が妙に気になっているので、ここでも不思議な符合があった。
川と浮島とが浄土のようで、素晴らしい神社だった。
彼岸花が美しく咲いていた。
○洲原神社
〒5 . . . 本文を読む
岐阜の中津川へ、明治座という芝居小屋を見に行く。
明治27年生まれの木造建築で、地元の方々の愛により大切に保存されている。今でも常に使える状態にされている。
毎年9月に行われる地歌舞伎公演では、地元の子どもが一生懸命に稽古をして、かぶく。素晴らしい文化が残っている。
2006年には明治座大歌舞伎として、十八代目中村勘三郎襲名披露公演も行われている。
芝居子屋からの窓からは緑が見える。田んぼが見 . . . 本文を読む
岐阜の美濃へ、服部みれいさんに会いに行く。
東京からそんなに遠くなかった。
遠いのは、物理的なものではなく、自分の心理的なものだった。
それは全てに通じることだろう。
murmur magazineは、<エムエム・ブックスみの>として、東京から美濃へ本拠地をうつした。
みんなの潜在意識の中にあり、光の当たっていない素晴らしいものは、地方に多く残っている。
都会は新陳代謝をし続けて、創造と破壊を . . . 本文を読む
古代ギリシャと古代日本をつなぐ新作能『冥府行 ~ネキア』。
古代ギリシャの長編叙事詩であるホメロス「オデュッセイア」を能に仕立てたものです。
2016/1/20での国立能楽堂での再演を見て、本当に素晴らしい能でした。
【10/11火曜日午後18時30分開演 @京都観世会館】
で再演されます!!京都辺りにお住いの方、是非ご覧ください!!
もういつ再演されるか分かりません。
主人公となるシテは . . . 本文を読む
(写真は「ぴあMUSIC COMPLEX Vol.6」(2016/9/27))
NHKのSONGSスペシャル「宇多田ヒカル ~人間・宇多田ヒカル 今「母」を歌う~」
すごかった。。。
○NHK SONGSスペシャル 宇多田ヒカル ~人間・宇多田ヒカル 今「母」を歌う~(2016年9月22日)
宇多田さん、お母さんのいのちとひとつになっていた。光のように重なり合っていた。仕草や口の形や . . . 本文を読む
自分が史上最高に好きなアーティスト、Nina Simone.
ニーナ・シモンをゾーイ・サルダナが演じる伝記映画『Nina』(監督・脚本 シンシア・モート)は全米で2016年4月に公開されているようだが、まだ日本では公開されていない。舞台裏の荒れた私生活も描いた、かなり衝撃的な映画のようだ。
それと呼応して、彼女のドキュメンタリー『ニーナ・シモン―魂の歌』(原題 What Happened, . . . 本文を読む
次号のYogini(Vol.54 9/20発売)で、<プラーナを科学的視点で見てみると>という難しいお題をもらった。
プラーナはヨガやインド哲学用語なので、その用語の定義を解説したりせずに、その言葉が指し示す本質の方を書いてみました。
科学的とか、科学で証明された、という話はよく聞きますが、そもそものの<科学>自体が指し示す本質の方を書いてみました。
指の先を見るのではなく、指の先が指し示す月の方 . . . 本文を読む
武田宗典さんも仕舞「放下僧 小歌」で出られていたので、セルリアンタワーに『はじめて能 花鳥風月の心』を見に行った。満員だった。
自分は夜の部を見たが、ダイジェスト能(解説付)「菊慈童」と書いてあったが、装束も地謡い、笛、小鼓・大鼓、太鼓も通常の能舞台とまったく変わらず、こうした高い質を保ちながら解説を交えて行われる能舞台は素晴らしかった。
出演者の皆さんの「能の素晴らしさ深さを伝えたい」という熱 . . . 本文を読む
『あなた、その川を渡らないで』(監督・撮影:チン・モヨン 2014年 韓国)という映画を見た。
号泣につぐ号泣。自分の体を浄化するように涙がこぼれおちてきた。
色んなタイミングで、ふと涙がこぼれた。
98歳の夫と89歳の妻。結婚76年目の夫婦生活を映したドキュメンタリー映画。
通常のドキュメンタリー映画と違い、定点観測のように一定の距離を保ちながら淡々と映像は流れて行き、撮影者のコメントも全く . . . 本文を読む
アナウンスいつつです。
友人ひとつ。
自分個人のがみっつ。
あとは自分が協力しているのがひとつです。
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ベルリン在住の渡辺真也さんの初監督作品
映画『Soul Odyssey - ユーラシアを探して』
の日本プレミア上映が、渋谷UpLinkであります。
実は、自分も少し映画のサポートをさせてもらっています。
10月17日(月)、24日(月)、30日(日)の3日ですが、
上映後はそれ . . . 本文を読む
NHK 100分 de 名著はいい番組だ。
今回は「苦海浄土」(石牟礼道子さん)。
しかも解説が若松英輔さんという素晴らしい組み合わせ!!
○NHK 100分 de 名著
○名著58 「苦海浄土」(石牟礼道子)
夏川結衣さんが朗読をされていて、素晴らしいキャスティングだと思った。
なぜなら、「苦海浄土」は熊本弁のリズムが主旋律となっていて、夏川さんは熊本生まれの女優さんだから。熊本弁の朗読はさ . . . 本文を読む
大友良英さんが総合ディレクションされているので、東京駅にアンサンブルズ東京を見に行く。
東京駅と皇居をつなぐ広い野外空間で、お客さんを交えながら参加型の音楽祭。
東京駅前の広い路上にみんなで作った大風呂敷を広げて、床に寝っ転がりながら見れる。東京駅前の路上で、寝ながら、星を見ながら、音楽を聞けるなんて最高の時間だった。
大友良英さん以外にも、いしいしんじさん、原田郁子さん、フレッド・フリスさん、 . . . 本文を読む
高砂淳二さんの写真展 「Dear Earth」を見に行ってきた。
なんと明日9/5まで。(最終日は15時まで!)
ただ、もし時間ある方は是非生で見に行ってください。一人でもそういう方がおられたら、、、と思いブログにすかさずUp。
この今の瞬間にも、遠い世界ではこうした神話的な時間が流れているのか、と、本当に感動。
何十億年の地球の歴史を見るかのようで、心と体がざわめきました。
水平の虹の写真 . . . 本文を読む
中納良恵(EGO-WRAPPIN')さん目当てで、中野サンプラザに<ザンジバルナイト 2016>を見に行く。
当直明けのままで1時間しか寝てなかったので夢見の意識で見た。
総合司会がリリー・フランキーさん、 ミッツ・マングローブさん。
ゲスト歌手が多彩。
中納良恵さん(EGO-WRAPPIN')、大塚愛さん、 研ナオコさん、ハナレグミ 、PUFFY、 星屑スキャット 、 マキタ . . . 本文を読む