日常

珈琲アローはこだわりの美味いコーヒーだった。

2008-08-09 23:57:12 | 
熊本から今日帰ってきました。やっぱ熊本はよかとこばーい(=いい所ですね)。

かなり気力、活力みなぎる状態で東京に戻ってきました。いい夏休みだった。あんまり休み取れないときって、時間貧乏的に、温泉だー。海外だー。山だ、川だ、海だー。とはやる気持ちもありますけど、そこで敢えて渋く「実家 JittuKA」。これ最強ですね。やっぱ自分のルーツですから。そこは否定できんもんね。

まあ色々書くネタありますけど書き出すと止まらなくなるので小出しに。

◆珈琲アロー
チョイ前にも書いた、熊本のこだわりの珈琲屋、アローです。
過去ブログのコメント欄で小さい盛り上がりを見せていた店です(と言っても二人でコジンマリと)。

そこにうちの母親と二人で珈琲飲みに行きましたが、確かにうまかったー。
そこはブレンドコーヒーしかないので、勿論メニューもないし、座ると自動的にそのコーヒーが出てくるんです。味は珈琲っぽくはない。黒豆茶とコーヒーの間のような味です。色も琥珀色。恋人はワイン色(チャゲ&飛鳥)。うまいコーヒーだけに、冷えてもうまかった。これは美味い証拠。不味いコーヒーは冷えると不味くなるけど、美味いコーヒーは冷えてもそのまま美味い。
マスターも、わしも、わしの母も、3人揃ってお喋り好きなので、他にお客さんがいなかったこともあり、マシンガントークが冴えに冴えて2時間しゃべりまくりました。おかげで喉がカラカラになりました。しかも熊本って広くて狭い県なので、知り合いの話も多いし、医者で来る人も限られてるんで、知ってる地元の医者の話も多くて面白かったなぁ。
こだわったコーヒー職人だから、熊本の文化人とか、日本中の芸術系の有名どころがいっぱい来るみたいですな。マスターも、嫌いな人は嫌いだって言ってましたが、まあほんとに品があるかどうかって、こういう何万人も見てる人だとすぐ分かるんでしょうな。違いが分かる人なんでせう。確か金土は朝からAM3時!まで。それ以外も毎日23時までやってるらしい。すごい。年中休みなしで一人で立ちっぱなしでやってるらしいし、かなり元気。確か73歳って言ってた気が。わしもああいう元気に年取りたいもんです。

有名どころだと、三島由紀夫も来てたみたいで、その辺の話も色々聞きました。
天皇陛下も、熊本国体のとき、ものすごい護衛の下来られた!ということで、こりゃまたすごい。あと、最近歌手の今井美樹さんも着て、ブログに書いてたって言ってた。探してみたらココにありました。スタッフブログみたいなとこです。

当初はマスターもなかなか頑固で偏屈みたいな噂も聞いてましたが、普通にすごくいい人でした。こだわりの職人ってだけで、言ってることもまともで真理をついてて、普通に話し好きの熊本弁のおじさんです。熊本に帰る度によりたい店がまた一つ増えて良かったー。全国の珈琲マニアがわざわざ熊本に飲みにくるって意味も分かりました。これは飲んでみないと表現しにくい味ですね。何杯でもいけちゃいます。3杯飲んで1杯500円(合計1500円)でしたが、飲む価値ありますよ。

高いプロ意識を持って、それ一筋に仕事してる人はかっこいい。純粋で、汚れがなくて。器もこだわりの歴史を感じた。あの場所が醸し出す雰囲気や空気感、今まで流れてきたであろう長い時間とその重み、マスターのただそこにいるだけでの佇まい、話しぶり、顔つき、所作・振る舞い、全てがそのままでないと成立しないような、そういう絶妙なバランスをもつ粋な場所でした。あの空間は時が止まってます。それって永遠だとか普遍性を持つだとか、そういうことなのかもしれないです。

4 コメント

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いってみたいです。アロー (平井恵介)
2008-08-10 10:34:34
平井です。僕はコーヒーがあまり得意ではありませんが、そのアローというところには是非行ってみたいです。プロに出会う、その仕事に誇りを持っている人に出会えるだけでもワクワクするものです。
ワクワクって言葉は幼稚っぽい感じがするけど人生において最も大事な言葉のように最近感じています。
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是非! (いなば)
2008-08-10 10:46:40
できれば共に行きたいもんだけど、一緒には何年後かに行きましょう。

是非熊本近く行ったら行ってみて。市役所の裏辺りよ。普通に雑談きてもいいし、単に静かに飲んでもいいし。ただ、こだわりを聞くには話すといいと思うよ。この前東京から来た熊本生まれのお医者さんの友人って言えば分かるかもしれん。
わしも別に珈琲は対して詳しくもないし、大したこだわりもないけど、あそこは美味いよ。

わくわく、どきどきっていう鼓動の高鳴りは、自分が日々仕事にしておる心臓。こういう胸の高鳴りはいいですよね。初恋とか、みんなよい思い出として刻印されていたり、青春時代が美化されることがあるのはこのせいでしょうか。わしも、本当に大切なことって、そういうことも含めて、幼稚園で学べるようなものだと思いますよ。元気とか、優しさか、愛とか、友情とか、思いやりとかね。そういうシンプルなものの複雑な組み合わせだと思います。
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再会 (れいこ)
2008-08-11 12:30:32
よかったですね。マスターと再会できて。
私は先週末は結局行く暇なく。。
来月こそは行ってみます。

いなばさんは高校生、私は5年くらい前、一度行ったきりなのに、こうして何年も覚えていて、また行きたくなる店ってすごいですよね。
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人や場所が持つ魅力 (inaba)
2008-08-11 22:08:20
高校時代(もう13年くらい前?)と雰囲気全然変わってなかった気がした。時がそこだけ止まっているというか。
れいこちゃんも5年前って言ったら、だいぶ成長してるだろうし変化してるだろうけど、あの場所は何も変わらない、そういう凄さがあったよ。

人でも店でも、魅力があるものっていうのは太陽みたいに強力なエネルギーを発してるから、思わず惹かれてしまうものなんでしょうな。そして、そのもの自体が昔とかわらず、こだわりであったり、哲学であったり、そういうものを保ち続けていると、すごく嬉しいものです。自分もそんな人間でありたいなぁ。マスターもほんと素敵な人ですよ。素直にかっこいいもん。ああいう年の取り方は最高。

珈琲哲学も、言うのは簡単だけど、ああやって昭和39年から(44年!)こだわり続けるってのは、考えがぶれてなくて凄い。色々文句言われたり、辛い目にあったり、44年やってれば嫌なこともあっただろうけど、そこを想像させない人としての強さがある。れいこちゃんなら色んなこと感じると思うよ。きっとね。是非行ってみな。そして、感じたことをまた教えて頂戴!
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