日常

日本の伝統芸能の素晴らしさ

2014-10-26 01:02:51 | 芸術
今日は朝から日本の伝統芸能、古典芸能のはしご。
最近、日本の古典からの引きが異常に強い。うれしい。常にそこには発見があり、同時に感動がある。そんな流れに身を委ねる。流れるプールのようにゆらゆらと。


能楽師の安田登先生に声をかけていただき、
「伝統芸能パースペクティヴ」を代々木能舞台に見に行ってきた。
最高だった。場所も。内容も。すべて・・・。


玉川奈々福さんの浪曲は素晴らしかった。
声や表情に芸能の濃度が凝縮されていた。芸ってすごい。


安田登さん(下掛宝生流ワキ方)と槻宅聡さん(森田流笛方)の能「隅田川」、夏目漱石「夢十夜(第三夜)」の語り、、
異界が現前に出現してくる。場の全員での鎮魂が行われた。


直林不退さん(浄土真宗)の節談説教、新井弘順さん(真言宗)の聲明も、
古代は宗教と芸能がひとつであったことを思い出させてくれた。
素晴らしい時間。過去と現在とが交差する時。


開催場所の代々木能舞台。鳥肌立つくらいすごい空間。
こういう空間がもっと増えるだけで、日本は豊かな共同体をつくっていけるだろう。色んなVisionが見えた。




夜は、スーパー講談師の田辺銀冶ちゃんの講談。
あまりの美しさ(内面も溢れだしてる・・)に、後光が差して見えた。。。
銀冶ちゃんには、11/3の上映会+シンポジウムで、篠笛のことちゃんと「国産み」のコラボをお願いしてる。本当に楽しみ。
みんなに田辺銀冶ちゃんの素敵さを見てほしい!ぜひ今後の根付けの会にゴー!


今回の根付の会@日本橋では、アイヌの居壁太さんのアイヌ音楽も同時開催。
いやはや。こちらも音楽聴きながら涙出た・・・。

居壁太 トンコリ ソロ

<参考>アイヌ民族博物館伝承記録「唄う・踊る・語る・奏でる」



というのも、今回は「アイヌ神謡集 (岩波文庫)」を書いた知里幸恵さんの生涯を講談で語る会でもあったから。



適時、ユーモアが散りばめられている銀冶ちゃん、さすが!!
(ちなみに、銀冶ちゃんは、ギンジではなく、ギンヤと呼びますのでご注意をば。)



アイヌでの「こんにちは」=「イランカラプテ(irankarapte)」

意味は「あなたの心にそっとふれさせていただきます。」
この感性が素晴らしい・・・・!!(^^

「イランカラプテ」キャンペーン