日常

2015年大晦日

2015-12-31 11:13:35 | 時事
今年もお世話になりました。
2015年もあっという間でしたね。みなさんはどんな年でしたか?

今年の年末は8年ぶりくらいに実家の熊本で正月を過ごすことができて、久しぶりに実家でのんびりしています。



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年末に、ふとこういう言葉が浮かびました。

originalityとorigin。
originalityは独創性、originは起源。
起源をたどらないと独創性のある仕事はできない。


来年からは少しOutputしていこうと思いますが、
どういうものでも歴史を知り、起源を知ることは大切です。

起源とは、見えない世界から見える世界へと創発した瞬間の事です。
その瞬間には、何か大いなる力が働いたから、誕生、創発、という次元の転換が起きた。

ただ、時がたつと、その起源(Origin)の瞬間は忘れられる。
その起源に立ち戻るため、僕らは考える能力を与えられたと思います。

追憶とは、過去を後悔してクヨクヨするための能力だけではなく、過去に現在の息吹を付与し、未来へとつなげるための能力でもあると思います。
そういうことを思いながら来年の仕事を考えて行きます。
今年も大いに動きましたが、来年ももっと動いていきます。

「3.11 4年 春分の日」(2015-03-21)や、「3.11 4年」(2015-03-12)のときに書いた文章を思い出しながら、年末を迎えています。
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どういう社会、どういう未来をつくっていくのか。
今までできてしまったものはしょうがない。
過去のことを批判するのはやめた。
むしろ、感謝して受け取り、変容させることにした。
階段をひとつのぼる。

今までできてしまったものはしょうがない。
でも、これからできていくものは、自分なりの責任がある。
と、決めた。


3.11をそういう日と自分は位置づけた。
誰かが理想的な未来をつくってくれるだろうと思うのではなく、
自分が素晴らしい未来へと関与していくのだ、ということに、自分を巻き込んだ。


理想郷もユートピアも、どこか遠いところにあり、望むものではなく。
自分の周りにできていくもの。
そうすれば、動いても動かなくても、どこでもユートピアになる。

そして、それを共鳴させ、それぞれの人がそれぞれの人の周囲でユートピアを作っていけばいい。
少しずつ、焦らず、振り回されず。
その軌跡が人生となる。
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2015年は、古典芸能・伝統工藝・古典・・・という、豊饒な時に満ち満ちた世界と、現在とをつなげる素晴らしい出会いに恵まれました。
本当に有難うございます。
生きている、ということは、出会う事ができる、ということですね。


来年もよろしくお願いします!


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オーギュスト・ロダン『ロダンの言葉』
「美はあらゆるところにある。我々の眼がそれを認めえないだけだ」

オーギュスト・ロダン『ロダンの言葉』
「情熱をもって君たちの使命を愛せよ。これより美しいことはない」
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 ロダン, 高村光太郎(翻訳)『ロダンの言葉抄』(岩波文庫–1960)より