日常

『酒井抱一生誕250年 琳派芸術』

2011-01-19 22:19:17 | 芸術
絵とか何かを見に行ったとき、ブログにひとことでも何か残しとけば、年末に見返すときに役に立つってことを去年感じた。
簡単な感想も、ブログに気軽に書き残すことにしよう。

出光美術館の『酒井抱一生誕250年 琳派芸術 ―光悦・宗達から江戸琳派―』を見に行った。

改めて琳派はいいなと思った。 
そこに、「流れ」が感じられて。   

琳派は「私淑の関係」って言う。
直接教えたとか教えてもらったとかではなくて、「琳派好き。このスピリットを受け継ぎたい。」って思ったら、もうすでに琳派なのです。(笑)
こういうのっていいですよね。「狩野派」とかみたいに派閥つくるわけじゃなくて、その「たましい」だけを受け継いでいくって感覚。


そういう風にたましいだけを受け継いでいるから、そこに時空を超えた「流れ」がある。
その時々の時代の影響を受けながらの連続した「流れ」。


・・・・・

展示の中で、「黒い月」が印象的だった。 
月は太陽と違って発光体ではないから、たしかに宇宙の中では黒いわけで。 

秋草と月を描いているだけなのに、そこに宇宙的なスケールを感じた。
琳派のコスモロジー(Cosmology)。


ちなみに、
出光美術館の中に、皇居内がよく見える場所がある。
喫茶室はないけど、タダでお茶は飲める。
そこでダラダラ、モヤモヤ過ごすのもいい休日だ。