日常

「ツタンカーメン展」

2012-08-29 08:02:44 | 芸術
上野の森美術館「エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~」を見に行きました。


上野駅を利用するたびにすごい行列&整理券配布をしていた。前々から気になってましたので。

土日祝だと一般¥3000円です。結構高い。
でも、大枚払っていくだけの価値はあった!
やはり本物のツタンカーメンの装飾はすごい。金キラ金です。
3000年以上の時空を超えたのを感じさせないほどのピカピカ。
きゃーきれいーと言っている壺の説明書きを見ると、死後の内臓入れだったりして驚く。

謎多きツタンカーメン王子の装飾品などがたくさんあり、謎はさらに深まる展覧会でした。
謎が謎を呼ぶのがいいですね。謎は永遠に謎なのです。だからこそ謎なのです。




そういえば。
ちょっと前に、六本木での森アーツセンターギャラリーでやっている「大英博物館 古代エジプト展」も行ったのでした。

こちらは古代エジプト『死者の書』をテーマにした展示。
死者が死後の世界でどうやって対応していけばいいかのガイドブックのようなもの。
「大気や水を得る」「ヘビを追い払う」「神の怒りを取り除く」・・・呪文の数は約200にも及ぶようで。

ただ、あの世で苦労しないためには、最終的にはこの現世で真面目に正直に生きなさいよ、というような内容だと自分は感じたので、この世の生き方に戻って来るのはいいと思いました。あの世は鏡の世界なので、あの世を考えることとこの世は相似なのです。

こういう展示を見ていると、E.A.ウォーリス・バッジ 「古代エジプトの魔術―生と死の秘儀」平河出版社 (1982/05)と言う本を以前古本屋で購入したのを想い出しました。今度読んでみよう。



時間や場所が違えども、どんな人でも「死」というのは人間にとって巨大な謎だったのでしょう。
ツタンカーメンも謎ですが、「死」というのも巨大な謎。
そんな謎を真面目に考えたのは、今も昔も変わらないものですねぇ。


「エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~」は値段は張りますけど、行って見るだけの価値は十分あります。
エジプトとかピラミッドとかスフィンクスとか、いろんな謎が謎を呼ぶ大建造物にも色々と興味が湧きますねぇ。