観測にまつわる問題

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核不拡散を外交の主軸に据えてみてはどうでしょう

2009-01-22 06:54:45 | みんなでやろうぜ
麻生政権の外交については幾つか方針が考えられますが、重要な方針として核不拡散の強化を打ち出してみては如何でしょうか。

これには幾つか理由があって、アメリカでオバマ政権が発足したことが重要な理由のひとつです。オバマ大統領は就任演説(産経ニュースよりhttp://sankei.jp.msn.com/world/america/090122/amr0901220231003-n1.htm)でも触れているように、核の脅威を減らすことを重視しています。これは核という兵器が最大の殺傷力を持ち、これが拡散すると非常に危険であるため当然の方針かと思います。私は現実的に考えて日本の外交がアメリカの外交から自由であるとは思っていませんので、やはりアメリカの方針がどうであるかは重要です。オバマ政権の外交方針の中でもイラク・アフガンもいいのですが、日本は核不拡散に特に協力すべきでないかということですね。

もう一つ重要な理由があって、国内でコンセンサスが取り易いのではないかということです。補給支援活動でさえ民主党はじめ野党は反対しました。アフガン本土派兵については、小沢代表のISAF参加論は民主党内でまとまることが困難であるだけでなく、参院を使った揺さぶりを重視する小沢代表のこれまでの行動を考えると、社民などの反対はより強固ですから、民主党が仮に賛成しても(ソマリアの海賊対策がそうであったように)土壇場で裏切り、参院での協力は最終的に見込めないのはほぼ確実です。政府与党もそこまで一枚板ではないので、衆院での再可決も可能ではないでしょう。そこで外交防衛での政策の大きな進展は、ソマリアも良いのですが、核不拡散でやってはどうだろうと思うわけです。与党も一致できるでしょうし、野党も反対しにくいところがポイントであるわけです。

外務省の従来の方針でもあります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hosho.html

麻生首相の持論は核武装の議論をすべきで、持論は変わってないでしょうが、持論は持論として、実行可能なことからやるのが大事です。またブレたという攻撃が予想されますが、この際この攻撃と一度戦っておいた方が良いと思います。小沢なぞ(政局が第一のくせに)新自由主義から生活が第一に変節しておいてブレないと周囲に言わせています(例:民主党web-site09.01.25石川議員の発言の記事における鈴木宗男氏の発言)。政治家が全て自分の思ったとおりにならないことは当たり前のことであって、なんら恥じる必要はありません。むしろコンセンサスを重視することの重要性を訴えるべきです。

具体的な方針としては特に対イラン政策・対北朝鮮政策で核保有国になることを防ぐことをより重視します。IAEAなど国際機関での活動も重視します。

内容はどうあれ、谷内氏を政府代表にしたわけですし、自由と繁栄の弧のような壮大なプランを準備しているのでしょう。私は麻生首相の外交に期待していますので楽しみに待っています。

<2月4日追記>
MSN産経ニュースより(1月28日)谷内政府代表
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090128/plc0901282339025-n1.htm
ごもっとも。
安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会のページを貼っておきます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou/index.html