私は小泉構造改革の良かったところは、市町村合併を進めたところだと思います。これは不満を伴いましたが、明らかに必要な改革だったのではないでしょうか。同じ風土の地域に小さすぎる自治体がたくさんあってもジリ貧に違いないのです。無理に合併させようという話ではありません。合併した優秀な自治体が元気になれば、自然と理解が広まるのではないかという話です。幸いもう既に成果は出ているように思います。我が出身地の愛媛県は市町村合併をかなりやった方なのですが、ホームページを見る限り昔に比べて、行政の能力は明らかに目に見えて向上していると思います。
以下総理の施政方針演説(地域経営)
>景気後退による経済と雇用への打撃は、地方ほど深刻です。地方自治体が地域を活性化できるようにするためには、財源と権限が必要です。地方税や地方交付税の減少分を補てんするのに加え、地方交付税を1兆円増額します。インフラ整備のために、使い勝手の良い「地域活力基盤創造交付金」を創設します。
分権型社会が、目指すべき国のかたちです。知事や市町村長が、地域の経営者として腕を振るえるようにしなければなりません。地方分権改革推進委員会の勧告を踏まえ、地方自治体の活動について、国による義務付けを見直し、自由度を拡大します。
いいビジョンだと思います。これに加え、改革の成果=優秀な受け皿が誕生しているとすれば、財源と権限で相乗効果が出てくるように思えます。案外地方に成功事例を出していって良い流れを作り出すことは既に可能ではないかと思った次第です。どうせ構造改革をなかったことには出来ないのですから、失敗したものは改善するにしても、いい政策は寧ろ利用していく姿勢が大事ではないでしょうか。
<2月4日追記>
旧郡程度の大きさの自治体なんかは最低ライン保護するべき(中規模以上の都市の実質一部となってない限り)だと思います。文化的にも日本古来の伝統の枠組みは守っていくことは大切です。2万人以上いればそれなりの能力も期待できるのではないかと思うのですが。最後に基礎自治体の下に支所・小学校区ぐらいの単位でもコミュニティとして何かあれば(すれば)理解されやすいのかなとは思います。