観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

政治と嘘と保守派

2010-10-18 22:22:48 | 政治システム・理論
大体、「権力闘争に嘘はつきもの」と居直るのは、少なくとも日本においては、保守派である。汚いことをやりたがるのも大体保守派。クリーンに拘るのがリベラル。常識的な見解だが、傾向としてやはり当たっているのは否めないと思う。

私は保守派を自認しているが、見ていて勿論ああはなりたくないと思うこともあって、嘘や汚いことをしながら、それが当然と言わんばかりの言動は、共感したことがない。国民はよくある汚い保守政治と違って、そこまで嘘つきでもないので、民主主義下の保守派が嘘つきであらねばならないという理由は何処にも無いだろう(騙されないスキルは政治や外交安全保障に関わるなら重要と思うが、それは手口を知らずに身に付くことは有り得ない性質のものである)。

詐術の本と政治、大陸と日本

2010-10-18 20:24:08 | 日記
政治や戦争(外交安全保障)には詐術がつきものだ。それが無くなることは勿論ないだろう。そうした世界では残念ながら、一種の詐術の心得があった方がいいというのはあるだろう。一般的に言っても、騙しは何処にでもある。化粧だって一種の騙しなら、スポーツのフェイントの類も騙しであるには違いない。それは必要なものでもあったりするが、詐欺は犯罪だと皆思うだろう。線引きの問題ではあるのだ。

ところで、大陸と日本の比較だが、日本人が元来詐術に長けていないことは否定できないと思う。マキャベリ・孫子など、有名な詐術本(と言っていいのか分からないが)は皆大陸のものであって、日本にそれに当たる物は無い。異民族同士のぶつかりあいが日常である大陸に比べたら、そうなるのは当然と言え、オレオレ詐欺にひっかかる国でもある。

権力闘争に詐術がつきものであるならば(実際そうだろう)、日本は本質的に政治(見ていてインチキだよなと思うことは多々ある)・外交安全保障は得意でないとなる(実際そうとしか思えない)が、それは仕方が無いことと思う。詐術など無ければ無い方がいいに決まっているのであって、そうした世界でそうした知識は必要だろうが、染まってしまってはいけないというのが、個人的な考えだ。ミイラ取りがミイラになってはいけないというじゃないか。

詐術関連の本(繰り返すが、翻訳のものにいいものが多い)を読んで、そうした世界を覗くのは楽しいが、正直ムカつくこともあって、それでもなお、読む価値があると思えば読むし、嫌いなところがあるから、全部否定するわけにも勿論いかないというのが正直なところ。

日本の精神の何を保守したいか

2010-10-18 20:00:57 | 政治システム・理論
このブログは保守系だが、日本の精神の何を保守したいかというと、人がいいところ(裏返しに近いがあえて悪い言葉で言い換えれば騙されやすいところ。オレオレ詐欺なんかに騙されまくるのは日本だけに違いない)。これは外交安全保障上マイナスの特徴だけど、まぁその辺は割り切って性悪説でやるしかない。それが出来ないとも思わない。

「騙されるほうが悪い」なんて性悪国家にだけはなってほしくないし、そういうことをいう奴は反吐が出る。政治にはそういう犯罪性人格が多いのだろうが、日本人の大部分はそうでないだろうし、それでいいと思う。