観測にまつわる問題

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中国の尖閣領有根拠の薄弱さ

2010-10-27 23:32:47 | 政策関連メモ
中国の尖閣領有の根拠は名前をつけたのは我々とか、この辺が境界と認識していた程度のものに過ぎないわけだが、そんなものは領有の根拠とならない。もしも名前をつけたら領土になるというならば、倭(先)と名づけられた日本(後)は中国領となり、南アメリカ(文字を知らなかった)の大半は今でもスペイン領でないといけなくなり、ゲルマニア(ドイツ)はイタリア領ということになるだろう。こんな馬鹿馬鹿しい話はないのだが、中国には大真面目にそういうことを言う人がいるようである。最初に名前をつけたものの領土などという愚説を認めると、アジア=中国領などということになりかねないので、アホらしいが、注意が必要だ。後述するが、中国は全然全く支配の実態が無くても、名前をつけた文献に載せたというだけで、我々の領土である返せなどとほざく国である。

領有の根拠としては当然実態と近代的な手続きを重視すべきだ。尖閣はどうだったかというと、誰も住んでいなかったので当然に誰の領土でもなかった。知っていたとか漁民の利用とか航海の途中によるとかであれば、日本側も普通にやっていた。尖閣の本格的利用は寧ろ明らかに日本の方が先なのであって、だから、(民間にせっつかれて)無人島の尖閣諸島を日本が正式に領有することになったのである(その後開発のため有人島になった)。石油が出るまで70年も中国が何も言わず公的にも日本領と認めていた(証拠有り)ということが、元々中国は領有していなかったということの何よりの証明と言えるだろう。

仮に中国が領有していたと仮定してみよう。それでも中国領にはならないだろう。それは勿論70年間も何も言わず日本の領有を認めていたからなのであるが、もしも何にもしなくても後で言って領有が認められるのであれば、不法占拠を訴えたり実効支配をアピールする意味はないということになる。実際に領有権争いがおきてからの実効支配は意味が無い(そうすると韓国の竹島での努力は全部無駄ということになる)というのを読んだこともあるが、日本の場合、中国が領有を言い出す前から完全に支配していた。民間で利用もしたし、近代的な手続きで領有を宣言し、標杭も設置した。70年間も瑕疵なく領有していたのである。中国の「領有」と言えば、人も住まない、誰の領土でもない、近代的な手続きをふんでもいない。本に名前が載ってます。

沖縄を返せなどという連中もいるようだが、中国が沖縄を領有した実態など無いということを知らない(先島諸島の先史時代の文化共通云々の話はともかく/いずれにせよ先島諸島も有史以来沖縄である)のだろうか。朝貢していたから中国領とか馬鹿じゃないのか。そういうことを言う奴は韓国も北朝鮮も中国領とか言って恥をかけばいいのである。