観測にまつわる問題

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大連立か民主党政権か

2011-04-10 00:30:06 | メディア
MSN産経ニュースを見ていると、どうも大連立に乗り気でないらしいので一言。

問題は大連立するか否かではない。あえてザックリ言い切れば、大連立するか民主党政権が続くかである。最近保守派は菅政権叩きに力を入れている人が多いようにも見えるが、それは民主党政権の延命に力を貸すことと同義ではないか?別に民主党支持の人はそれでいいと思うが、そうでない人は、菅政権が退陣したところで、(衆議院が指名するので)民主党が首相をたらい回しにするだけという事実を思い起こす必要がある。そして、このままねじれが解消されなければ、首相が交代したところで、政治は好転しないし、ねじれが仮に解消されれば、参議院選前の状態に戻るだけということになるだろう。

勿論、大連立して何をするかが重要なのだが、何度でも主張するが、震災復興と共に憲法改正でねじれ問題を発展的に解消するのがいいと思う。強すぎる参議院を適当なラインに抑えて再考の府として機能させ政治を安定させること自体が日本全体の大きな国益となる業績と言えるだろうし、また、保守・リベラルともに合意できるだろうことが重要なのだ。そうでないと、憲法を改正することは中々難しい。

別に大連立でなくとも憲法は改正できるのだが、中々時の政府に野党が協力するのは難しかろうと思う。ならば、時限的に大連立して憲法を改正し解散総選挙というのが、現実的なラインであり、その際、懸案のねじれ問題を解消しておけば、野党の批判を日本の国益に取り込む事が可能になるのではないか。

ともあれ、民主党政権の今後の展開は厳しいものがあることは確かである。ねじれ問題然り、マニフェストの問題然り。やはり具体的で実現可能な期待できる展望が今、必要と思っている。

蛇足だが、福田政権の時の(小沢民主党との)大連立話以降今に至るまで自分は大連立に少なくとも乗り気ではなかった(反対というほどのこともなかった)。正直言って、あまりピンとくるものがなかったのだ。ただ、今はねじれを解消する憲法改正(を伴う大連立)こそが日本のために必要と確信している。そしてその時期は早ければ早い方がいい。