観測にまつわる問題

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地震を想定していないのに、(地震による)原発災害だけを想定する知事

2011-04-30 13:32:48 | 日記
浜岡原発3号機、7月再開計画…静岡知事は難色(2011年4月28日20時35分 読売新聞)※経済

>中部電力は28日、定期検査中の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)3号機について、7月にも運転を再開する前提で2012年3月期の業績見通しを作成したと発表した。電力需要がピークを迎える夏場に安定供給を続けるには、浜岡原発3号機の運転再開が必要と判断した。

>中部電力の水野明久社長は記者会見で、「スケジュールありきではなく、浜岡の安全性をしっかりと説明することが重要」と述べ、地元の理解を得た上で再開したいとの考えを強調した。

>静岡県の川勝平太知事は28日、記者団に「ソフト面、ハード面とも東日本大震災を受けての対応はできあがっていないので、今の状況で7月の再開は極めて厳しい」と述べた。

以上、アンダーラインは筆者。以下の文書は中部電力ホームページから。

東北地方太平洋沖地震を踏まえた浜岡原子力発電所の対応について[PDF:918KB]

東北地方太平洋沖地震を踏まえた浜岡原子力発電所の対応について(続報)[PDF:309KB]

東日本大震災を受けての対応はしているが、できあがってないから、知事は再開したくないとのニュース。アホだな。

それを言うなら、日本中何処もかしこも東日本大震災の対応などできあがっていないのだから、早く海岸沿いの住民に避難勧告を出すべきだろう。東日本大震災クラスの地震を7月までに想定しているならば、当然避難勧告を出しておかなければならない。それをせずして、川勝知事は、もしも巨大地震が来て、静岡県民が津波に呑まれたら、責任を取れるのだろうか?

勿論、筆者は巨大地震が7月までに静岡沿岸を襲うリスクは小さく、原発停止の社会的影響の大きさと併せて考え、対策をしているなら済んでいなくとも稼動OKの立場である。知事は津波問題を大きく受け止めている(杞憂と思うが)ようにも見えなくも無いが、そうではないだろう。津波の怖さは原発に対する影響は勿論だが、それこそ東日本大震災を見て分るように、直接的に津波に呑まれることにあるのは言うまでも無い。知事の言い分はあからさまな片手落ちであるか、実は住民の安全など何も考えていないということになるだろう。

今現在、静岡県ホームページに津波を想定した対策ページは見当たらない。緊急情報のページはあるが、放射線の測定落下物の危険の呼びかけが目立つばかりである。少なくとも中部電力は津波を想定しているのだが。

こういう人命を考えているようで、地震のことなどろくに考えておらず、原発の怖さだけを過大評価する人が風評被害を創っているのかもしれない。常識的に考えて。