かつてのブレ批判者が「豹変」の勧め

民主党が悪いというわけでは、多分、ないのでしょうが、報道などを見ていると、「君子豹変」だと民主党に忠告するものが絶えぬようです。私の記憶が確かならば、同じ人間・新聞が盛んにブレ批判を繰り返していたように思います。気のせいでしょうか。

過ちに気付いたならば、改めるのは当然のことです。しかしながら、公約は当然に守られるべきです。３党の共通公約もあるのだから、連立が規定路線であることも疑いありません。３党共通公約のトップにあることから見ても、民主党が政権担当中に、消費税を上げるはずがありません。鳩山代表は耳にタコが出来るぐらい、「消費税は議論すらしてはいけない」などとほざいておりました。外交安全保障だって、選挙前に散々指摘されてきたことばかりです。直さなかったのだから、間違っていないというのが、民主党の考えだと受け取るしかありません。政権をとったらこれまでの主張を反故にするようなことが許されるはずがない。ましてや、政治主導は民主党の看板のひとつでした。あらゆる種類の嘘がダメとも言いませんが、日本は原則なき嘘吐き政治に主導されるということでしょうか。

「不偏不党」を主張するマスコミは、「中立的なスタンス」を取ってきたはずなのであって、政権を取りそうだからと言って、よもや民主党に擦り寄るかの如き行動をとるはずもありません。消費税増税を高く評価するならば、（その点に限ってでも）麻生政権を選挙前に高く評価すべきでした。外交安全保障で民主党中心に不安があるならば、（その点に限ってでも）麻生政権を選挙前に少なくともよりマシだと評価すべきでした。