三電計装株式会社の社長日記

無線通信分野での事業を通して四国を元気にしたいと思っております。

蓄電池

2009-04-14 09:06:13 | Weblog
太陽光発電がますます脚光を浴びています。
そんな中、ビジネス誌が新エネルギー(太陽光・熱・風力・地熱・バイオ等)の特集記事がありました。
グリーンニューディール政策が頻繁に新聞紙面を賑わせている通り、20世紀は石油と自動車の時代でしたが、21世紀は自然エネルギー産業が主役になりそうです。
以前も日記に書きましたが、従来型は人間だけが快適な生活や暮らしを求めて地球資源を搾取した結果、人間含めた地球上の全生物が繁栄していけないことが分かったことと(人間だけが地球に生存し続けることはできない)、地球温暖化問題が大きくクローズアップされて問題の認識を共有できるようになってきました。
日本政府もようやく重い腰を上げて、エコカー・エコ家電・太陽光発電などの補助施策を追加経済対策で打ち出しました。
ただ、該当する既存の産業界を守る要素が強く、自動車に代わる新たな外貨獲得のための世界規模を見据えた新エネルギー創造という観点から捉えるとまだまだ物足りない感じがします。
しかし、太陽光発電については、今年の1月から国の補助金が4年ぶりに復活し、FIT(フィーとインタリフ)という太陽光発電が発電し電力会社に売電する際の買取価格を従来の2倍とする制度を追加経済対策に盛り込みました。
日本は世界に先駆けて太陽光発電の補助制度を制定し、2003年までは設置総量が世界一でした。しかし、ドイツがFIT制度を導入し日本を大きく抜き去っていますし、最近新聞にも載りましたが日本の設置総量はスペインにも抜かれ4位に後退しています。太陽光発電の生産能力も04年で世界の5割が日本でしたが、今では2割まで急減しましたが、世界一の技術力を誇っている日本の各企業の巻き返しに期待したいと思っておりますし、現在世界2位の中国のサンテックパワーが日本進出を果たしました。欧州の次に日本市場を狙っているとのこと。
日本市場が大きく普及促進するためにも政府が主導権を握り一部の産業界に屈せず将来を見据えた世界の日本を創造していただきたいと思います。

ところで、自然エネルギーで発電する太陽光・風力などの次というよりあわせ技で主役に躍り出るのは蓄電池です。太陽光は日照条件で発電による電力が左右されますし夜間は発電しません。風力は風が止むと発電しません。
ということは、一定の電力を確保することができず、ここに電力会社が毛嫌いする要因があります。安定した周波数の電力を送り続けることが出来なければ工場の安定した操業が出来なくなります。
そこで、脚光を浴びているのは蓄電池技術です。
日本は蓄電池生産でリチウムイオン電池が世界の約57%、ニッケル水素電池は世界の74%と圧倒的なシュアを握っていますし技術力があります。
太陽光や風力の不安定な電力を蓄電池を使って蓄えそれを安定的に流すことがコスト的に安くなれば大きく普及していくことでしょう。
こうなれば、石油系の発電設備が必要なくなりますね。
すでに青森県六ヶ所村の風力発電用の蓄電設備を実験しているそうです。

太陽光などの自然エネルギー発電と蓄電池がこれから一番伸びていきそうですし、それに携わっている産業界の皆様方に応援エールを送りましょう!

コメント
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