三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役 四幕
市川染五郎十役早替り宙乗り相勤め申し候
現市川猿翁が苦心して復活創作して作り上げた歌舞伎で、型にはまらない進行にただただ
驚くばかりでした。
マズ最初に染五郎丈が口上で、ストーリーを紹介すると嫌でも物語に引き込まれ
どの様に早替りが展開されるのだろうかとワクワクです。
都合三回観ましたが、特に千穐楽は一生忘れない程素晴らしかったですね。
博多座では、博多弁の口上でしたよ。 お上手です。
私の身体は半分博多の血がはいっちょります(笑いがどっと起こりました)
染五郎丈の千穐楽は素晴らしいとブログでは拝見した事がありますが、本当にそうでした。
特に今回の様に主役で、一つの芝居なので、ワンマンショーといっても過言では無いかと
思うのですが、芝居が終わったその直後、これにて本日の芝居は終わりましたと言う様な事を言われ、
あ~ァ まだ観たかった残念の思いがいっぱいでした。
幕が引かれた直後からお客さんは総立ちで、拍手の嵐です。
主役級の五人が出て、御挨拶、拍手鳴り止まず、都合四回のカーテンコール
最後は天井から花吹雪、染五郎丈が一人マイクを持ち、感謝の言葉を述べられました。
20年近く歌舞伎を観るのが趣味になっていますが、この様な千穐楽な初めての
経験でした。頑張ってチケット取った甲斐がありましたね~。
お金と暇があれば、歌舞伎三昧と行きたいところですが、
先の楽しみが有ればこそ、日々の暮らしの生きがいにも繋がり、
元気でないと劇場にも行けないので、健康には充分注意しています。
暫くは月一歌舞伎で我慢、我慢です。
八月の大江戸リビングデットはお勧めですよ。
昨年観て、DVD買おうかと思っていたところ、三津五郎さんも亡くなったので
劇場で観るつもりです。
歌舞伎役者さんは、特に花形役者といわれる方々の仕事振りは、
ハードですね、体調を悪くしないほうが珍しいとさえ思ってしまいます。
そんな事を思えば、私の苦労なんて、苦労の内には入らないと
つくずく思い、さあ明日から又頑張ります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます