梅雨に入り、おじいちゃんの山はササユリの季節を迎えました。
緑の木立にササユリのピンクが映えて・・・大好きな山。
「今年は70本の目印をつけたよ」草と一緒に刈らないようにポールが立っています。
「昨年は種をつけて増やそうと欲をかけたら、花の少ない株になってしまった、
今年は早くに花だけ摘んでしまおうと思って・・・」
「来年は・・・」そんな思いで花や樹々を見つめることがおじいちゃんの元気の素ですね。
イチヤクソウが可愛い花を咲かせています。
昨年より増えています、この環境が合っているんですね。
モクレンは緑の葉の中に果実を伸ばしています。おじいちゃんの話によると、
果実のほとんどがポロリと落ちてしまうのですが、実の一部に変形した部分を持つものが数本残り、
秋に赤く色づき、鳥がついばんで種を蒔いてくれるそうです。
この山には鳥の蒔いたモクレンが大きく育っているのです。
軒下の縁台に座り、霧の流れる山並みを眺めながらおしゃべり、
ヤマボウシの白い花が輝いて見えます。
「今夜はポツンと一軒家が楽しみ」とおじいちゃん、
山の上で暮らすおじいちゃん夫妻と重なるこの番組が大好きだそうです。
いつの間にか夕暮れ、ここに来ると時間を忘れてしまいます。