《校長の定員内不合格の説明は「スクールポリシー」に反する》(泉高校編)
□
令和3年3月末の学校教育法施行規則の一部改正により策定、公表することが規定された、高等学校における3つの方針を「スクール・ポリシー」という。
□
県教委が公表している泉高校のスクールポリシーは以下の通り。
「入学者の受入れに関する方針」(このような生徒を受け入れます)
○ 自立した社会人になるために高校で頑張ろうとする強い意志のある生徒。
○ 基礎学力を身につけるために学び直したいという意欲を持った生徒。
○ どんなことにもあきらめずに挑戦する生徒。
○ 社会のルールを守り、社会貢献を目指そうとする生徒。
□
★H君は、一般入試で「定員内不合格」にされながらも、「高校で頑張ろうとする強い意志」で「あきらめずに」、「社会のルールを守り」二次募集に「挑戦」した。
また学校教育法施行規則・第九十条「学力検査は、特別の事情のあるときは、行わないことができる。」を受け、泉高校の二次募集では「学力検査」を実施していない。
これで、どのようにしてH君に「学ぶ意欲がない」と判断できるのか。
□
泉高校校長は、明らかに自校の「スクールポリシー」に反して、「障害児者」のみを標的に「定員内入学拒否」を実行した。
□
なお、スクールポリシーの中に「学び直し」という言葉がある。
すでに平成25年の高等学校学習指導要領において、「高等学校教育の目標は、義務教育の成果を発展・拡充させること」であり、「義務教育段階の学習について学び直し」のための教科・科目を開設し痰飲を与えることは「高等学校の目標に適合する」。「学習の遅れがちな生徒」については、「義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための指導」などの配慮を求めている。
したがって、泉高校校長の「定員内入学拒否」は、高等学校学習指導要領にも反する。
(つづく)