《この社会は「入試」を利用して15歳の子に何をしているか?》(その5)
「無償化」は、日本が批准している国際人権規約や子どもの権利条約が、中等教育を無償とするための適当な措置をとることを締約国に求めていることが、一つの根拠であった。
中学校は前期中等教育。
高校は後期中等教育である。
そして、中等教育は、「すべての子どもが利用可能でありかつアクセスできるように」しなければならないのだ。
だから、特別支援学校高等部は、「希望者全入」である。
そして、公立の「中高一貫校」もできた。
□
くり返す。
中等教育とは、中学校、そして高校も!だ。
日本人の多くは、なぜか「高校」は、「別」だと思っている。
それは、中学生や高校生のころ、「高校は義務教育じゃない」という脅しや、「高校は赤点がある、留年がある」という脅しに、洗脳されきってきたからじゃないのか。
私の高校の担任は、「やる気がないなら辞めろ。おれが就職先を紹介してやる」が口癖だった。
先日、千葉で障害児を「定員内不合格」にした高校の教頭は言った。
「他の生徒たちの指導でせいっぱいなんです! 限界なんです!」
「ちょっと何言ってるか分からない」
その程度の校長、教頭、教員は履いて捨てるほどいる。
「障害者だから不合格なのではない」というのは、こういう意味では正しい。障害があろうとなかろうと、手のかかる生徒が嫌なだけ。
高校はそうやって、「生徒を選ぶ権利」があると信じている。
「子どもの権利条約」より、公立学校の教員が「子どもを選ぶ権利」の方が、上位だと妄信している。
いい加減、みんな、目を覚まさなくちゃ(=゚ω゚)ノ
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