今朝、熊谷知事がFacebookで、「高校無償化めぐる格差是正の要望」について書かれていたので、いい機会だと思い、「定員内不合格」についてコメントしてみました。
すると15分ほどで返信コメントがありました。
コメントを読んで、「え? そこ?」と驚きました。
千葉県知事は、障害のある子どもの「定員内不合格」の問題を、「教育ではなく福祉」の問題と捉えている、ように受け取れます。
さて、と。
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《高校無償化めぐる格差是正の要望、1都9県合意》という記事を読みました。
格差是正は大事なことと思う一方で、千葉県には気になる数字があります。
◆埼玉県(0人)、東京都(0人)、神奈川県(0人)、千葉県(56人)
これは、文部科学省が調査した昨年の公立高校の「定員内不合格者」数です。
千葉県では、社会的養護やヤングケアラーの子どもたちの進学等について多くの支援がなされています。その一方で、「定員」が余っているのに、「無償の高校教育」を受けらない子がこれほど多くいます。今まで支援が届かなかった子どもに支援が進む一方で、「定員」が余っている定時制高校でも学ぶ機会が得られない子がいるのは理不尽だと感じます。
これでは、「支援」や「無償化」の「対象外の子どもがいる」、ということを子どもたちに教えていることにもなりかねません。
また、高校を「定員内不合格」にされた子どもは、進路未決定のまま社会に放り出されていることになりますが、この子たちの「支援・相談」機関がどこにもない、というのも気になります。
ぜひこの機会に、1都9県で、「後期中等教育の保障の格差是正」についてもご検討いただけるとありがたいです。
ちなみに、茨城県(28人)、栃木県(9人)、群馬県(28人)、山梨県(48人)、長野県(22人)、新潟県(16人)。1都9県でもっとも「定員内不合格」が多いのが千葉県ということになります。
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《熊谷俊人》ご意見ありがとうございます。定員内不合格については私から教育委員会に提案し、発達障害の専門医師などを交えた第三者によってその適否を評価する仕組みを導入し、最新の定員内不合格者数は半減しています。
第三者の評価を経てもなお不合格とされたケースの中には、重度の障害などを有し、授業の内容を理解することが困難なケースも少なくなく、これは教育ではなく福祉の面において当事者・保護者などを支援するべきケースです。
千葉県の取組にご理解頂ければ幸いです。