ワニなつノート

気になっていた事件のこと

気になっていた事件のこと


07年の9月、知的障害の青年が、
覚醒剤か薬物を使用していたと勘違いされ、
警官に暴行され死亡するという事件がありました。

警察は、「保護」したと言い張りました。

被害者が、知的障害者だったためか、
全国版での大きなニュースにはなりませんでした。

その後のことが分からず、ずっと気になっていました。

さっき、NHKと毎日新聞の記事を見つけました。

佐賀地検は不起訴にしたのですが、
裁判所が独自に?裁判を開始する判断をしたのだそうです。

「付審判請求」というのだそうですが、
この20年で全国で5701人が手続きをして、
審判が開始されたのはたったの4件です。
1000に1つもない審判が始まります。

知的障害者が、警官に殺されて、
何の問題にもならない社会でいいわけがありません。

せめて、裁判で事実が明らかになることを願います。



【取り押さえ死亡 裁判開始へ】 NHK 03.3

おととし、佐賀市の路上で知的障害のある男性が
警察官5人に取り押さえられた直後に死亡したことをめぐり、
佐賀地方裁判所は、遺族からの求めを受けて
警察官1人について刑事責任を問う裁判を開くことを決めました。

裁判を求めていたのは、おととし9月に死亡した
安永健太さん(当時25歳)の遺族です。

知的障害のある安永さんは、佐賀市で自転車で帰宅する途中、
蛇行運転をしたなどとして警察官5人に取り押さえられた際に
意識不明となり、間もなく死亡しました。

安永さんの遺族は「死亡したのは警察官の暴行があったからだ」
として、取り押さえた警察官5人を刑事告訴しましたが、
佐賀地方検察庁は警察官の暴行の事実や
警察官の行為と死亡との関係は認められないとして
不起訴にしました。

このため遺族は、去年4月、佐賀地方裁判所に
警察官の刑事責任を問う裁判を開くよう求める
付審判請求を行いました。

その結果、裁判所は3日までに警察官5人のうち1人を被告として
特別公務員暴行陵虐の罪で裁判を開始することを決めました。

今後は裁判所が指定した弁護士が検察官の役割をして
裁判が進められることになります。

最高裁判所によりますと、付審判請求は
平成に入ってから去年までの20年間で、
全国で5701人が手続きを行っていますが、
審判が開始されたのは4件です。

付審判請求が認められたことについて
安永さんの父親の孝行さんは
「5人の警察官のうち1人だけだったことは納得できないが、
付審判請求が認められたことは評価できる。
裁判で真実が明らかになることを期待している」と話しました。

佐賀県警察本部の津田隆好警務部長は
「保護に際して亡くなられた安永健太さんの
ごめい福を祈るとともにご遺族にはお悔やみを申し上げる。
佐賀地裁による裁判の開始の決定が行われたが、
当時の警察官の行為は警察官として
必要で適正なものだったと考えており、残念に思う」
などというコメントを発表しました。
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