「高等部は高校か」改め・その言葉で「子どもを騙さない」ために(その2)
「高校行くのか!?」
「行くでしょ、そりゃ」
「どうして?」
「どうして? 普通行くから…」
□
この「会話」を少年サンデーで読むとは思わなかったな(^^)/
担任は、普通の生徒には
「とにかく高校には行け! 将来のことは高校に行ってから考えろ!」と言う。
でも主人公には「お前は高校に行かなくてもいいだろう!」と叫ぶ。
といっても、「定員内不合格」になる子の話じゃない。その反対の将棋の天才女子。
□
担任が語る。
「若いころはみんな、自分が何にでもなれると思うものだ。だけど実際はプロのスポーツ選手やミュージシャンなんて誰でもなれるものじゃない。夢を持つのは大事だが、一方で現実も見ないといけない。その現実が高校だ」
苺が答える。「だから行くって言ってんじゃん」
「お前は高校に行かなくてもいいだろう!」
□
この辺りを、何十回と読み返している。
高校って何だろう?
私たちは、子どもたちに、高校を何だと思わせているのだろう?
※引用=『龍と苺』「週刊少年サンデー」12号
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