≪い≫ 一緒がいいならなぜ分けた
シェイクスピアやゲーテの言葉と一緒に、
20世紀の名言集に入れるべき言葉。
北村小夜さんが伝えてくれた子どもの本音。
特殊学級に分けた上で、
普通学級の生徒と交流することを
「みんなと一緒はいいこと」だと語る先生に、
中学生がつぶやいた一言。
≪え≫ 遠慮、気兼ねは、相手の差別に勇気を与える。
子どもが当たり前にここに「いること」で、
親が遠慮や気兼ねをしていると、
先生に、
「自分の迷いや苦労は、この子の障害のせい、
親がここに入れたせい」
という逃げ道に正当性を持たせてしまい、
差別する心に勇気を与えてしまうこと。
≪い≫ いい所などどこにもない。今いる所をいい所に。
「あそこはいい学校ですよ」と言われる学校も、
校長や先生は数年で替わる。
障害のある誰かにとって、いい所だったとしても、
この子にとっていいかどうかは分からない。
この子にとっていいところは、
誰にとってもいいところだと思いながら、
学校を変えていこうよ。
≪ふ≫ 普通学級は無理だと思う子に、出会ったことがない。
今までに、いろんな場所で子どもとつきあってきた。
スイミングスクール、幼児教室、学習塾、
ことばの教室、小学校情緒障害児学級、
中学校情緒障害児学級、
小学校、中学校、高校、定時制高校、
児童相談所、児童自立支援ホーム等で
仕事をしてきた。
だけど、「この子は普通学級ではやれない」と思う子に、
まだ一度も出会ったことがない。
≪い≫ 「いじめられますよ」と真顔で脅す校長先生。
校長だけじゃなく、就学相談でもよく言われる常套句。
アホじゃないかと思う。
親が「小学校に入ったら、この子はいじめられるんじゃないか」と
心配していたら、
「この学校の子どもたちはいい子ですよ。障害を持つ子をいじめたりしませんよ」
というのが校長先生の一番の仕事ではないのか。
「何かあったら、いつでも相談に来てください」
というのが当たり前ではないのか。
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