今日は、子どもの日。
子どもからのプレゼント原稿です(^_-)-☆
かいとくんからママさんへ、
ことばのプレゼント。
ママさんから、私たちへ、
ことばのプレゼント。
私たちが会を通して、
子どもたちを支えているのではなく、
子どもたちが会を通して、
私たちを支えているのだと、分かります。
□ □ □
《みんなと一緒》
「こうちゃんは1ねん1くみでしょ。
でも、いないよ。どこにいるの?」
「……」
「みんないるのに、きてないよ」
入学式翌日。
特別支援学級へ行った友だちを探し言いました。
そうか…、もう気づいたんだ…。
「なんで、ママがついてくるの?」
「吸引器を持って行かなくちゃならないでしょ」
「やだぁ。ひとりでいきたい!」
「自分で持っていけるようになったらいいよ」
「きゅういん、いらない。コンってじぶんでできるよ」
入学して三日目。
周りが子どもだけで登校しているのを見て言いました。
そうか…、みんなと同じがいいんだ…。
「みんなはべんきょうがすきなのに、ぼくはにがてだよ」
「そうかなあ、勉強すきな人ばかりはいないよ。
ママだって苦手だったよ」
授業が始まった日に言いました。
そうか…、そんなこと感じるんだ…。
入学式後と、先日の全校保護者会で校長より、
かいとが医療的ケアが必要なこと、
看護師常駐でケアを受けながら、
みんなと一緒に学校生活を送ること、
学校全体で支えていきたい、などの話がありました。
その中で、「人のなかで人になり、人に触れ人となる」と話され、
いろいろな障害は個性と同じであり、
いろいろな子どもたちが一緒に育ち合うことが大切と
考えていらっしゃることを聞きました。
担任は、かいとのことをクラスの子どもたちに
事前に説明することはないのでは…とおっしゃいました。
先入観を持たず一緒にいる中でそれぞれ感じとって欲しい、
自然な形でいいですよね、とのことでした。
初めての学校で、信頼できる先生方に出会えたことは
本当に嬉しいことです。
先生方を信じ、違ったときには伝えていこうと思います。
N市では初めてになる看護師配置での学童保育の受け入れ、
というありがたい配慮をいただきスタートした
学童での生活も、とても楽しんでいます。
迎えに行くたびに、
「帰るのいやだぁ。まだあそびたいよ~」と逃げていきます。
学校での緊張から解き放たれ、テンションも上がり、
毎日興奮状態です。
そんなこんなで、かいとの新しい生活が始まりました。
毎日の学校で、いろいろなことに気づき、
みんなと同じでいたい、周りとの違いも感じ…、
そんなことができるのも、みんなと一緒にいるからです。
かいとを見ていると、
みんなの中にいることを全身で受けとめているんだなあと感じ、
これからの長い学校生活を
自分らしく過ごしてほしいと願っています。
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かいとママ
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