ワニなつノート

エピソード12

エピソード12


夜中の1時、携帯メールが鳴る。
Nちゃんから。


[ yoさん!
あたし頑張るよ(・∀・)

(…中略…)

もう大丈夫だぜー!
自信しかねーぜー!

じゃあおやすみなさい‥zzz]



          yellow19



22時までの仕事で、ホームに帰ってきたのは23時過ぎ。
それから、彼女が抱えている困難な状況について少し話した。
明日は朝から仕事だから、早くお風呂に入って休まないと身体もきついだろうに…。

詳細は書けないけれど…、
「彼女が一番大事にしたいものを守りきることができますように」と願いながら、自分の思いをぶつけてみる。

私が十代の時には背負ったこともない重荷を、堂々と背負う彼女に、
私が伝えることのできる言葉を、きついだろうなと思いながらも口にしてみる。

辛そうな顔でうつむいている彼女に、「遅くなるから…、もうお風呂入って寝なきゃね」と言って、私は部屋に戻った。

           yellow10

それから1時間後に届いたメールが上記のメール。

「あたし頑張るよ」って、
もう十分すぎるくらいぎりぎりのところまでがんばってるのに…。

シャワーを浴びながら、ずっとずっと考えていたんだろうな。

わざわざ、私にまで気を遣わなくていいのに。
まだ何も解決したわけじゃなく、私ができることなど何もなく、ただ「負けるな」とリング下から願うだけしかできないのに。


それでも、こんなとき、この仕事ができて、この子たちに出会えて、よかったと思う。
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