二つの問い 二つの答

二つの問い　二つの答


（問い　1）

「なぜ高校なのか？」という問いがある。

なぜ、障害児なのに高校に行くのか？
なぜ、障害児なのに高校に行きたいのか？
本当に、本人が高校に行きたいのか？
高校に行って、なんの意味があるのか？


(問い　２)

「なぜ普通学級なのか？」という問いがある。

なぜ、障害児なのに普通学級に行くのか？
なぜ、障害児なのに普通学級に行きたいのか？
本当に、本人が普通学級に行きたいのか？
障害児が普通学級に行って、なんの意味があるのか？



（回答１）

「なぜ、女なのに高校に行くのか？」という問いはない。今は。
なぜ、「女」なのに普通学級に行くのか？
なぜ、「女」なのに普通学級に行きたいのか？
本当に、本人が普通学級に行きたいのか？
「女」が普通学級に行って、なんの意味があるのか？

これらの問いに対するあなたの感情。
それが、答えだ。

わたしの「いま」には、「問い」がない。
それが答えだ。

私の出会ってきた子どもたちの「いま」に、
その「問い」はなかった。
それが答えだ。


(回答２)

「なぜ、黒人なのに高校に行くのか？」という問いはない。今は。
なぜ、「黒人」なのに普通学級に行くのか？
なぜ、「黒人」なのに普通学級に行きたいのか？
本当に、本人が普通学級に行きたいのか？
「黒人」が普通学級に行って、なんの意味があるのか？

これらの問いに対するあなたの感情。
それが、答えだ。

わたしの「いま」には、「問い」がない。
それが答えだ。

私の出会ってきた子どもたちの「いま」に、
その「問い」はなかった。
それが答えだ。