障害児の公立高校進学相談会2022
昨日の高校進学相談会の参加者は40名。
高校入学前の方16家族。(8家族が初参加。)
「障害があっても高校に入れるの? 本当に?」
入試があり、「難しい」と知っていて、ここに来る。
「障害があっても卒業できるの? 本当に?」
赤点も留年もあり、「難しい」と知っていて、ここに来る。
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千葉では1990年から128人が高校生になってきたことを伝える。
現実には「定員割れ」の高校でないと難しいけれど、今年は「二次募集の定時制」と「追加募集の定時制」では「定員内不合格0」が実現したことを伝える。
だから、最終的に定時性高校に通えることを伝える。
入学後、高校がちゃんと向き合ってくれることで、進級・卒業できていることを伝える。
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私たちが伝えたいのは、そうした「制度」の話よりは、「子どもの気持ち」を大事にしたいということ。
「高校に行きたい」というのは、「もっと学びを」ということ。
「もっと学校を」「もっとつながりを」ということ。
それは小学校、中学校での教育の成果そのもの。
みんなとの学びのつづき。つながりのつづき。あるいは、やり残した学びの機会を取り戻すこと。
どちらにしろ、小学校中学校での学びを基礎に、子どもが願う学びとつながりへの意欲。
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相談会では、現役の高校生たちが話してくれる。
昨日は3年生の女子高生二人と、卒業生一人が、高校生活を話してくれた。
高校の楽しさを語る、その自信にあふれた表情が、もっとも強く親たちに希望を伝えてくれる。
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アンケートを繰り返し読んでいる。
(※相談会で参考になった情報・印象に残ったこと)
「高校生、卒業した皆さんの話」
「本人の気持ちが一番。本人の努力を認める。」
「障害があっても高校には行ける、希望が持てました。」
「全力で高校進学を応援したいです」
「皆様が子どものために知識を得て、助けになる道を作ってくれているのだと知りました。私も頑張ろうと思いました。」
(印象に残ったこと) 「全てです」
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初めての参加の親も。子どもが特別支援学級に通う親も。
「高校」進学が難しいと分かっていながら、ここに来るのは、「子どもの願い」を大切にしたいからだと改めて感じる。
子どもの「障害」が「壁」のように思わせられてしまうけれど、本当の「壁」は、「地域社会」の一員として育ってきた15歳の子どもたちを、成績別に分ける制度だな。
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