
さて、寒さが厳しかったこの冬、春の訪れはちょっと唐突でしたね。
え?
桜? もう咲くの?
え?
春? もう来たの?
春先からずっと休みも無く手掛けてきた仕事の方は、幸い準備もすべて整って、
スケジュールのぽっかり空いた、代休も含めた3日間の休日、
お花見でもするべえかなぁ…
ただ、天気予報を読み込むと、残念ながら東京周辺だけが
週末 ぐずつくみたい…
じゃあ、いっそのこと、お山行っちまおう!!
どうせなら天気の良さそうな長野か山梨あたりまで行っちまおう!!
と いうことで、またやって来ました、八ヶ岳!!
東京の満開の桜
に後ろ髪引かれつつも、冬山
も このチャンスを逃すと
今シーズンはもう終わりだろうし、ね!!
「あずさ」の車窓から見える空模様も、大月を過ぎた辺りからどんどん良くなってきて
うんうん、正解、正解。
もう すっかりお馴染みの この「渋の湯」からの登山口。
この前来た、2月の厳冬期にはあたり一面雪だらけ、
川の水も固く青白く凍り付いていたのが嘘みたいに、
見るものすべて春めいています。


登山口の入口あたりから、やっと雪が現れました、ほっ…。
( 無きゃ無いで、ちょっと物足りない気分になるのが天の邪鬼たる所以。)
山小屋の人に 昨日電話で聞いたら、まだ2mの積雪
があるって言ってたけど
ほんとかなぁ? 俄かには信じられない気分。

登り始めの急斜面、雪解けの水が凍り付いて、うっすらと残る雪面の下はツルッツル!!
ここはアイゼンの歯を効かせて、慎重に登らないとね。

日曜日とあって、土曜から上に登っていた人達と、次々とすれ違います。
やっぱり、アクセスもいいし、人気の山なんだね、このあたりは。
こんにちわ~、とにこやかに挨拶を交わしつつ、実は warazaemon 隊長、
密かな楽しみは 人様の「ファッションチェック」に「装備ギアチェック」。
すれ違う人達のコーディネートとか 装備を こっそり採点させていただいちゃいます!!
今のお兄さんのウェア、かっこよかったなぁ…88点!!
、とか、
今のおばさん、ウェアで「若作り」し過ぎ、採点外!!


その次のおじさん、使い込んだピッケルにザック、ベテラン山ヤ らしい渋さが良かったなぁ、83点!!
とか…
(
おいおい、自分を棚に上げて、まったく…)
ところで、山では、基本 登り優先、すれ違う際は下る側が待って道を譲るのが暗黙のルール。
ちょっと可愛い系
の山ガールが上の方で道を譲って待っていてくれる横を通り過ぎる、
なんて時は、
隊長、いくら疲れきって ぜぇぜぇ息を切らしている時でも、
見栄をはって、無理やり息を整え涼しい顔して通り過ぎるよう心がけています。
更に、も少しだけ余裕がある場合には、
おサル隊員にはわからないように、
こっそりお腹もひっこめてみたりもします。
(
アホか… )
さて、今日は分岐を、『黒百合ヒュッテ』に向かいます。
自分たちの前を、学生らしい20名近くのパーティーが登っていったのは、高見石方面かな…
いずれにせよ、この天気に このコンディション、加えて登り慣れたルートなので、
今日の山行、気持ちがリラックスしているのがわかります。
あぁ、陽射しが 気持ちいいなぁ…


この時期を「残雪期」と呼んでいいのかな?
雪は厳冬期のサラサラ雪と違って固く締まっています。
アイゼンの歯が雪をザクッザクッと気持ちよくかんで、深みを踏み抜くことも無く、
快調に歩を進められます
。
予定より早く、唐沢鉱泉からの分岐に到着。

おサル隊員も、珍しく地図を見ながら小休止。

ここまて登ってくれば、あとは たいした登りは無く、まもなく尾根に到達、視界も開けてくるはずです。

振り返ると、登って来た方向に視界が開けています。


ん? 眼下に見える茅野市街の ずっと向こうに見えるの、あれ、北アルプスの稜線じゃない?

ウキッ、ウキッ、ウキッ、ウーキッキ!!
空が開けてきました。もう、黒百合ヒュッテも間近です。


ヒュッテ到着!! 確かに、2mは優に超える積雪ですが… ここだけじゃん!?


夏や秋に来た時、ここ、どんなだったっけ?
掘り起こした雪の下に、橋みたいなのが見えるけど…
確かにすごい雪の量ではあります。

最近は、山雑誌の影響か、『山ガール』に特に人気
の、ここ『黒百合ヒュッテ』。
宿泊客以外に向けた「カフェ」
などこさえて、それなりに しっかり稼いでいるようです。
しかし、それも週末だけ。今日みたいに一日訪れるのをずらすだけで
ほとんど貸切に近い形で、のんびり ゆっくり出来ます。
( 結局この日も、他の宿泊客は、自分達以外は おっさん4人だけ )

でも、山小屋らしい山小屋だよね。
小屋の前には広く幕営地が広がっていて、こっちには若者テント組が3組ほどいました。

暖かい、小屋の「きのこ汁」で、遅めのお昼をいただきました。あったまります。

恐らく何十年と、変わらぬたたずまいの小屋の中。
2月に訪れた、深い谷を隔てた“隣”の山小屋、高見石小屋と違って
部屋の中はあったかです。


居心地が良くて、一度アイゼンもはずし、ザックもおろしてしまうと
もう一度 外へでて歩いてこようという気になれず、
夕食の時間まで、まったり
と部屋の中で過ごしました。
楽しみの夕食はハンバーグ。何てこと無いんだけど、美味しいんだなぁ、これが…

夕食後、深まる夜の山の雰囲気を味わいに、外へ…
今夜、残念ながら
星は見えません。
都会から遠く離れたこんな山の上に、
山小屋のスタッフを含め僅か10名足らずしか 今 いないという現実が
なんだかとても不思議です。
風の音を除いては、音さえも何も無い世界。
そんな非日常の世界が、山の魅力なのかな…

さぁ、今夜も日頃の寝不足を取り戻すべく、寝るぞ…
おやすみなさ~い


( 後編へ続きます )
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え?

春先からずっと休みも無く手掛けてきた仕事の方は、幸い準備もすべて整って、
スケジュールのぽっかり空いた、代休も含めた3日間の休日、
お花見でもするべえかなぁ…
ただ、天気予報を読み込むと、残念ながら東京周辺だけが
週末 ぐずつくみたい…
じゃあ、いっそのこと、お山行っちまおう!!

どうせなら天気の良さそうな長野か山梨あたりまで行っちまおう!!

と いうことで、またやって来ました、八ヶ岳!!
東京の満開の桜


今シーズンはもう終わりだろうし、ね!!

うんうん、正解、正解。
もう すっかりお馴染みの この「渋の湯」からの登山口。
この前来た、2月の厳冬期にはあたり一面雪だらけ、
川の水も固く青白く凍り付いていたのが嘘みたいに、
見るものすべて春めいています。


登山口の入口あたりから、やっと雪が現れました、ほっ…。
( 無きゃ無いで、ちょっと物足りない気分になるのが天の邪鬼たる所以。)
山小屋の人に 昨日電話で聞いたら、まだ2mの積雪

ほんとかなぁ? 俄かには信じられない気分。

登り始めの急斜面、雪解けの水が凍り付いて、うっすらと残る雪面の下はツルッツル!!
ここはアイゼンの歯を効かせて、慎重に登らないとね。

日曜日とあって、土曜から上に登っていた人達と、次々とすれ違います。
やっぱり、アクセスもいいし、人気の山なんだね、このあたりは。
こんにちわ~、とにこやかに挨拶を交わしつつ、実は warazaemon 隊長、
密かな楽しみは 人様の「ファッションチェック」に「装備ギアチェック」。
すれ違う人達のコーディネートとか 装備を こっそり採点させていただいちゃいます!!

今のお兄さんのウェア、かっこよかったなぁ…88点!!

今のおばさん、ウェアで「若作り」し過ぎ、採点外!!



その次のおじさん、使い込んだピッケルにザック、ベテラン山ヤ らしい渋さが良かったなぁ、83点!!

(

ところで、山では、基本 登り優先、すれ違う際は下る側が待って道を譲るのが暗黙のルール。
ちょっと可愛い系

なんて時は、
隊長、いくら疲れきって ぜぇぜぇ息を切らしている時でも、
見栄をはって、無理やり息を整え涼しい顔して通り過ぎるよう心がけています。

更に、も少しだけ余裕がある場合には、

こっそりお腹もひっこめてみたりもします。

(

さて、今日は分岐を、『黒百合ヒュッテ』に向かいます。
自分たちの前を、学生らしい20名近くのパーティーが登っていったのは、高見石方面かな…
いずれにせよ、この天気に このコンディション、加えて登り慣れたルートなので、
今日の山行、気持ちがリラックスしているのがわかります。
あぁ、陽射しが 気持ちいいなぁ…


この時期を「残雪期」と呼んでいいのかな?
雪は厳冬期のサラサラ雪と違って固く締まっています。
アイゼンの歯が雪をザクッザクッと気持ちよくかんで、深みを踏み抜くことも無く、
快調に歩を進められます

予定より早く、唐沢鉱泉からの分岐に到着。



ここまて登ってくれば、あとは たいした登りは無く、まもなく尾根に到達、視界も開けてくるはずです。

振り返ると、登って来た方向に視界が開けています。


ん? 眼下に見える茅野市街の ずっと向こうに見えるの、あれ、北アルプスの稜線じゃない?

ウキッ、ウキッ、ウキッ、ウーキッキ!!
空が開けてきました。もう、黒百合ヒュッテも間近です。


ヒュッテ到着!! 確かに、2mは優に超える積雪ですが… ここだけじゃん!?


夏や秋に来た時、ここ、どんなだったっけ?
掘り起こした雪の下に、橋みたいなのが見えるけど…
確かにすごい雪の量ではあります。

最近は、山雑誌の影響か、『山ガール』に特に人気

宿泊客以外に向けた「カフェ」

しかし、それも週末だけ。今日みたいに一日訪れるのをずらすだけで
ほとんど貸切に近い形で、のんびり ゆっくり出来ます。
( 結局この日も、他の宿泊客は、自分達以外は おっさん4人だけ )

でも、山小屋らしい山小屋だよね。
小屋の前には広く幕営地が広がっていて、こっちには若者テント組が3組ほどいました。

暖かい、小屋の「きのこ汁」で、遅めのお昼をいただきました。あったまります。

恐らく何十年と、変わらぬたたずまいの小屋の中。
2月に訪れた、深い谷を隔てた“隣”の山小屋、高見石小屋と違って
部屋の中はあったかです。


居心地が良くて、一度アイゼンもはずし、ザックもおろしてしまうと
もう一度 外へでて歩いてこようという気になれず、
夕食の時間まで、まったり

楽しみの夕食はハンバーグ。何てこと無いんだけど、美味しいんだなぁ、これが…


夕食後、深まる夜の山の雰囲気を味わいに、外へ…
今夜、残念ながら

都会から遠く離れたこんな山の上に、
山小屋のスタッフを含め僅か10名足らずしか 今 いないという現実が
なんだかとても不思議です。
風の音を除いては、音さえも何も無い世界。
そんな非日常の世界が、山の魅力なのかな…

さぁ、今夜も日頃の寝不足を取り戻すべく、寝るぞ…
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