山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

東北遠征!! 初見山、岩手山!! 編

2020年07月23日 14時49分41秒 | 東北

さて、いまだ梅雨の明けない日本列島です。(7/22時点)

山を始めてから10年以上、天気図や天気予報をじっくり眺める機会の増えた隊長、

お蔭さまでなんとなく 見るべきポイント、押さえるべきポイントみたいなものを

肌感覚で身につけてしまいました。(←って、ほんとかよ?!)

その一つを 今回 特別に披露いたしますと…

『列島に 西から東にかけて長く前線が停滞する時は

 案外とその北側 (稀に南側) に 晴れ間の広がる地域、或いは雨を回避できるエリアが出来る!!』

という法則!!

 

えーっ?!  そうかな~、という疑念を抱いたあなた!! 

一昨年の我隊の東北遠征を思い出してみてください!! (そんなの覚えてる訳無いじゃん)

 

まだ梅雨明け宣言の出される前の、

タイミングとしては ほぼ同じ日取りだったと思いますが

列島全域がほぼ雨雲の下に覆われていた時、それでも隊長は

大丈夫、新潟北部から秋田、岩手以北は けっこう晴れ間ものぞく天気になる、

とにらみ、東北遠征を実施!! 

もちろん見込みもばっちりだったんですが、

なんと、鳥海山を登って下りてきたその朝から

関東甲信以北の梅雨明けも発表されたのでした。

 

今回は、梅雨明け山行を想定して せっかく土日を前倒しして押さえた連休、

無駄にはしたくありません。

天気図はといえば、 まさに“隊長法則”にズバリ、

よし、いけるぜ 東北!!

 

盛岡市内からの岩手山イメージ

ここでスマホアプリ『ヤマテン』を駆使、目指す山は、 『岩手山』に決定!!

所在する都道府県名と山名が一致する唯一の山にして、日本百名山、東北の雄であります!!

そして その前進基地となるのが盛岡!!

文化の薫り高い、これまた東北のキラ星たる 街です。

う~ん、一気に気分が盛り上がってきました!!

 

ただ、気になる点が幾つか…

①岩手県って、まだ新型コロナウイルス感染者が出ていない唯一の県なんだよねぇ~

②登山口、登山ルートは幾つもあるようだけど、そこへのアクセス、

 つまり そこへたどり着く術が 調べても見つけられない…

②については…

先ずは時間節約の為(交通費もだけど)夜行バスで盛岡入り。

そこから先は、しょうがない、最悪タクシー か…  (市内から最寄りの登山口まで30分らしい)

でもお金が勿体ないしなぁ

そうだ、駅前からレンタカー借りてしまえ!! エコノミークラスなら タクシー代の半分で

 借りられるっしょ!?

①については…

 こればっかりは、自分が万が一 無症状でも罹っていた場合を想定して

 極力 人と接触しない事を心掛けるしかない

 山に入ってしまえば 日帰りだし、恐らく 感染を心配させる場面はほぼ無いはず…

 

 夜行バス車内は、当然ながら 乗客もまばらで、 適度な間隔(ソーシャルディスタンス)もあって

 仕切り的なカーテンもあって、うん、これなら大丈夫

 

てな事で、翌朝6過ぎには、盛岡にいる我隊なのでした。

 

レンタカー会社の8時の始業を待つ間、朝食をとって、トイレを済まし、

車に置いていく荷物も仕分け完了、これで用意万端っす!!

レッツゴー!! 

 

6時過ぎに盛岡にいながら、

結局 登山口の「馬返しキャンプ場」をスタートできたのは9時過ぎ…

朝の1、2時間が勿体なかったけど、帰りも車があるっていうのは 気が楽だねぇ~

バスみたいに、時間が決まっていたら ちょっと気が焦るけど…、これは今回の新たな発見だね。

到着したキャンプ場の駐車場には、全部で20台くらいの車。

関東近辺の山で、天気もまずまずの予報だったら さすがにこうはいかないよね、

これなら気兼ねなく 登っていける、いひひ

ここが、キャンプ場?

きれいなトイレ棟と東屋、その脇には岩手山からの

きれいな水が勢いよく溢れ出している湧水口があります…

晴れていれば ここから その山容の全貌が間近に見てとれるのだろうけど

まだ 山頂は雲に隠れていて見えません。

全体にのんびりと、ゆったりとした雰囲気に満ちていて

東北の山のたおやかさが 感じられるスタートです。

ならし物には目ざとい おサル隊員、鐘をならしてスタート!!

コースガイドを見ると、ほぼほぼ 一直線の直登

8合目から上、避難小屋を過ぎてからは その上にもう一段、

山頂墳丘(外輪山)が乗っているような二段山容の山。

基本、日帰りの山らしいから

まぁ、楽しみながら、ゆったり登ろうっと。

深い森の中、進んでいきます。

鳥の声、ハルゼミの声、隊長と おサル隊員の息遣い

静かです…

陽が出ていない分、思いのほか快適に足が進んでいるはずなんだけど

時折 現れる標識で、今 何合目を歩いているかが判り、

これが案外と曲者で、歩いた割にちっとも増えていかない。

前から思っていたんだけど

山によって、この表記の仕方が違っているのがややこしい。

例えば富士山だったら 10合目がゴール、頂上ってわかる。

ところが別の山では 〇丁目、って表記。

これは決してゴールが10丁目ってことではないので、

予めゴールが何丁目か知っていないと、あまり登る為の目安や励みにならなかったりする。

そもそも合目表記って、距離をベースにしたものなの?

標高をベースにしたものなの?

隊長達が知らないだけなのか、ほんとは何かルールが有るのだろうか?

この岩手山は、多分 標高がベースみたいで、

かなり歩いたはずなのに ご親切に「0.5合目」なんて表記してくれるもんだから

却ってモチベーションが上がらないばかりか、 度々心が折れかかる。(笑)

「□□□まで、〇キロ」って表記も、そこに勾配は一切考慮されていないから

時として悪態をつきたくなる。

ヘロヘロになって歩いている時に、目的地までの距離が案外と短くて喜んでいると

とんでもない上りが そこから待ち構えていたりする。(笑)

それもこれも全部ひっくるめて、山の楽しさなのかもしれないけどね…

2合目に差し掛かったところで、先行していた 老夫婦が一休みしているところに出くわす。

老夫婦には さぞかしきついだろうなぁ~ なんて思いながら

我隊も汗を拭き 一休みしていると、お先に~ と 出発していく。

ほどなく、我隊も再び歩き出すんだけれど

いや、この老夫婦の歩きの早いのなんの。

一向に追いつけない。 

3合目を過ぎると、ガレ場に。

やっと老夫婦の姿を視界にとらえる。

4号目で一休みしているところで どうにか追いつき、今度は我隊が先行。

きつい勾配のガレ場で 頑張って差を広げたと思ったら それも束の間、

7合目の前であっさり追いつかれ抜かされる。

いや、感服です。

どうやら奥様の方が とても健脚のよう。

 

このあたりからやっと眼下の雲もとれ、

頭上も眼下もきれいな蒼と碧に溢れてきます。

あ、スタート地点の東屋が ちょうど真下に!! (←矢印のところ)

 

しっかし、東北の山、侮れません。

岩手山、激レアさん風に ラベリングするなら、さしずめ

“地味な名前に隠した、タフな山”ってとこでしょうか(笑)

 

 

 

 

 

ひーひー 言いながら、8号目の避難小屋までやってきました。

ホントは頂上で食べるつもりだったおにぎりを、前倒しでいただいちゃいましょう

 

避難小屋と呼ぶには立派過ぎる、がっしりとした造りです。

雪解け水でしょうか、冷たく清らかな水場。

避難小屋の後ろにそびえる雄大な外輪山を前にして、

予定通り登れるかなぁ、と一瞬不安になりますが

まぁ、一歩一歩行くしかないね

朝一から登り始めていたと思しき人たちが、この辺りで次々と下ってきます。

バテバテだった おサル隊員は、ここで更にザックをデポして、小ザック一つになり復活!!

隊長は我慢して、このまま行きますが、歩き出した途端 脚を攣りそうになり、ペースダウン。

 

『北の国から』の黒板五郎が建てた家みたいな 不動平避難小屋を過ぎると

いよいよ 富士山のような、細かい砂礫の急勾配

一歩 一歩、息を整え、進みます。

まったく、タフな山です。

この綿毛みたいなのが、たくさん舞っていました。

急斜面に、コマクサの群落が

爆裂火口を取り巻くような墳丘を廻り込みながら登り詰めると頂上です!!

あと少し、頑張れ!! 

とうちゃこ~!!

360度、さえぎる物の無い眺望、東北の雄、岩手山、やりました~

ちょうど雲海もところどころキレ、下界も望めます。

これで、何気に百名山 また一座 ゲットです、いひひ

 

富士山みたいな山影が見えていたけど、どこの山だろう…

山頂では、てんとう虫がたくさん舞っていました。つぶす気にはなれないので そっとつまんで放してあげます

眺望を十分楽しんだら、あとはほぼ同じ道を ひたすら下るだけ

最後まで怪我の無いように、気を付けていきましょう

 

帰りは、気を抜くと 脚をとられかねないガレ場の下り、

集中を切らさないように 歩いたので、あとで気付いたらほとんど写真も撮っていなかった…

 

 

 

あの上から 一気に下りて来たんだねぇ…   我ながら感心

 

朝は 山全体を見ることができなかったけど、改めて、雄大な山容です

たわしも備えられていたんで、靴の泥もきれいに落とせました~ いひひ

 

レンタカーも返却したし、

せっかく盛岡まで来たんで、一泊していきます、

もちろん手洗い、マスク、自分たちの為 というか 盛岡の人の為に 怠りません

いかにも 地元らしい居酒屋さんを 見つけました

 

この「ももどり」、絶品でした!!

三陸も近いんで、「ほや」、いっときましょう!!

「ほや」鮮度が命なんです、

“とれたての ほやほや”って言葉は そこからきているんですよ (嘘です)

↑ ↑ 今回の発見!!  いったいなんだと思います?

聞いてびっくり!!  ビスケットの天ぷら なんです!!

食べてみたら、案外いけるんで、二度びっくり!!

翌日 わざわざお土産用に また買いに来ちゃいました(笑)

 

翌日は 市内をぶらぶらしてから、帰ります

歴史ある盛岡銀行の建物も、いがっだなぁ~

 

お昼はといえば、やっぱり一度は これでしょう

おサル君30杯ちょっと、隊長71杯、惨敗っす… 後ろのカップルなんて、二人で200杯クリアしてました

 

これが、有名な『石割桜』か!!  ほんとに 真っ二つに割った中に生えてた!!

 

やっぱり 宮沢賢治先生にも ご挨拶しておかないとね… いひひ

 

『光原社』も、やっぱり押さえておかないといけんね

 

 

極めつけのお土産は、盛岡市民 というか 岩手県民のソウルフード

『福田パン』で決まりっしょ!!

盛岡、楽しかった!!   またいつか来ないとね!!

新型コロナウイルス騒ぎが おさまったら、また来るよ!!

 

 


行くぜ 東北!花見山は花盛り 編

2019年04月27日 11時49分04秒 | 東北

思いもかけない 春の雪

綻びだした桜も🌸 さぞビックリしたに違いない、

この隊長さえ ビックリしたんだから‥‥

東京の桜は もう散り出していたから まだしも

東北の入口、フクスマ(福島)では これからって時でしょ〜〜

さてさて、どんな塩梅で御座いましょう‥‥ 

ありゃりゃ、案の定、うっすら雪が積もっちゃって、大丈夫⁈ 

 

出かけてきた先は、

いつか、一度は行ってみたいと思っていた、

フクスマ(福島)の花の名所、『 花見山 』‼︎       ‥って、そのまんまじゃん(笑)

バス停から花見山に向かう道は寒々とした感じで、 

とても期待できる雰囲気なんかじゃなかったんだけど‥‥

 

ん⁉︎  あれっ⁈

でも、もしかしたら、案外 いけるかも⁈

 

 

ひゃー、雲が切れだすと

色とりどりの、色が 湧き出し、踊り出しました‥‥‼️ 

 

 

 

うっすらと積もった雪の白が、 逆にそれぞれの色を際立たせて

そりゃあもう 綺麗なんてもんじゃないっす‼️

 

 

 

 

 

写真家の 故秋山庄太郎が、

桃源郷はここにあり‼︎」と絶讃したのも 然もありなん、って感じっす‼️

 

 だいぶ前から 噂には聞いていたけど

これ程とは‥‥‥      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 福島(フクスマ)市内を 遙かに眺めながら‥‥‥

 

おサル君も 大満足っすね‼️

 

 

元々 花き生産者の、花栽培用の 私有地だった山が

今や 福島(フクスマ)を代表する 花の名所に‥‥  

 

  いや、ほんと、来た甲斐がありましたぁ 

 

後ろ髪を引かれながらも 花見山を後にし、

福島市の奥座敷 『 飯坂温泉』へ向かいます。 

 

 

福島に住む人間なら、来たことあっても無くても

名前はぐらいは どっかで耳にしたことがあるはず、

飯坂温泉、聚楽よう〜

 飯坂温泉と言えば、聚楽、

聚楽と言えば 飯坂温泉、ってな具合に、

あちこちにある聚楽の親玉みたいなとこ(笑)

随分ベタなホテルに宿を取ったねって⁈

イヒヒ、ここ、食事がブッフェスタイルなんだよね〜

今夜も、明日の朝も、死ぬほど食うぞ〜〜って

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

さて、翌朝っす。

ホテルの中こそ賑わっていましたが、

街自体は 正直、寂れかかった  昔  栄えてた感しか無い温泉っす♨️

(取り繕って無理に美辞麗句を並べてもしょうがないしね‥)

 

それでも中心街らしきところを目指して歩いて‥‥

しばし散策         

歴史ある温泉街ならではの、公共の外湯もあった‼️

後で また来ようっと‥

 

田舎ならではの親切な観光案内所で、

駅で電動チャリンコが借りられると聞き、

早速 借り出します

 街のはずれに 花桃の里 なるところがあると聞き、

レッツゴー‼️  

 

 

ほんと、 我が故郷 福島は 花盛り‼️

 

再び 外湯めぐりに舞い戻って来ました、へへ 

鯖湖湯」⁉︎  いい味出してるじゃん‼︎

早速 チャレンジするも、

アジチ、アジチ、なんだコリャ、熱湯甲子園かいっ⁈

湯船に肩まで浸かることを諦めて、ひたすら湯船の縁で掛け湯三昧

ここのお湯は かなり熱いとは 聞いていたけど…

 

 お湯かけ地蔵様に ご挨拶していきましょ…

 

 まだ 向こうに望める 安達太良山や、一切経山は 真っ白!!

 お花三昧、温泉三昧の旅は、

福島の定番、薄皮饅頭で締めです。

郡山の本店に寄って、帰りましたとさ、めでたしめでたし… 

 

 

 

長文、最後まで ご精読ありがとうございます。

  

次回 どこ行こ?!


よろしければ、こちらも お願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへポチッと押していただけると励みになるでげす…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村 

 

 

 


行くぜ、東北!!  鳥海山ピストン ほぼほぼ踏破編

2018年08月27日 13時23分13秒 | 東北
関東甲信越は はやばやと梅雨明けし、
7月に入り
連日 うだるような暑さが続いています

逆に西日本は
未曽有の豪雨被害で、(被災された方には心よりお見舞い申し上げます)
この夏は鳥取の大山あたりを、と 秘かに狙っていた隊長でしたが
さすがにこのタイミングでは 色々と無理だろうと断念

もちろん 被災地に近い所を訪れるのも
復興の経済的支援という側面では意義があると思うけど
まだ このタイミングでは時期尚早だろうね

よし、
それなら、
行くぜ、東北!!



東北は、
まだ 入り口の福島県は磐梯山、安達太良山までしか遠征したことが無く
自分にとって
いわば 未知の領域、未踏の地。
天気図を前にじっくり調べると
多分、ここ数日が 梅雨明けのタイミング。
よし、それなら東北の短い夏を攻めに行こう、
って、いったいどこを?


どうせ行くなら 百名山、
っていうのが“山や”の性(さが)ならば、
自ずと候補は絞られてきます。

で、
ダーツの矢が今回 刺さったのが、
鳥海山‼︎

思い出すなぁ、鳥海さん!!
高校三年の時に
クラスの女子の中で一番大人っぽくて
男子の中で 密かな人気者だったのが
鳥海(とりうみ)さん⁉︎

え、何の話⁈  

話を妄想の世界から引き戻して、と、


鳥海山
それは
山形県と 秋田県の県境にそびえる単独峰、
山形県人や 秋田県人の ソウルマウンテン
豊かな日本海への、ミネラルの供給元でもあります。

モンベルさんが主催されている
「sea to summit 」レースの舞台でもあります。


相手にとって不足はないね、って
上から目線で何言ってんだか‥‥
すいません、
宜しくおねがいします。



東京駅発 夜9時20分
ドリーム鳥海号
明朝 5時15分に着くのが 羽越本線 象潟駅🚉。
「きさかた」 って 読みます。







ここ、本当に 長距離バスが止まる駅なの?
って思うくらい、
マジで 駅前に何もない。

ここに、あと1時間くらいすると
鳥海山の登山口へと 我が隊を連れて行ってくれる
「鳥海ブルーライナー」という乗合タクシーが
現れるはずなのですが‥‥



出たっ‼︎
って、お化けじゃないんだから‥‥


この乗合タクシー、完全予約制ってことで
予約していた人は 既に皆揃っているようですが
時間前には なかなか出発してくれません。
これじゃ あまり予約制の意味がないよなぁ、なんて×××
タイトなスケジュールなので
少しでも早く着きたい余り
普段はあまり言わない 文句を口にしてしまい
ちょっと自己嫌悪。
きっと 僕らにはわからない事情があるんだよ、ね。



朝靄の中
タクシーは 日本の穀倉地帯をぐんぐん走り抜け、
やがて標高を上げて 登山口となる「鉾立」へ

車を降りた瞬間、一瞬肌寒く感じたのは
さすが、東北ならでは






ところで、展望台から見える山頂方面、
かなり遠くに見えるけど 大丈夫か⁈


不安を感じつつも、
ここまで来たら、もう行くっきゃない‼︎
Go、Go、Go‼︎



おっと、登山届を忘れてはいけません






赤とんぼが たくさん飛んでいます。山の上は もう秋に向かっているんだね。
どんどこ、高度を上げて行きます。



どこの山も
出だしの30分が一番きつい。
ここでも 例外なく、 息を切らしながら昇る。

雪深い東北の山は、
森林限界の標高も低く
いくら涼しい空気の元 登るにしても
陽射しを遮る高い木がないと
あっという間に 汗だくに








その割に、前方はるかに見える山頂が ちっとも近づいてこないなぁ




秋田と山形の県境をまたいで進みます





こんな時、足元に高山植物の花を見つけられれば
その一瞬だけ、気が紛れるんだけど…






雪渓が現れました。
既に自分たちの身長を越す木はありません。
ここが、賽の河原⁉︎



まあまあのペース
更にピッチを上げます。


雪渓のそばには、お花が多い、ってのが 山の常識。
ご多聞に漏れずここにも たくさん現れてきました。














朝からあまりにピーカンだったからか、
地表の水分が蒸発して上空で薄い雲を作ってくれました。
少し、暑さがしのげます。



登山口の鉾立が見えてます。
案外、まだ そんなに登ってきてないんだなぁ




御浜小屋です。
神社の⛩ 末社も兼ねてる⁈
富士山の七合目辺りの山小屋に似ているね。


気が付けば、登山口で見上げていた
手前の稲倉岳も眼下に見下ろしていました。


ここを後ろに回り込んだところから、
“天国”が始まります。




山頂方面へ緩やかに連なる稜線の左右には
いろんな色の高山植物が咲き競う“御花畑”が広がっていました‼︎
これだけを楽しみに登って来ても
十分価値のある眺めです‼︎
眼下には 雪渓を岸にたずさえ雪解け水をたたえた『鳥海湖』
蒼く、青く、神秘的な輝きを放っています。









東北、恐るべし‼️

関東近辺や、北・南・中央アルプスには なかなか無い
たおやかで スケールの大きな風景に
うっとりします





先行する登山者の姿が稜線に重なります。













もしかしたら、あれって、月山?!


バックには、日本海の水平線が重なります






七五三掛(しめがけ)を過ぎると、いよいよ山頂が近づいてきます








夢見心地で稜線を進み、
一旦 ダウンアップをし、
さぁ、いよいよ 山頂方面へアタックです。

予定したルートは
大きな雪渓のある千蛇谷を直登する「千蛇谷コース」と、
外輪を回って山頂へ向かう「外輪山コース」とを周回する予定で、
まずは千蛇谷コース


おおっ、いちなり凛々しい男らしい顔で現れました!!









一部ルートが崩落しているらしく
雪渓への下りを 大きく迂回します。
更に雪渓をトラバースして、
雪渓脇の夏道を直登するんだけど、
これがきっつい‼︎
暑さも加わり、みるみる内にペースが落ちます。







喘ぎつつ見上げた先に、外輪山ルートを行く登山者が見えます。



も、もう少し…


何とか、山頂直下にたどり着きました、ハァハァ…




結局、
ここのルートで大きくペースダウン。
※正確に言えば、ルート設定の時間が、地図やガイドによって全くまちまちな為、
 日帰りだと もともとタイトな時間設定だったんだね

山頂直下の頂上小屋(大物忌神社)に到着したのが 予定より1時間遅れの12時15分。
ここから山頂へは、
岩岩の新山を登り下りするのに更に40分以上の時間を見なければならず、
隊長、
ここは冷静な判断を求められます。

問題は、
帰りの乗合タクシー、 ブルーライナーの出発時間。

ここまで歩いて来た時間を前提に、
タクシーに乗る鉾立までの想定下山時間を計算します。

❶山頂(新山)往復➕外輪コース➕下山時間 → 論外、全然間に合わない
❷山頂(新山)往復➕千蛇谷コース➕下山時間 → ん?んん〜?!、微妙
❸千蛇谷コース➕下山時間 → これなら ちょっとだけ余裕あるかも
❹外輪コース➕下山時間 → ん?んん〜?!、微妙に無理かも〜

❶は はなから もう無理。検討すべき❷❸❹だけど
おサル君の疲労具合を考慮すると、
❷と❹は 無理かも‥‥

しょうがない、安全を考えると、❸を選択するしかないか‥‥
山頂は、ほぼほぼ踏破 ということで

そうと決まれば、もたもたしている暇はないね~
急げ~    


時間短縮のため、
帰りは 雪渓をトラバースせずに、直に下ります






この風景の中、後ろ髪をひかれる思いです













何とか、
帰りの鉾立でのブルーライナーのピックアップ時間には間に合いましたが、
あわただしい、下りでした。
タクシーを待つ間、全身 汗でびしょびしょになった体に
東北の梅雨明け当日の陽射しが
追い打ちをかけるかの如く ギラギラと降り注ぐのでした…
づがれた~



その晩 食べた、夏の象潟名物の岩ガキ、
イヒヒ、自慢しちゃいましょ!!
でかっ!! うまっ!!



鳥海山っ!!
また来るよ!!



今回もご精読、感謝です。
次はどこ行きましょ?!


よろしければ、こちらも お願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ

ポチッと押していただけると励みになるでげす…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村













🎵会津磐梯山 んはぁ〜 宝〜の山よ〜🎵

2017年08月11日 12時20分52秒 | 東北
両親共に、会津盆地の片田舎出身の隊長にとって、
そう、🎵会津磐梯山んはぁ〜
My Soul mountain‼️


東京に生まれ育ったにしても、
DNAの中には しっかりと その名前と姿が刻み込まれているわけでして
それは日本人にとっての富士山と全く同じなのであります。

断言しましょう、
もし 目の前に世界中の ありとあらゆる山のミニチュアを並べられても
その中から迷うことなく選び出せると…
(多分)


なのに、うかつにも、
山を始めたにも関わらず、愛すべき その山に今迄 登って来なかったのは
格段 理由があった訳じゃあ ありません。

ただ 機が熟すのを待っていた‥

ふっ、そんな言い方も あるかも知れません‥

↑↑↑↑
こらーっ、何、気取ってるんダァ〜


行くぜ、東北‼️


梅雨明けの発表はまだだけれど、
それを思わせるような 青空の下、
磐越西線は 猪苗代駅🚉に、我々は降り立ちました。

思いっきりローカルな駅に
降り立ったのも、わずか数人。



さて、
今日のルートは、というと‥
磐梯山を表側の猪苗代登山口から上り詰め、
南北に縦断し、裏磐梯へと抜けるという、
ロングルート。








まずは スキー場の麓から 長いゲレンデを歩き出します。、。。。
これが、スキー場だからとなめてると痛い目にあいます
(はい、実際、痛い目にあいました、タハハ‥)








ありゃーっ、気持ちよさそうでないかい



と、一時 気を紛らわせるも
隠れようのないゲレンデで、
強い夏の陽射しが容赦なく照りつけ
どんどん体力を奪っていきます‥











唯一の 慰めが、
時折 振り返って見る、猪苗代湖を眼下にした眺め。
標高を上げていくごとに どんどんダイナミックに変わっていきます。





  しかし、あ゛つ゛い゛


ん⁈
猫🐈⁈ 狐🦊⁈ タヌキ?!

後で、慌ててカメラに収めた画像を拡大してみると、
こりゃあ多分 ウサぴょんダネェ

野生のうさぎ、きっと美味しいんだろうなぁ‥
ん⁉︎ いかんいかん、
発想が  おサル君に毒されてきてるし‥ (笑)


ん?! 何か言った?



見上げると、
とんがった山頂が だいぶ近ずいたなあ‥
山頂へは、右手奥へ 一旦 回り込み、
裏磐梯側からのアタックとなります。






いきなり 横から人が現れてびっくり
『沼の平』  別の登山口からのルートと、ここで合流



何の花かしらん?



山頂を目の前に、迂回するばかりで
なかなか近づかないなぁ


さっきからバリバリバリバリ
ドローン もとい ヘリの音が うるさい うるさい。
すわ遭難かと、一瞬 緊張したけれど、
多分 荷揚げのヘリだったみたい…
ヅラが 飛ばされないかと、それだけがしんぱい 。 ← こらーっ!!




何の花か知らん?









やっとこさ、裏磐梯側に回ってくると、山の様相が変わってきました。
荒々しい岩があちこちに‥
こっち側の下は、爆裂火口のようです。






『天狗岩』




ここで、天の救いが!!


こんな山頂近くに、清水が‥

口にしてみると、これが 冷たくて
美味しいの美味しくないの   ←だからどっちなんだっちゅーの⁈ (笑)

思わず立て続けに2杯も飲み干していましたです、はぁ


裏磐梯側の 桧原湖です。
やっと 一息ついて、眺めを楽しむ余裕も


名物の お茶屋さん



さあ、ここから 最後のアタック‼️


何の花かしらん?




八ヶ岳の硫黄岳の風景にそっくりです!!



登ったど〜、磐梯山‼︎ ( ばんだい三唱⁉️) 














会津盆地 一望はもとより、
360度の眺望ですたい‼️


あの 乳首みたいな、突起の山、
見覚えがあるっ‼︎
安達太良山だ〜っ‼︎

アプローチが全然違うけど、
実際には こんなそばにあるんだねー
隣の山⛰って 言っていいくらい








会津盆地が 手に取るように一望っす‼︎


あの辺りが、親父のいる街かなぁ…
オヤジ~ッ!!



さーて、眺望も満喫したし、
下る先の登山口まで、 道のりが長いし、
そろそろ行くかいっ🏃🏃‍♀️

その前に、
お昼ご飯、うっかり買いそびれてしまったんで
お茶屋さんで お弁当がわりの「きのこ汁🍄」を食します、イヒヒ
うまぁ〜


磐梯山、アプローチルートはいくつか有るようだけど、
交通手段に繋がりそうで、
尚且つ 折角なら ダイナミックな風景を楽しめそうなルートは
登りに使った猪苗代登山口からのルートと
有名な五色沼の畔りに繋がる
裏磐梯登山口ルートだけ
( 当社調べっす、あくまでも… )


北アルプスみたいに、
あらゆる情報が溢れる 人気の山域と違って
肝心な点で なかなかに情報が少ないので
実際に行ってみないとわからないことも多くて、
今回もここからの下りで
結構、苦労するのでした‥






きっかけは
お茶屋さんからの分岐。
地図は見ていたはずなのに、
何故か 合っている分岐を 間違えたと誤解、
分岐へ戻り、あれ⁈ 合ってるじゃん。
再び引き返したものの どうもおかしい、
又 引き返して分岐へ戻る。
そんな事を繰り返します、おいおい‥


10分足らずの道を、結局3往復、
いやはや、狐に化かされた🦊気分。

裏磐梯登山口へは、
途中まで、八方台登山口と道が一緒なんすねっ
それをきっちり認識しないまま どんどん進んじゃったので
あれ~? 道、間違えたかなって、
極めて初歩的なミスで、情けないっす

最初から ちゃんと地図と照らし合わせていれば済んだ話でした。
1時間近く、時間をロスしちゃいました。

ここが、分岐っす。ふ~っ…


どんどこ下り…









裏磐梯の、爆裂火口のすぐ下、銅沼(あかぬま)っす。
磐梯山の 荒々しい 男性的な風景が広がっていました。







磐梯山の、この広~い一帯が、
ジオパークに指定されているのが、よくわかります。
とても カメラのフレームに収まりきらない
日本ぽくない、雄大な景観が、とても美しいっす!!
感動!!






ところが、スキー場の下から登山口まで
林道の長いこと、長いこと…  
次第に疲れで 二人とも無言となり、お互い不機嫌に… 

ほんとは、登山口入り口から続く
五色沼散策路をたどって、バス停迄行く予定だったんだけど、
これ以上  おサル君を歩かせるのはヤバい と断念



近くの道の駅まで タクシーを呼んで
汗臭いまま、本日のお宿まで直行
まぁ、よく歩いた 歩いた…



お疲れさまでしたぁ~



その晩、美味しいもの食べて、良く寝て、
翌朝には元気回復っす!! 

で、猪苗代周辺を 自転車を借りて散策っす!!



ちょっと気になってた 美術館にも足を延ばす事も出来たし…
※『はじまりの美術館』 hajimari-ac.com

ここ、障碍者支援の美術館で、建物も一見の価値ありっす!!









          




野口せんせっ!! ありがとうございました~ 


何気に、ひっそりと また 百名山一座、ゲットしたぜ~っ!!




よろしければ、こちらも お願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ

ポチッと押していただけると励みになるでげす…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村










錦繍の那須、のはずが‥ 飛ばされてまうがなぁ〜(温泉・紅葉編)

2016年10月23日 04時11分13秒 | 東北
三斗小屋温泉 煙草屋さん、売りはもう、ズバリ温泉っす‼︎
初日、着くなり汗を流しに飛び込んだ内湯は
夕食前までは男湯
( 本来は 混浴らしいっす )
キャーッ
    

先客が三名
伺うと、皆さん 今日、峰の茶屋、牛ヶ首を通過していらしたそうで
曰く
「 もう生きた心地がしなかった 」
「 気をぬくと まじで 体ごと吹き飛ばされされそうで
地面に這いつくばって通過した 」
「 何回か転びかけ、来た事を後悔しかけた 」
「 人の世話なんて、見る余裕もなかった 」などなど

こうして無事 三斗 小屋温泉までたどり着けた今だからこそ
笑いながらも振り返ることが出来てるわけで、
我が隊の選択は正解だったなぁ、と
改めて胸をなでおろした 隊長でありました、はい。
( でも、そんなすごい風なら、体験してみるのも面白かったろうなぁ〜 )
と、不謹慎にも思う自分がいたりして‥ ははっ


      

夕食の時間も 当然その話題で盛り上がりました。
諦めて早々に撤退した人も多かったみたいで、
その日 煙草屋さんに泊まったのは
紅葉シーズン真っ只中にもかかわらず わずか10人ほど


露天風呂に行くなら、外灯も何も無いし
足元も悪いから、暗くなる前に行っといた方がいいよ、と
先に露天風呂に行ってきた おサル君。
アザーっす‼︎
隣の大黒屋さんには この楽しみは無いんだよねぇ〜 イヒヒ



ほぼ収まりつつあるとはいえ、
時折 すごい音と共に 吹き抜ける風は、
晩秋の風というよりは 木枯しに近く、
ぶるっ と 体の芯から震えが きます。
こりゃ 風邪でもひいたら大変だ、と
露天風呂の脇に用意されている脱衣スペースから
素早く湯浴みして体を湯の中に滑り込ませます


Photo by osarukun ※夕食前までは 露天風呂は女性専用

WAOdhjmぉいうvfざdgんj、lkんgfdswっさあzcftっっげえscvんm、っkjg‥

声にならない呻き声を発し
このまま天国に昇天しちまいそうです、イヒヒ


星空にも期待してたのだけど
薄くガスってるのか、全く見えません。
こんなに早くに まだ寝れないよ、と思っているうちに
昨晩 、睡眠時間を削って対策を練った疲れでしょうか 欠伸が漏れ、
いつしか夢の中へ‥     

        



翌朝、窓の外、うっすら白んだ空の明かりで 目が覚めました。
おサル君、起きた?
露天風呂、行って来ようかなぁ⁉︎
それとも この時間なら、内湯でも、まだ誰もいないかも⁉︎



偵察に降りていくと 湯船に シートカバーはまだ掛けられたまま。
よし、チャンスおサル君、行くど〜‼️





あちこち山の温泉 行ったけど
混浴は初めての経験っす‼︎
誰か後から入って来たらどうしようかと ドキドキだけど
まだ 薄暗いし、大丈夫っしょ


薄暗いし、眼鏡もしていないので
全てがボヤーっとしてて、不思議と恥ずかしさは感じません
まぁ、おサル君相手だから、ね

湯も適温で、ヌクヌクと ほんわか いい気持ち




さて 人が来る前にそろそろ出るかねぇ…
げ、げげっ
一人、おじさん 登場。
おサル君、慌てて湯船に肩までつかり直します。

そのおじさん、無防備にドアを開け 湯船のところまで来たところで
ギョッと立ち尽します。
ぷぷぷっ!!



大丈夫ですよ、僕ら、もう出ますし‥

すいませんでした、おじさん、驚かせてしまって 



驚かせておいて何ですが、
おサル君が湯船から先に上がろうとすると
さりげなく後ろを向くスマートな対応に
大人を感じましたです、ハイ 

自分が逆の立場だったら⁈

①動揺して 桶に蹴つまずいて、湯船に撃沈


②いひひひひ、と ニヤつきながらガン見した上、
おサル君と目が合い気まずい空気!?


③ぎこちなく 努めて平静を装いながらも
「とにかく明るい安村」みたいなポーズ
手ぬぐいを頭に 挙動不審なおじさん!?


う〜ん、どれもあり得るなぁ〜



ポカポカ、朝から「小原庄助さん」で、いい気分っす。
そうこうしているうちに
ど〜ん、ど〜んど〜ん、と
朝食の用意ができた事を告げる太鼓が響きます、ぷぷ








昨晩の夕食に、鍋でだされた熊ドン  ← 嘘


出発前に、
昨日 もう暗くて、自分では撮影できなかった露天風呂を撮りに行きます。
おっさん達に断って、と  パチリ












お隣の大黒屋さんの内湯のあたり。ここもなかなか味わい深い宿です



青空が広がり始めていて、
素晴らしい1日が始まる予感‥
天気次第では すぐ山を下りることも考えていましたが
これなら大丈夫、
那須山塊の最高峰、三本槍岳を回って
朝日岳、那須茶臼岳と縦走して麓へ下りることにしよっと‥






三斗小屋から 三本槍岳方面へ回る人はいなさそうなので
静かな山歩きが楽しめそうです。










いくつか尾根と沢を横切り、 「大峠」へ。
抜けるような青空が広がってます。





山頂まで、
恐らく誰にも会うことも無いだろうと思っていましたが
大峠では お爺さんが一人 コーヒーブレイク中。



少し会話して、我隊が先に出発すると、
少し遅れてお爺さんも こっちへ歩き出したのが見えました。

尾根は いい感じに紅葉し始めていて、
振り返って その眺めを楽しみながら進みます。
お爺さん、結構 健脚で、
途中であっという間に追い抜かれちゃいました、ははっ


大峠を境に、向こうに見える山は「流石山」
尾根をたどって下って行けば、びっくり、もう そこは会津。
ちょうどこの稜線が、福島との県境なんだね


ここから見上げると、三本槍岳のピーク、凄い遠くに感じるけど
コースタイムは1時間45分、思ったより近い。
今 進んでいる尾根の稜線は 西斜面に当たり、
いい感じに色づき始めてます。









右側になだらかに下るいくつもの尾根。
三斗小屋温泉があるのは、3つ、4つ向こうの尾根の中程かしらん?



雪深い東北の山は、
2000m前後の標高でも 北アルプスの稜線に近い山容と眺望を見せてくれます。
北アルプスの稜線を覆っている「ハイマツ」は、
ここでは「クマザサ」が その代役をつとめているようです…
























「三本槍岳」の偽ピーク。
てっきり ここを登りきればと思ってたので 心が折れかかったけど、
案外 ここからはすぐで  あっという間に到着。



那須山塊の最高峰、三本槍岳、とうちゃこ~
前にもここまで登っているはずなんだけど、何故かほとんど記憶がないなぁ…



次に向かう朝日岳。
一旦 清水平へ下って、また軽く登り返します。





ん?!
づいあ?!

おサル君、謎の行動。会津方面を逆様に見たって事でしょうか?!






行く先に茶臼岳も見えて来て、
荒涼とした西斜面と、好対照な東斜面。
前回の時は、
北温泉への分岐から「中の大倉尾根」を下ってしまったので
ここからのルートを歩くのは、初めて。
なかなか、変化があって面白いっす!!











朝日岳のピークとの分岐です。
朝日岳の東側に切れ落ちてるシルエットは、
谷川岳の「トマの耳」だか「オキの耳」に何となく似ていない?!

















朝日岳の、切れ落ちた側からの眺め。
まったく別の山にしか見えないね。





問題の「峰の茶屋」にとうちゃこ~
煙草屋さんで聞いた話が嘘みたいに 今日は風が穏やかっす!!
ザックをここにデポして、さくっと頂上行って来ましょう!!







考えたら、木曽御嶽山の噴火って、
紅葉時期真っ盛りの土曜日、
ちょうど昼頃、何の前触れもなく起きたんだったよね
今 自分たちのいる状況と、場所こそ違え ほぼ同じシチュエーション…
どんな時も 山を侮ってはいけないのはわかっていても、
運 不運に左右されてしまうのも、やはり山。
運を味方につけられるよう、もう少し日頃から 
自分達の行動を考えるようにせな あかんね…



てなことを ずっと考えながら下りてきたかというと、さにあらず…
頭の中は途中から、下山後の温泉とビールだけなのでした。
反省。







この後は、湯元で ちょっと奮発して宿を取り
イヒヒ、温泉三昧でございます…




翌日は朝から雨。
ただ帰るのも芸がないし、かといって雨の中 観光って感じでもなく
そうそう、今まで気になりつつ 素通りしていた 『鹿ノ湯』
あそこ寄ってこ。



こっちは女湯側の写真。もちろんカメラ禁止なので、飾ってあった写真撮っときました。
未体験の48度、熱湯甲子園、もちろん挑戦しときました
押すなよ~、いいか、絶対、押すなよ~


山をどっぷり楽しもうと確保した三連休でしたが
台風の余波でちょっと方針転換、
最後まで温泉三昧な 那須の山行でございました、イヒヒ


東京に戻ってきたら きれいな夕焼けが迎えてくれました…



長々と最後まで おつきあいいただきありがとうございます。

ついでに、こちらも よろしくお願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ

ポチッと押していただけると励みになります…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村









錦繍の那須、のはずが… 飛ばされてまうがなぁ~編(前編)

2016年10月17日 14時02分50秒 | 東北
    身辺でいろいろありまして…   

気づくとすっかり秋でございます。
    

お天気野郎、相変わらず機嫌が悪く
週末ごとに台風を呼び寄せるもんで
山のほうもちょっと暇を持て余しているような、そんな感じ?!



で、10月に入りました。
思い起こせば 我隊、
涸沢、北穂に木曽駒、表銀座(半)縦走、乗鞍に上高地と
例年 この時期には、ずいぶんと山に入ってます。

さて、今年は…?!

ブログやフェイスブックの投稿を見ていると
涸沢~上高地、北アルプス周辺の混雑は 夏の比ではなく
見ているだけで辟易気味 


(※イメージ画像 ネットからお借りしました)

(※イメージ画像 ネットからお借りしました)

(※イメージ画像 ネットからお借りしました)


なら、いっそのこと「いくぜ東北」で、
空いてるであろう 鳥海山あたりまで遠征しちまおうか…



ところが いざ 行く気になって調べてみると
東北の山って
夏山シーズンが終わってしまうと
途端にどこも、
ただ辺境にあるだけの山と化してしまいます。 
それでもバスが通じていれば まだましで
おいおい、一体どうやって行けっていうんだ、みたいなところも‥

もともと おらの山登りモットー
その①  温泉は欠かしません(特に下山後の)


その② 下山後のビールも欠かしません( イヒヒ )


その③ 高いところには無理して登らない


 プププッ、笑かしてくれるじゃん
なら山行くなよ、っていう話じゃん⁈

じゃなくって
何を言いたいかって言うと、
下山後のビールと温泉ありきで 山に登っているという事
No Beer and Mountain,No Life!!
なので 自然、否 必然的に、
もっぱらアクセスには 公共交通機関を使うって訳でさぁ


ともあれ 木金土と 取っていた三連休、
3日あれば 大概のところに行けるだろうとたかをくくっていましたが‥

      

ところがギッチョンチョン
そんな訳で 行程を考え出すと無駄な時間のロスばかり

結局、
①台風通過の影響が少なく ②電車、バスのアクセスが良く、
③紅葉がジャストタイミングな場所
ジャジャーン
那須を目指す事に 相成りましたです、ハイ



ぎりぎりまで『ゲス台風』の進路を見極めたところで
行く先を那須に決めると
さぁ、先ずは 宿、宿、やど〜‼️


皆さん もちろんご存じ、
そう、那須には、有名な 歩いてしか行けない温泉宿があります
三斗小屋‼️

6年前、2軒あるその内の一軒 大黒屋さんに泊まり
次に来るチャンスがあったら
もう一軒の 煙草屋さんに泊まろうと決めていました。

電話をします。


「はいはい、煙草屋ですよ、
え?! 明日?! 空いてるけど おたくら大丈夫なの? 上はもの凄い風よ、
悪い事言わないから 明日の朝 もう一度天気予報を見て
よーく考えて、それでもよければ また朝 電話していらっしゃい」って…

あぁ⁈  まじか~?!
まさか 宿の人に諭されるとは 思っていませんでした(笑)


天気予報は 勿論 チェックしていましたが、
そう言われ 改めて その晩 再チェック。
天気はにらんだ通り 急速に回復基調です。

ただ、風だけが 朝から
風速25〜40m(!!) で吹き荒れてます
でも ここ、もともと風 強い場所だもんねぇ、と
独り言ちながら ネットやブログの投稿もチェック

すると…

げげっ、まじか〜⁈

※イメージ画像(ネットから拾わせていただきました)


なんでも 峰の茶屋あたりは ひどい時には
ちょっと気を抜くと吹き飛ばされ、持ってかれるくらいの風らしい…
ましてや台風通過後の北西からの暴風が想定されている明日、
俺はともかく、おサル君はまずいなぁ~
飛んでっちゃうべ、こりゃ

とはいえ、新幹線予約取っちゃったし、う~む 




隊長、一晩、熟考を重ねましたです、はい

で、朝 那須塩原駅に着くや煙草屋さんに電話して、
改めてその晩の宿泊をお願いしたのでした…
果たして その秘策たるや…?!





そして、歩き始めは、『板室温泉』。
ん?!
そう、駅から向かったのは、茶臼岳直下のロープウェー山麓駅ではなくて
那須山塊の南の端に位置する名湯「板室温泉」。

暴風吹き荒れる稜線付近を避け、
大きく南から迂回して山塊の向こう側の山麓を進み
三斗小屋へ向かおうという算段です



幸い、少し時間をずらせば「板室温泉」終点のバス便が
那須塩原駅から出ている事が判り、
その分 歩く距離は かなり長くなりますが
何とか明るい内に 小屋まで入れそうです、イヒヒ

ブラボ~!!、隊長、やった~!!
このルートを考えた時点で、既に勝利したも同然みたいな~?!
( ❝路線バスの旅❞の 太川陽介リーダーの代役も 隊長なら勤まりまっせ~ イヒヒ)





今のところ、暴風のかけらも感じられない
台風一過の青空が広がっています





小一時間ほど歩いて、やっと登山口の乙女滝に到着
茶臼岳の南端の山裾が見えています



ここから沼原湿原を抜け、三斗小屋へ
昔は 会津へ抜ける街道でもあったんだねぇ











しばらくは沢に沿った 気持ちの良い樹林を歩いて行きます
しかし、この辺り、まだ紅葉の気配さえないよ



時々、舗装された林道と交差
リサーチ不足だったけど
沼原湿原まで、どうやらこの舗装路で 車で行けるみたい
そう思うと 何だかちょっと興醒めだねぇ…
ここまでの徒歩2時間半が 報われない気がしないではない…

ま、気を取り直し…
駐車場脇のベンチで そそくさとおにぎりを食べて、と





陽が陰り、風がごうごうと 上空で音をたてはじめました
やっぱり 稜線付近は 大変な風なんだろうなぁ



おーっ!! やっと木が色づき始めた











紅葉の名所『姥ヶ平』を下ってきた道と ここで合流
ここで この程度の紅葉ってことは
やっぱり今年はそれほど色づきが良いとは言えないようだねぇ…



ここまで来れば、三斗小屋まで もう僅か
温泉と ご飯が待ってるぞ~ イヒヒ 
急げ急げ~



とうちゃこ~!!



ホントに 歩いてしか来れない秘湯に到着でがす ムフフ
脇の側溝からして 温泉が流れ、
う~ん、秘湯ムード 満点っす!!



着いてみれば どんべの到着だったけど、
危険もなく まずは計画の勝利っす、イヒヒ
電話で諭してくれたお母さんも笑顔で迎えてくれました
夕飯まで あと30分、
急げ、まずは温泉でさっぱりするべ~





後編(温泉・錦繍編)に続きます


最後まで おつきあいいただきありがとうございます。

ついでに、こちらも よろしくお願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ

ポチッと押していただけると励みになります…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村


尾瀬の夏 尾瀬ヶ原(湿原)編

2014年07月27日 14時00分01秒 | 東北
夜行バスで尾瀬入りし、「大清水」を始点に
朝の4時過ぎから歩き始めた我が隊
今回の尾瀬、第一の目的「燧ケ岳」登頂を無事果たし
再び尾瀬沼のほとりまで戻って来ましたが
既にこの時点で歩き出してから、なんと10時間!!

10時間って!!




しかも
閉鎖されてしまっている、本来の「見晴新道」が使えれば、
下った先から『見晴』にある今晩の宿 尾瀬小屋まで
あと30分あるかないかの距離も
まだ たっぷりの3時間半!!

“泣き”を入れても しょうがないか…

今夜の「おまんま」と 
汗を洗い流すお風呂にありつくためには
とにかく 先へ進むしかありません…

進め、○○中年ってか!? 





沼尻の休憩所です。
最初は賑わっていたのですが
この時間から 先へ進む人はもうほとんどいないのでしょう
僕らが小休止を取ってる間に 幾つかのパーティが出て行ってしまい
それを機に 休憩所の店じまいが始まってしまいました。



追い立てられるかのように
休憩所を後にします。

じゃあ、ね ~


実はこの後の 見晴までの道が 足に堪えました。
長く、アップダウンの連続する、視界も狭く 単調で薄暗い木立の中の道…
だんだん無口になる二人👫
<< 歩きながらの 脳内リフレイン >>
※休憩所で、長英新道で泥だらけになったシューズを折角洗ったのに…
休憩所で、もう この後はフラットな木道歩きだとばかり思ったのに…
ぶつぶつ ブツブツ ぶつぶつ…


見晴の手前で、先行していたツアーご一行様に追いつきます
同じくかなり まいっている様子。
聞くと、我隊より更に先に位置する、「竜宮小屋」泊まりとか…

人って現金なもので、
自分より辛い境遇の人と遭遇すると
俄然 余裕が、元気が、湧いてきます。(毒)
そのあとの足取りは 確実に軽やかになりました…

でも一つだけ気になることが…
皆さん、竜宮小屋のお風呂をかなり楽しみにされていました。
そんなに良いお風呂なのかなぁ⁈
乙姫様ならぬ、泡姫様が出てきたりして…
こら、こらこらーこらーっ‼︎
(下衆な表現で失礼いたしました、はいっ…)

「 尾瀬小屋」 到着でございます


石鹸やシャンプーは使用出来ないものの、
汗を流すことのできるお風呂があって
清潔な部屋、温かいご飯に お布団があれば
他に何が入りましょう⁉︎

え⁉︎
生ビール 


確かにそれは必要です、はいっ…

食事を終え、外のテラスでプチ宴会スタート。
食材担当 おサル隊員の出番でやんす。
5軒ほど、ここ見晴には小屋が並んでいますが
静かに、夕闇が 辺りを包み込んでいくのでした…

     

~~~ ・ ~~~ ・ ~~~

翌朝 目を覚ますと、
今度は夜半から降り出した雨が しっとりと、
見晴を包み込んでいました。


おそらく小降りになったり、時折止むことはあっても
雨除けのジャケットは手放せない一日になるのでしょう…

ならば 今日は、 雨を楽しむ一日にしましょう♪
まして、滑りやすい岩に覆われた登山道で知られる至仏山
登頂は また次の機会にして
今日は「三条の滝」を目指してスタートです。






尾瀬には高山植物も多いし、湿原に季節ごとの花が
代わる代わる咲き競います。
年配の方も、その年齢に合わせ楽しめる楽園なんですね…


木道をはずれ、けっこうな山道を下り始めると現れる「平滑ノ滝」


沢登りをする人には 堪えられない滑床(ナメトコ)
暑い夏には、こんな川中を歩いたら最高だねっ!!
もっとも、ここを下った先には、奈落のような大きな落差の滝
「三条ノ滝」が控えているので、
間違っても進む方向を誤ってはなりませぬ…


さぁ、いよいよ三条ノ滝の一望できる舞台へ向けて
更に下ります。


ジャ~~ン!!物凄い水量です。
尾瀬の湿原にたまった水の底が抜けて、
ここから全部 落ちていくみたいな感じ!!



マイナスイオンを浴びまくったら
さっき下ってきた道を引き返します。
登り返しが、ちょっと憂鬱ではありますが…



尾瀬ヶ原まで やっとの事で戻ってまいりました。
ここまで来れば、もうほぼフラットな木道歩き(の はず)
進むべきルートだけ、再確認。


湿原を流れるヨッピ川。
知らなかったんだけど、僕の故郷を流れる只見川の源流でも あるようです。


シックな佇まいの「東電小屋」。


さぁ、ここら辺りから、尾瀬ヶ原のハイライト!!
広い湿原に渡された木道を進んでいくと
次々と可憐なが、が、池塘が、現れ、近づき、去っていきます…


遠ざかりも近づきもせず、遙か遠くに歩く人の列がいつまでも見える一方、
森を抜けた途端 いきなり目の前にすれ違う人が現れたりと
薄く霧がかかった 夢幻の中を歩く魅力に
多くの人が魅了されるんだね…















気がつくと、
湿原の向こうに 残雪を抱えた「至仏山」の山裾が見えてきています…
尾瀬の西の端、「山の鼻」も間近のようです。





尾瀬の旅も、いよいよ終わりのようです。
山の鼻からは、「鳩待峠」へ向け、緩やかな勾配を一登りし
尾瀬とはサヨナラです。

修学旅行か、遠足か、
ネイチャーガイドの人に連れられて
小学生、中学生の子供たちと多くすれ違うようになりました。
君たちの世代にも この貴重な自然を
尾瀬と言う、奇跡の楽園のような場所を
大切に受け継いでいってあげないとね…






また来るね、尾瀬。
今度こそ、至仏山に、再々チャレンジ。
その時は、南の端から、尾瀬ヶ原越しに燧ケ岳を望むんだ。






次は、梅雨明け直前、「北八ツ」編です!!





よろしければ、ポチッと押していただけると励みになります…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村

ついでに、こちらも よろしくお願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ






尾瀬の夏 燧ケ岳編

2014年07月23日 01時37分59秒 | 東北
夏が来~れば 思い出す~ 遙かな尾瀬~ 遠い空~

…ってな訳で、4年ぶりでしょうか!?
“遙かな尾瀬”へ、行って参りましたぁ!!

関東も、今日辺り(7/22) いよいよ梅雨明けのようでげすが
尾瀬を訪ねた7月6日、7日は
まだまだ梅雨の ど真ん中でした。

最近、 「晴れ男」づいてる隊長、
確保しておいた連休を無駄になどするものか、と
天気予報とにらめっこして、
よしっ!! ここなら大丈夫と、お天気優先で選んだ先が『尾瀬』でした。





急遽決めた割に、夜行バスもすんなり取れて、
やはり全国的にぐずぐずとした天気が続いているからでしょうか…
でも、ここからが「晴れ男」の腕の見せ所
はたして…!?





ウヒョヒョヒョヒョ~ッ‼︎
夜が明けるにしたがって、空がいい感じになってきます。


今回も「大清水」から入って、最後「鳩待峠」へと抜ける縦断コースですが
前回 登ることの出来なかった
百名山の「燧ケ岳」「至仏山」の二座の内
今日は「燧ケ岳」を目指します。





雨に恵まれた日本、
その中でも ここ尾瀬は、
広大な関東平野を擁する貴重な水源地の一つとして存在しています。

だからと言うわけでもないのでしょうが
尾瀬を歩くと、そこかしこ、何気ない光景の中に
湿潤な日本の気候の良さが再認識できる気がします。





鬱蒼とした森の奥に射しこむ陽の光が
美しいシルエットを作り出します…



濡れて苔むした木道に 
時折足をとられそうになるのを注意しながら峠を越えると
いよいよ尾瀬です。

木立の向こうに、「尾瀬沼」が見えてきました!!





やったぜ、ベィビィー!! ( 古っ!! )
尾瀬沼越しに、晴れ渡った空、燧ケ岳が!!





よっ!! おサル隊員、今日も 決まってやんすよ!!



「長蔵小屋」まで、
尾瀬らしい 実に快適な木道が続きます。
やはり尾瀬入りは、このルートに限ります。
( あ、でも御池からのルートも いいらしいですよ…)













ちょうどワタスゲの花が満開を迎えていました。





さあ、いよいよここから燧ヶ岳への「長英新道」へ。
燧ヶ岳への沼側からのルートは あと二本あるのですが、
「見晴新道」と 沼尻とのルートは ともに荒れていて閉鎖中。
なので結局 長英新道を往復せざるを得なく、
時間のロスも 甚だしいのですが、
文句を言ってもしょうがありません…

しかも、この道、メチャクチャ足場が悪く、
道中の半分は ぬかるんだ泥濘のコンディション…

お、おろしたての、おニューの
 「スカルパ ミラージュ」 が…


気を取り直し 進みます。


一気に高度を稼ぎ振り返ると、
尾瀬沼が見事です‼︎

ところで偶然だったのですが、この日は燧ヶ岳の山開きの日‼︎
10時までに山頂へ行ければ、記念の山バッチがもらえるとか…
う~ん、微妙な時間やねぇ…
ま、貰えればいいなぁ ぐらいの気持ちで頑張りましょう。


山頂が望めるところまで、やってきました。


ここで小休止。
すでに充分に眺めは良いのですが、
やはりピークまでは 行っておかないと、ね⁉︎
我隊と前後して登っていた ソロのおっさんが、
クソ暑いし、きついし、もうここで十分じゃん
という オーラを出しまくっていましたが
軽く受け流し、上を目指します。
あ、ザックだけは、ここに残して行く事にします。
どうせここにまた戻ってくるなら
無駄なエネルギーは、使わないに越した事はないでしょ!?







到着です‼︎
い~っ、やっほう~‼︎
ちょっと気取って、パチリッ。




ん!?
さっきザックを置いてきた見晴らしが、ずいぶん下に見えます


北方向を眺めると、残雪のある山、あれが会津駒ケ岳かしらん!?


南方向を見やると、尾瀬湿原と、その向こうに至仏山の山裾が…




ピークの隣にも もう一つ頂きが続き、そちらを歩く人が見えます。

「見晴新道」が使えたなら、
本当はこの頂きを越えて向こうへ進むのですが…


山開きとあって、やはりたくさんの人が山頂にいました。
で、さっきの山バッヂですが、
すれ違った人の話では、あっという間になくなってしまったようです。
やっぱり…




おサル君も、しばし景色に見とれている様子…


こうして見て見ると、改めて尾瀬って、大っきいなぁ…
これだけ手付かずの大自然を、その価値に気付き、大切に守ってきた先人の英知に敬服します。
子供たちの世代にも、大切に受け継いで行ってあげないとね。
いろいろ原発の事では批判も大きいけど
(自分も、関係者や政治家の想定の甘さが招いた その罪を決して許しはしないけれど)
東京電力という、一企業体が ここ 尾瀬の自然を守ってきたことだけは
認めてあげたいと思います。



さて、登ったからには下りなけりゃなりません。
頂上付近だけ、急な岩場が続きます。
慎重に、慎重に、ね、おサル君。
ウキキッ!!







この後、泥どろの道に音をあげつつも、同じ長英新道ルートを戻るしか選択肢は無く
苦行のような下山を続けた我隊であります。

したがって写真は、もちろん、ありません。悪しからず。

下りきって見た、尾瀬沼の湖面の光の なんと美しかったこと…

癒されましたでゲス、はい。



後半、尾瀬湿原編に 続きます…




よろしければ、ポチッと押していただけると励みになります…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村

ついでに、こちらも よろしくお願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ





















安達太良山 残雪のリベンジ(小倉さん編)

2014年05月07日 03時27分33秒 | 東北
さて、温泉貸切でじっくり温まった後のお楽しみは…
小屋番 佐藤さん自慢の、じっくり煮込んだ
カレーライス!!


しましたとも、お替り、はい 二杯も ね!!


今晩は、我が隊2名と、件の“和尚”、
それと社会人2年目の “まじめ君”(←初登場)
の4名のみの宿泊ですが
明日は2~30人くらい 登って来るようです。


いつもながら、山の夜は早く、消灯前の7時過ぎには、
もう うつらうつら…
おやすみなさい




グッドなモーニングです。
え!? 隊長のいびきが、ちょっとうるさかった!?
デリケートなので、枕や布団が変わると ちょっと…
まあ、早く寝た者勝ちということで…
↑ そりゃ、おまえはいいけどね、


明け方は雲がまだ多く、ご来光は残念ながら望めません
でも、早い時間に すっきり晴れる という天気予報です。


今日はもう下山するだけ
朝ごはん食べたら、
も一度 朝湯しよっと…

山小屋で過ごす、こんな まったりとした時間が とても愛おしく感じられます。



『くろがね小屋』、
決して豪華じゃありませんが、きれいに、清潔に、
大切に磨き、使い込まれてきた月日の重なりが、そこかしこに見て取れます。
きっと、次に来る時も 来年も、十何年たってさえも
同じ光景、同じ空気が 
ここには流れているんだろうなぁ…



うっすらと、朝焼けに色づく「鉄山」
かたわらで、着実に青空が、広がってきています




さぁ、では ぼちぼち用意をしましょうか…





ところで、朝食後、だるまストーブの前で一服していると…
げげっ
早くも 下から登って来たおじさんが!!
まだ、7時だよ
ってことは、5時過ぎには登りだしたって事!?

暖を取りに入ってきた その人懐っこいおじさん、
聞いてみると、どうやら我が隊とは別の マイナールートからスタートして登って来たそうです。
九州の小倉から 出張の流れで来たそうで
( “小倉さん” に決定!!)、
昨日 筑波山に登って、その足(車)で 夜中に福島入り、
途中 三春の瀧桜を夜中に眺め、
明け方に 着くなり登りだした、とか…

まじっ!?
大丈夫?“小倉さん”、
なんか、距離感とか、時間感覚が変でねっ?
普通の山ノボラー の感覚ではないっしょ!!
だいたい、いつ 寝てるの? ご飯は? トイレは?
そもそも仕事は 何してるの?

尋ねたいことは山ほど あるんだけど、
確かなことは 常人離れ した、その体力!!
隊長より、どうみても5歳から10歳は年が上に見えるんですが…

「マイナールート」の登山口をスタートして、
途中、ルートを外した踏み抜き地獄を横切って 
勢至平で なんとか登山コースに合流できたって笑ってるけど
凄いっす、マジ…

隊長に、山頂へのルートを尋ねてくるので 
説明してあげるものの、なんか 話がかみあわず、
おかしいなぁ と 見ると、
登山ガイドブックの小っちゃな20万分の一地図を手にしているし…

( 思わず、予備の2万5千分の一地図を進呈する隊長なのでした… )

きっと百名山なんて とっくに制覇しているんだろうな、
と 尋ねてみると
20年も前から、98座制覇で 留まったままと、笑う『小倉さん』…

これから山頂行く前に、「鉄山」の山頂も踏んでから下りると話す 『小倉さん』…

桁外れの新種おじさん捕獲、ですっ!!



呆気にとられたままの我々を残し
嵐のように 出発していく“小倉さん”、お気をつけて~








さっ、気を取り直して、我々も行くとしましょう。









次 来るのは、紅葉の時期でしょうか?
また 来ま~す!!







“小倉さん”、もう山頂には、着いたかな?



それとも、まだ こっちの鉄山の稜線あたりでしょうか?



このあたりから、少しづつ、登ってくる人たちとすれ違いだします。
気をつけて、楽しんできてくださ~い





なんか、いっちょまえに見える おサル隊員です。(笑)





二本松市内が望めます。

“あの光るのが、阿武隈川…”

智恵子さんの愛した、空の下にいます。









春の気配が、確実に感じられます。
太い木の根元が、きれいに丸く雪融けが早いのは、
春の大地から吸い上げる 温い水分の影響なんでしょうか…





そんなこんなで、奥岳登山口まで下りてきました。
振り返り、仰ぎ見る山。
ばいばい、またね~



(余談)
この後、岳温泉へおりる足の無い我が隊、
タクシーを呼ぶなんて もったいないし、1時間くらい、下りだから何とかなるさと 
下り始めたはいいんだけど
一本道のどこをどう間違えたんだか、1時間後 気づいた時には大きく遠回り。とほほ…

それでもリカバリーできそうなので 頑張って歩いていたところ…

後ろから来た一台の車が、すすすっ、と停まり、
「乗っていくかいっ?」って

ありがたいっ!!
地獄で仏 ならぬ、
岳温泉で小倉さん!!
って、ええっ!?
小倉さんっ!?


人懐っこい 小倉さんの笑顔が 何故か そこにあるのでした!!

聞くと、あの後、予定通り 鉄山、安達太良山と ピークを踏んで
くろがね小屋で温泉にも入り、
再び 車を置いてきた登り口へ、 「踏抜き地獄」ルートをたどり
戻ったとか…

そしたらそこに、自分と同じく 登山口を間違えた青年がいたので
このルートを進んだら死ぬよ、と ( 小倉さん、自分は例外って訳!? )
僕らのスタートした 奥岳登山口まで、(わざわざ)車で送ってあげて
今ちょうど 下りてきたところなんだとか…


小倉さん、あんた、
人の良いにも 程があるっ!!
鉄人ぶりにも 程があるっ!!

でも、どうしても、と いうなら、ねっ!?
( もう そこからは 岳温泉まで5分の場所でしたが
有難く、好意に甘えさせていただきました、はいっ )
慌しく、お礼も満足に言えず別れてしまいましたが
( このブログ、読んでくれていたなら )
小倉さん、その節はありがとうございました。
んなぁ、わけないか…



そして、前回も汗を流した「光雲閣」へ





湯上り後の打ち上げは、ここ『成駒』で…
ここっ、お奨めですっ!!
つまみもあるし、蕎麦もラーメンも、とんかつも 絶品っす!!
生3杯に、レモンサワー2杯で、
 へへっ、最高っす!! 



たった一日で、桜もだいぶ 開花がすすみました。
遅かった春も、やっと駆け足で追いついてきたみたいですね。
安達太良山、とても楽しい山行となりました。


次は、GW突入前の間隙をぬって行って来た『燕岳』の報告編で~す!!
お楽しみに!!


よろしければ、ポチッと押していただけると励みになります…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村

ついでに、こちらも よろしくお願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ








安達太良山 残雪のリベンジ(和尚編)

2014年05月03日 06時27分34秒 | 東北

そんなこんなで、くろがね小屋 到着です。
小屋番の 佐藤さんに挨拶を済ませ、
( すっかりこっちは顔馴染みの態度ですが、
実は 顔を合わすのは これで二度目
このところ テレビの山番組で何度もお見かけしているもんだから
気分は旧知の仲間との再開モード )
佐藤さん、失礼があったらごめんなさい…

テレビでは、そろそろ小屋番を引退なさるとか…
永年、お疲れ様でした…
どんな世界でも、そこの“顔”であった人の引退には
一抹の寂しさがつきまといますね…




食後、今回 初登場のアイテム。
気軽にドリップコーヒーを楽しめます。
味もまあまあ。かさばらないし、もちろん重く無いので
今後 出場機会が増えるかも



さて、簡単に昼を済ませ、荷物をデポさせてもらい、
いよいよ山頂へ、昨年のリベンジに出発です。

前回の話で、中国の女の子をここまで連れて来たという
※注 『和尚』   を小屋に残し、
( あ、上と下の写真に写り込んでる、シルエットの おじさんのことです )
身軽になって さあ、スタート❗️



※注 因みに『和尚』とは…
もう隠居の身の、埼玉県は 某寺の元住職。
カメラが趣味で、今日は 春のお彼岸の間、住職を譲った息子の代役で
久々に忙しく檀家まわりをした疲れを癒しに、
カメラを手に のんびりと ここ安達太良山に来ました

( ぷぷっ、いつもの妄想 全開です )

和尚、隠居の身なので、時間だけはタップリ
焦ってピークを目指すこともないし、気長に好天を待ちます。
色即是空じゃっ、喝ーっ‼︎




さて、ここから先は、前回 未踏…
でも、貧乳気味の山頂へは、小屋からほぼ西へ一直線のはず。
前回気持ちの折れてしまった 登りだしは、 結構な急登です。
右に左に短く切り返し、高度を稼ぎます。










稜線に向けての 残雪が 薄茶色に汚れて見えるのには、訳があります。
安達太良山の、特に稜線は 風が普段から強く、
積もるそばから雪を吹き飛ばし、さらには 露出した ザレた土まで吹き飛ばすので、
どうやら それが雪面に降りかかるって事のようです。
しかし 今日は、普段なら考えられない位に
全くと言っていい位に風がありません。ラッキーです。





少し離れて、望遠で捉えた おサル隊員、
なんだか めちゃくちゃカッコ良いでは ないですか
“専属キャメラマン”に 撮って貰えてるんだから、
感謝してねっ‼︎




途中、雪が融け、岩土が露出したところで
ルートを失いかけるハプニングもありましたが
順調に進み、『乳首』(イヤン) の望めるトラバースまでやって来ました。







目指すのは、梅干しみたいな、あの『乳首』(イヤン)です





近づいて来てみると、勢至平から眺めた印象とは かなり異なり
Aカップだの、貧乳だのと、 やはり それなりの迫力があります。
さあ、ついに到着っ



山頂の岩場を回り込み、ほんとのトップに到着
360度の 眺望を、ご覧下さい ( ガスっているのが残念でがす )









条件が整えば、磐梯山、猪苗代湖方面も望めるんだって話ですが…













( いったい 何周、するんじゃい )
二年越しの登頂、
名残は尽きませんが、そろそろ小屋に
戻りましょうか…
お腹も空きましたし…




でも、小屋に戻ったら、先ずは 楽しみな 『 お・ふ・ろ』 んふっ

そう、ここ、くろがね小屋には、
正真正銘の “源泉100% かけ流し” が…
鉄山の脇から湧き出した源泉の温度は、70 ~80℃もあるらしいのだけど
小屋までひかれる間に 程良い温度になるんだね
んふっ、絶対に貸切り だね

ババンバ バンバンバン、

鼻唄歌ってやる、

ハ、ビバノンノ、

ババンバ バンバンバン

平泳ぎもしちゃおうかな、( ←注 できません)

ハ、ビバ ビバ ビバ ビバ ビバ

一人シンクロして、大開脚しちゃおうかな、

ババンバ バン、バン、バン





下山編へ、もう一回だけ 続きます…




よろしければ、ポチッと押していただけると励みになります…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へにほんブログ村

ついでに、こちらも よろしくお願いします…
登山・キャンプ ブログランキングへ