山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

中禅寺湖は紅く燃えて、半月山登山顛末記 編

2018年11月30日 15時53分00秒 | 他の山
紅葉シリーズ、第4弾は 日光中禅寺湖畔、
「半月山」っす‼︎
え⁈ そんな山、日光にあったっけ⁈

それが、あるんでゲスよ、旦那‼︎

男体山と、その前に広がる中禅寺湖
手前から湖の真ん中に突き出した半島風の岬(小寺ケ埼)、って、
こんな構図の写真、
言われてみれば見た事あるんじゃない⁈
そうそう、あの構図の風景が望めるのが、
『半月山』っす‼︎



実際、毎年、紅葉の🍁時期になると
どこかしらの新聞に、
奥日光の紅葉が真っ盛りです、なんて記事と一緒に
色付き写真で出ているんです。
いつか 行って見たいなぁと思っていたら、
ちょうどいいタイミングでお天気も巡って来ました‼︎
隊長、また今回もおサル君にフラれ、
暇を持て余していたのだけど、
よし、行ったれ〜‼︎ 



( しかし、紅葉シーズンの日光を、隊長、甘く見ていました。  )



思えば その日曜日、朝からついていなかった‥
朝一の東武特急に乗るために
最寄りの山手線駅に着くまでは 予定通り。
ところが なんか ホームの様子が変。
外回りが 大幅に遅れているじゃあ あ〜りませんか!
早朝の遅れは命取り。
北千住初の一番の東武特急に乗るために、
すぐ駅を飛び出して、タクシーを捕まえ、
西日暮里へ。

北千住発の時間に何とか間に合った、と胸をなで下ろす間も無く
今度は 切符を買おうとするも、満席の表示⁉︎
エーッ、さっきお金を入れる前までは
大丈夫だったのに‥

咄嗟に、下今市駅までは 東武日光行きの特急、
鬼怒川行きと連結しているのを思い出し、
指定を下今市駅までと指定すると、ミラクル
何と オッケー👌‼️
やれやれだぜー

下今市駅からなら 確か日光までは数駅、
特急だったら たった一駅、なんとかなるべーな


こうして すったもんだの末、どうにか日光到着。
ところが、
さすがにシーズンとあって、バス待ちの人も沢山。
そうだ、バスの始発は、
隣のJR日光駅!
少し歩いて戻れば、すぐじゃん。
ここでただ待ってる手はないぜーー。

(そう、
こうして 駅のキオスクで弁当を物色して向かうところまでは
実に素晴らしい判断の連続に フットワークだったんでゲスが‥‥‥)

JR日光駅のバス停も
それなりに混んでいたんだけど
ちょうど 始発のバスに、並んでいた人達が乗り込み出したところ。
ところが、あと一人、というところで、
座席はいっぱいに💺。( ああっ、弁当買うのに迷ってなければ‥‥)

立ち乗りでよければ、って事で、
ええい、ままよ、
次のバスを待つよりは、
ここは行ってしまえでしょ〜


何しろ絶好の紅葉狩り日和
いろは坂渋滞なんかに引っ掛かりでもしたら
目も当てられないもんね〜〜 と‥‥‥


ところが 思惑通りにいかないのが、人生っす…
いろは坂の手前の バイパスとの交差点で
大渋滞に この後、どハマり
( これ、言っておきたいんだけど、
あの交差点の信号、おかしいっす、納得いかないっす!
バイパスの方は スイスイ通して、
反対に渋滞している側の信号は 何台も動かないうちにすぐ変わってしまって
あれじゃあ、時間が経つうちにどんどん詰まっちゃって
多分 市内のメイン道路は夕方までパンクだったんじゃあないかなぁ)



いろは坂に向けて やっと問題の交差点を越えたら
以後 ほぼほぼスムーズに進んだことからも、
ネックは あの交差点だってのは明らか。
ばかたれ~ 責任者出てこ~い!!


まぁ、
そんなこんなで、
中禅寺湖温泉BT に たどり着いたのは、予定より1時間40分も過ぎてから‥
ってことは、実にここまで 160分もかかってるって事で、
アンビリーバボ‼️
アホらし




せっかく宣伝もいっぱいして
沢山の 観光客、特に外国人に来てもらって、
楽しみに来て見たら この有様じゃあ
本末転倒っしょ‼️
却って日本の印象悪くなるよ‼️


混雑の最盛期には、
マイカーの市内乗り入れを規制するとか、
市内循環のバスと 中禅寺湖より先に行くバスの走るルートを変えるとか
やれる事は山ほどあるっしょ‼️(山だけに‥‥ ぷぷ)
バス会社だけの問題って捉えてるから解決できないんで
行政と鉄道会社、バス会社、観光協会とタッグを組んで、
インフラの面からも根本的に考え直さないとね‼️


って、動かないバスの中で
色々と考えさせられた 隊長でした‥‥‥


さて、
中禅寺湖BTからは、
中禅寺湖の手前から折れて すぐ山に向かいます。



道路は、まだ こんな有様だからねぇ

あれ? ここに確か前は 「日光レイクサイドホテル」があったんだけどなぁ‥
⁇ ⁇ ⁇
囲いがされて、中では大規模な工事が進行中です。
ん⁈



日光リッツ・カールトン ホテル⁈
エーッ、そうなんダァ、
買収⁈ 吸収⁈ それとも売却⁈


ここに お金持ちのセレブ達が来るようになるなら、なおさらだネェ〜
明治期に日本にやって来た 欧米列強の大使やセレブを魅了した
ここ日光の自然と、歴史遺産を
これからも “売り”にしていくために、
なんなら隊長がアドヴァイザーになっても良いよ〜


大きなお世話だ、と 呟く声が聞こえてきそうなんで
先にいきます。あは



奥多摩辺りの 針葉樹の多い森と違って
この辺り、なかなか良い感じに色づいてきてます。











実は、目指す「半月山」、
先ほどの中禅寺湖BTから バス便も出ていて、
展望台近くまで行けるようなのですが、
それでは 山に来た甲斐がないというもの、
一瞬迷う心もあったんだけど構わず進みます。













サクサク サクサク、
時折 はっ! とする程の 真っ赤な紅葉の混ざる斜面を
出遅れた分を取り戻そうと
足早に進みます。







































アップダウンを繰り返し、展望台近くまでやって来ました。
おおっ、これこれ!
まさに、この眺めだぜ!






おおっ、なんてタイミングがいいんだ!!
ちょうど遊覧船が「小寺ケ埼」を回り込んで来ます!!


本日一番、渾身のショット!!












一応、ピークも踏んでおかないとね〜〜
と いう事で、更に上まで‥‥









展望台ほどではない 地味な眺望に浸るのもほどほどに、
来た時の渋滞を考えると、
やはり帰りも早め早めの行動「吉」なんだろなぁ
中禅寺湖の畔の「歌ケ浜」を目指して
更にスピード感をあげて下りていきます。







ん⁉︎
サルっ❗️

おサルの顔も 真っ赤に紅葉してました🍁ぷぷ



湖の畔に下りてみると、
なんとまぁ、紅葉の綺麗な事、鮮やかな事❗️





せっかく かなりのスピードで下りて来れたのに、
カメラを構える頻度が めちゃくちゃ増え、途端にペースが鈍ります。














やがて 🇮🇹旧イタリア大使館別荘や、イギリス🇬🇧大使館別荘の並ぶ一角に来ると
ここが一等地だったんだろう事が よくわかります。
男体山と中禅寺湖の両方を眺望に収められ
湖畔の賑わいからもちょっと距離を置けて
別荘を構えるには ここ 最高っす!!







またまた、タイミングよく、
雰囲気にぴったりの ディンギーが一艇 帆をひろげています…










釣り人のおっさん達が乗ったボートが現れて、
ちょっと、
ヨーロッパの湖畔リゾートっぽい所にいる雰囲気に浸っていた隊長を
現実に引き戻します(笑)







現実に引き戻されたところで 終盤、又 ぶっ飛ばして、
中禅寺湖温泉BTに戻って来たのが 3時30分。
なんと、
当初の予定時間と同じ時間!!

って事は…
1時間半近く 挽回したっていう事だね〜〜
うんうん、立派立派。








でも、予定通りに挽回できたとは言え
朝の大渋滞のこともあったし、今日は 立ち寄り温泉は諦めて
このまま 東武日光駅へ戻ろう、うん
バス停に並んでる人もまだ40人くらいだしね〜

って、
って…
って………
悠長に思っていたら、
どんどこ どんどこ 後ろに バス待ちの列は延び、
なのに 全然 駅に向かうバス🚌は来ず、
なんと 隊長が無事 バスの車中の人となれたのは、
たっぷりと日の暮れた それから2時間後‼️

汗をかいた体が、冷えてくるし…
ばかたれ~!! いい加減にしろ~!!

バス会社の人に聞いたら、この時期だけ他の所からバスをまわして
臨時増便したくても、他地域ナンバーの営業車は回すことが条例でできないのだとか…

バス停には まだ恐らく200人以上が立ち尽くしていました ‥‥
ほんと、アホらし

十分すぎる時間の余裕で取っておいた
帰りの特急の指定券も、おかげで ぱー
厚切りジェイソンさんや、カンニング竹山を呼んで大声で連呼してやるぞ!!
「ホワイ、ジャパニーズ ピーポー…… ?」

皆さんも、行楽シーズンの日光には
気を付けましょう、って
気を付けようがないよねぇ、
行くのを避けたほうが賢明かも!!
(って、決してネガティブキャンペーンを張るつもりじゃないんだけどなぁ)





ご精読ありがとうございます。
次回、晩秋・赤城山編に続きます。

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二足遅れ⁉︎ 雨の白駒池で◯◯の一夜、後編

2018年11月16日 02時02分25秒 | 八ヶ岳
前回、白駒池での恐怖『実』体験を綴ったところ、
「盛り過ぎじゃあないの⁈」
「 ほんとに二回も⁈」「嘘くさ」
「 寝ぼけてたにしては まあまあ リアルに書けてたんじゃない⁈」
などと、
とっても好意的なコメントを多数 頂戴しました、ハイ。
この場をお借りして御礼申し上げます💢💢💢
チクショ〜〜‼︎



一連の夜中の“事件”のおかげで、
妙に朝から 変な気分‥‥‥
テンションが高いのか、低いのかわからない
タチの悪い気分っす



おまけに キャンプサイトがある◯◯荘で
今日の行動用にポカリスエットを買おうと 山小屋の中に声を掛けると
(努めて丁寧に声をかけさせていただいたのにも関わらず、ええ)
出て来たおっさん、思いっきり不機嫌な態度だし
感じ悪い〜
(ネットでの評判は 悪くないのに‥‥)





お兄ちゃんによると、前の日に応対していた若いお兄ちゃんも
同じくらいの感じ悪さだったとか‥
あほー、 もっとテン泊の客を大事にしろ~
満月の夜ばかりじゃないぞ、コンニャロメ!
あ、いけね、
また 昨晩のこと思い出しちまうじゃん



しかし、濡れたテントってのは こうも重いもんなんだねぇ〜
ブツブツ独りごちながらも テントを撤収して、
さあ、行くべか🏃





白駒池の畔りに出ると
池の真反対辺りかと思っていた 白駒荘が すぐそこに見えます。
え⁉︎ こんなに近かったんだ!
(昨日は それさえも確認しないまま テン泊設営に没頭してしまったんで‥‥)







今年の元旦の未明に 失火で全焼してしまった白駒荘ですが
僅か9ヶ月足らずで再建でき
ついこの間から営業を再開したばかりだとか‥
ホント、良かったね〜〜



焼けてしまう前に2度ほど泊まったけど
失火場所らしい新館は 床暖房に
最新式薪ストーブの
とても快適ないい感じの山小屋だっただけに
どんな感じに再建されたのか 気になるところ。













ちょこっと覗いてみると、
これまた とてもいい感じ‼️
ピカピカで、暖かそうで( 再建時にも、また床暖房にしたみたい )、
中にいる人たちも みんな ニコニコと寛いでいて
これからもまた ご厄介になる事が多くなりそう‼️
噂では、冬でもお風呂に入れるようになったらしいし‥‥


趣のある本館は 幸い類焼を逃れたらしい

おっと、そうそう、
今度の山行、そもそも何のために来たんだっけ⁉︎
評判の、白駒池の紅葉🍁を 確かめに来たんじゃん‼︎
あははー









改めて池のほとりを眺めると、
散り残った僅かな紅葉🍁も 昨晩の暴風で散ってしまったか
残っていても
色がだいぶ くすんでしまっていて、
残念、10日は 遅かったかなぁ〜



何しろ、まじ 最盛期には この眺めだからねぇ〜


ネットから拾ったんだけどこの色付き具合、
加工し過ぎじゃないかなぁ と 思うほど鮮やか。


しばし
撮影会っす。


パチリ、本日渾身の一枚がこれっ!!



さてさて、お兄ちゃんと、今日進む先を相談です。
と、言っても
①高見石経由で渋御殿湯へ下りるか
②経由先はともかく最終的には北八ヶ岳ロープウェイ駅へ戻るか、の基本 二択っす。



で、結論。⇨ ②です。
どうも天気は これ以上持ち直しそうもないので
眺望に期待して茶臼山〜縞枯山の ピークをつないで歩くことはせず
山裾をのんびりと行くことに🏃





最近 話題となった 北八ヶ岳 苔の森を抜け


( 真冬には確か入口を 雪で一階分掘り下げていたよね!! )
麦草ヒュッテを横目に













勾配は地味なんだけど、
基本上りで 案外と辛い森の中の小道を進み、
ロープウェイ駅を目指します。
      


ガスガス

ここは雪の時の方が、
上りも下りも ずっと楽だね〜〜





とうちゃこ〜



ロープウェイから見たら
はるか下の標高の方に紅葉の🍁ピークは移りつつありました。


余談ですが、ここ、今放送中のドラマ「黄昏流星群」の中で、スイスのマッターホルンそばのスキー場として使われていました、アハハ











一足(いや、二足)遅かった、『八ヶ岳 紅葉を訪ねて』の旅は、
こうして終わりましたとさ。






あ、帰り道
“立ち寄り湯”で、奥蓼科温泉♨️『滝の湯』
寄って行きました。
露天風呂から眺めた 紅葉が、
今回の山行で一番綺麗に色づいていました、
タハハ






お兄ちゃん、ありがとうございました~
また どこかご一緒しましょう



ご精読ありがとうございます。
次回、日光編に続きます。

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二足遅れ⁉︎ 雨の白駒池で恐怖の一夜、特別編

2018年11月07日 05時33分26秒 | 八ヶ岳

山行前夜の寝不足と、
テン泊荷物を背負って下から登ってきた事での疲れ、
加えて お兄ちゃんとの一年ぶりのテン泊で
ついついお酒が進んでしまったのも相まって、
外は結構な本降りになってきたにも関わらず
シェラフに潜り込むと
たちまちのうちに眠りに落ちた 隊長なのでした‥‥‥



どれくらい寝たんだろう、
気がつくと 雨が止んでいました。
確か 7時前には横になっていたはずだから
この熟睡感だと 11時過ぎぐらいかなぁ‥

雨こそ止んだみたいだけど、
さすがに星までは出ていないんだろうなぁ‥
気になるから ちょこっと外に顔を出してみるか?

でも ヌクヌクと温かいシェラフから 今 抜け出すのは
ちょっと躊躇するなぁ‥‥
なんて、真っ暗な中でぼんやり考えている時でした‥‥



ひたッ‥‥‥、ひたッ‥‥‥‥、ひたッ‥‥‥‥、

ん⁈ なんの音だ⁈

ザッ‥‥‥、スザッ‥ポキ‥‥‥‥‥、スザッ‥‥‥‥

どうも 下の池の方からテントに近づいて来る
誰かの足音のようです。
時折 落ちている小枝を 踏み折る音も混じります。
その足音のテンポは 明らかに二足歩行なので、
🦌鹿とかの 動物では無い事、
しかも その気配からは
足音を忍ばせて歩いているのが伺われます。



こんな真夜中に いったい誰だろう⁈

ザッ‥ ポキ‥‥‥‥‥‥、ザッ‥‥‥‥、ザッ‥‥‥‥

隣のテントの “お兄ちゃん”かなぁ⁉︎
俺よりちょっと早く目が覚めて
青苔荘のトイレか、それとも 星を見に
空の開けた池のほとり辺りまで 行ってきたのかなぁ⁈

スザッ‥‥‥‥、ヒタッ‥‥‥‥、スザッ‥ポキ‥‥‥‥‥‥‥

足音は すぐに 我々のテントの傍らまでやって来ました。
と、今度は テントの周りを うらうらと‥‥



ん⁈
なんですぐテントに入らないんだろう

しかも、二つ並んだテントの内、
隊長の方のテントの周りだけを
ウロウロと 歩きまわります‥‥

“お兄ちゃん”、いったい何してるんだ⁈



その時 さっきから感じていた ある違和感に気付きました。
そう、灯など一つとて無い漆黒の森の中で
その“何者か”は さっきから
何の灯も点けずに歩いているんです‼︎



山の中でキャンプをした経験がある人ならわかるはず、
どんなに弱々しいヘッドランプでも
点けてさえいれば、この漆黒の闇の中、
直接 照らされなくても 薄いテント越しに光点が動くのは
容易にわかるのに‥‥‥

ここの幕営地は、周りを山と森に囲われているんで
たとえ月が出ていても 山と深い枝葉に遮られて
ほとんど 夜目は効きません、
本当に真っ暗な森なんです。



なので、夜目の効く動物ならともかく、
ここを
懐中電灯や ヘッドランプ無しで “人様”が歩くのは 絶対に無理。
おまけに
テントの周りには、
テントを張って固定させる為の 細引きドローコードが 何本も張られていて
そんな事十分に承知している自分でさえ 寝る前に足を引っ掛けたほど‥‥‥

今 テントの周りをうろつく“何者”かは
一度も暗闇の中でドローコードに足を引っ掛けたり、足をとられる事なく、
先程と同じペースで歩き回っています‥‥

いったい こいつは何者なんだ⁉︎
もしや、テント場荒らし⛺️か⁈


さすがに薄気味悪く感じ出した 隊長、
モゾモゾとテントの中で動いたり、わざと物音を立てたりと
そいつに 目が覚めている事を さり気なく気取らせようとしますが
“何者か”は 全く動じません‥‥

気味悪さが 更に強まります。
と、
次の刹那、
そいつは テント越しに
横たわって寝ている自分の顔を覗き込んでくるではありませんか‼️
( 気配で 解ります‼️ )
ギョェーーーッ‼️


もし そいつが何かの動物なら、
息づかいや その獣臭さで、
自ずと正体が知れるはずですが
「奴」は こちらの詮索になど一切 構わず
ほとんど 覆いかぶさるように覗き込んできます‼︎

直感が訴えます!
やばい‼️
「奴」は テントの中にいる 俺が
怯え、硬直しているのを、明らかに知っていやがる‼️



真夜中の テント場で⛺️
月も星も見えない真っ暗な中を、
灯もヘッデンも点けずに
わざわざ キャンプ場の外れに張った 他人のテントまでやって来て
テントの中で寝ている人の顔を
外から覆いかぶさるように覗き込む 、人⁈
人なのか⁈
ほんとに、人なのか⁉︎
ソレって ‥‥‥



ギョエ〜〜〜〜〜ッ



プルルルルるるるるるる、
プルルルルるるるるるる、
プルルルルるるるるるる、

まさにその時、
毎日、就寝前に歯を磨いて寝るのを忘れがちな隊長が
自ら12時ジャストに鳴るようにセットしていた
携帯のアラームが鳴ったんです‼️


静まりきった真夜中のテント場です。
マズイ、大顰蹙ものです!
手探りでテントの中を バタバタとあちこちと探り
ようやく消し止めますが、
そんな騒動の最中に どこかホッとしている自分‥‥‥

そう、正体不明の奴に見すくめられ
蛇に飲み込まれる前の 🐸カエルの様に 凍りついていた自分を
アラーム音がこっちの世界に連れ戻してくれたから‥‥‥





張り詰めていた緊張感に包まれていた このテント周りの空気が
どこがどうとは言えないんだけど
今の騒ぎで どこか弛んだ気がします‥‥


ん⁈

しーっ‥‥‥‥

耳に引っかかるかの様な ザラザラとしたあの足音は
もう 聞こえなくなっていました‥‥‥

行った⁈


行った‥‥‥

しばし 放心‥‥‥

一体全体 あれは何だったんだろう‥‥‥

暗いテントの中で
少し冷静に戻り、一つ一つ その正体について 論理的検証を行ってみます

ん⁈ 睡魔がやって来ました‥‥‥‥




いつしか、 ゴウゴウと
山の稜線で風が吹き荒れる音を夢枕の中で聞きながら
深い眠りに落ちていきました‥‥‥、




           





次に⌚️腕時計を見たのが、四時。

吹き荒れていた風もおさまっています。

静寂の中で、真っ暗なテントの中を凝視します。

寝入る前の、あの恐怖は まだリアルです。

やだなぁ、
夢だったんじゃない、ん?
そうだよ、多分寝ぼけてたんだ…



と、

ヒタッ‥‥‥‥、ヒタッ‥‥‥‥、スザッ‥ポキ‥‥‥‥‥‥‥

え⁉︎

シザッ‥‥‥‥、ザッ‥‥‥‥、ザザッ‥ポキ‥‥‥‥‥‥‥

また⁉︎

ザザッ‥‥‥‥、ヒタ‥‥‥‥、ザザッ‥ポキ‥‥‥‥‥‥‥



来たーっ!!


今度こそ その正体を見極めてやろうと
気持ちはだけは はやるのに 体がついて行かず
テントのチャックを開けてまで と 逡巡する内に
10分ほどの間は 歩き回っていたでしょうか、
やがて そいつは
また 闇の中へ、去っていきました‥‥‥‥





そのまま まんじりともせずに
テントの中で 横になったまま 朝を待ちます。
空が白んで来た頃、また小雨が降り出しましたが
直ぐに弱まり、
隣のテントで “お兄ちゃん”が動き出したのが解りました。

ガバッと起き上がり、
テントから顔を出して、おはようの挨拶ももどかしく尋ねます
「 お兄ちゃん、夜中に、テントから外に出た?」
「へ⁈ うううん、出てないよ」
「じゃあ、何か、足音、聞かなかった⁈ 」
「夜中にアラームが鳴ったでしょ、それまでは熟睡してたから、聞いてないよ」
あ、でも、明け方前に、誰かが テントの周りを歩いていたよね⁈
え⁈ あれって、隊長じゃなかったの⁈ 」

やっぱり、隊長の幻聴じゃなかった‥‥‥




そう、夜の森の中には
やっぱり いるんです。
僕らには普段 見えていなくても。
心にポッカリと 穴が開いた瞬間を狙って
奴らは そこかしこから、忍び寄って来るんです。
そんな時、
決して闇に眼を凝らしては、いけません‼️
闇の中の 何かと目が合った瞬間
あなたは 奴らの世界に引き込まれてしまうのです。
あいつは あなたを同じ世界に引き込もうと
今宵も 森の中をさまよっているはずです‥‥‥‥


信じるか信じないかは、あなた次第‥‥‥‥‥



イッヒッヒッひッひっひっひっひ〜





ご精読ありがとうございます。
後編に続きます。

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