薫風の五月、天気予報バッチリの週末、ぽっかり何の予定も無い連休…
これだけ条件が揃ったんだもの、
行かないわけにいかない でしょ (って、どっちなんじゃい⁉︎ )
問題は、場所っす
隊長、山登りにおいては マゾ的性格が強まる傾向…
おサル隊員、無頓着… 場所については人任せ…
なので今回も 一人で頭を悩ませます…
と いっても 今日は金曜日
あれこれ 悩んでいる時間は ありません。
え~い、パパよ、 ( ん⁈ ままよ⁈…)
目をつぶって、地図に指を突き立てます
で、蛭ケ岳( Hirugatake )
え⁈ 蛭⁉︎
ひ、蛭って、 もしかして、や、山ヒルのことっ⁈
ブルブルッ 無理、自分、無理ですからっ!!
おサル誘う以前に、自分が 無理すから…
え~っ、ヒルガタケ、ヒルガタケ、っと…
さっそく、ググってみると…
なになにっ… 「蛭ケ岳」の蛭とは、そもそも山ヒルとは何ら関係なく… 云々
そうかっ、関係無いんだね!!
でも、あれっ!?
検索した文を読み上げる視線の端に、なんかこんな記述が…
ん⁈ 気のせい、気のせい…
「近年 増加した鹿を媒介し、丹沢を中心に その活動地域・時期を広げ…」
無理やり頭の中から、「ヒル」の存在を追い出す隊長です…
さて、ルートは、というと、西丹沢自然教室から登り始め、
檜洞丸(ひのきぼらまる)~蛭ヶ岳~丹沢山~塔の岳を経て大倉へと下りる、
丹沢山系の主脈コース!!
いつもより一時間も早く東京を出て
登山口となる「西丹沢自然教室」に向かうバスの発着駅
新松田へ
好天の土曜とあって、臨時便も出してくれました
ラッキー
おだやかな陽射しの中、ほぼ登山目的の人だけの車内は
さながら “丹沢登山バス” の趣き
途中 バスを下りて行く人の、今日登る ルートを想像したり
装備やファッションチェックをしているうちに、(大きなお世話だよ)
あっという間に到着です。
先ずは、登山届けを提出、
そして『 ヤマヒル ファイター』を 入念に全身と
ザック、バッグにふりかけます
不思議なのは、あれ程バス停に溢れていた人達が、
見る間に山に消えて行ってしまう事…
山の懐の深さと、人間のちっぽけさを感じる瞬間です。
この時期の「新緑」の鮮やかさは、特別です!!
その色鮮やかさだけで、癒されます…
ところで 、実は今日の行程、予約を入れた「みやま山荘」まで
8時間のアップダウンが待ってます。
現在時刻が9時、っていうことは
モタモタしてると、夕食に遅れてしまう!?
( そっちかい‼︎ )
もとい、日が陰り出してしまいます。
おサル隊員が心配するといけないので
全然余裕の表情を崩しませんが
のんびり歩く時間は有りません。
しかも初めての丹沢主脈ルート、
どれだけのハードさ なのかが、
ネットなんかを見てみても
他の人の投稿レポートでは、いまいち その感覚が掴めません。
人によっては メチャクチャ ハードとも
( 余裕で )充実の眺望が望めるコースとも、
評価は さまざまです。
まあ、悩むより、先に歩を進めましょう
小一時間ほど登ったところで、現れるのが『ゴーラ沢出合』
山に登りだした頃から 丹沢のガイドブックを開くと必ず目にした
特徴ある地名です。
水を間近に見て、テンションの上がる おサル隊員。
水かさの多い時には、橋がないので渉るのに苦労するそうです…
初夏とはいえ、陽射しのきつい こんな日には、
水音一つで、かなり体感温度も変わる気がします…
さて、ここから いよいよ登りの斜度が上がります。
足元ばかり見て、見落としてしまいそうですが、
ミツバツツジが、新緑の中に咲き出していました。
そういえば、この道、「ツツジ新道」ってなっていたんじゃなかったっけ!?
1時間ほど登ったところで、
頭上に木陰を作っていてくれた木々の梢が切れたので 振り返ってみると…
どんっ!!
やっぱり役者が違うねぇ、富士山
こころもち、空が脱け出したところをみると、ピークも近いのかな?
ハァハァ、階段 きつっ…
まだ、山桜が、散り残っていました…
( おサル )お腹、空きました。
そりゃそうだ、こんな登ってきたんだもんね…
富士山にも、雲がかかりだしました。
時計を見ると、なんと もう12時になるじゃあないですかっ!!
大丈夫か!? このペースで!?
内心 焦るものの、ペースは乱しちゃいけません。
斜度が緩やかになり、木道が現れれば、ピークは目前!! ( とガイドブックに書いてあった )
お昼にするんだよねっ!?
振り返る おサル隊員の目がギラリと光ります。
も、もちろんッス…
なだらかな山頂は、たくさんの人で賑わっています。
だけど ほとんどの人がここまでの目的のはず、
同じムードで リラックスし過ぎると、先の長い我々は
体の緊張が途切れてしまいます。
おにぎりを手早く頬張って、あ、水分補給だけは怠らないように、
さっ、写真撮って、先を急ぎましょう…
※今回、カラーコーディネート、バッチリっしょ!? ヘヘッ…
あ、そうだよね、やっぱり…
登ったんだから、そりゃあ下るよね…
でも、願わくば、あんまり下りませんように…
ささやかな願いもかなえられず、一時間半ほど、しっかり下り、しっかり登り返します。
やっと進むべき、稜線が見えてきました… ハアッ、ハアッ
この展望スポット(臼ヶ岳)の手前の登りで、
隊長より 優に一回りは上の、単独の妙齢のご婦人に、さくっ、と抜かれてしまいました。
近づく足音さえあまり感じなかった身軽さ、
ただ者ではない感じです。引退した、“くの一おばさん”でしょうか…
あの、尖がったのが、次のピーク、「蛭ヶ岳」!?
地図を見ると、まだ ここから1時間半ほどかかるようです…
もちろん、またしっかり下り、登り返さなくちゃならないようです…
ハァッ…
ついに 倒木が、鹿にまで見えてきちゃう始末…
って、ホンモノじゃん!!
近づくにつれ、壁のように、我々の前に立ちふさがってきます。
マジかよぉ~
この後、写真を撮る元気もなく…
しかも、登るにつれ、鎖場が頻発、下りじゃなくて良かったと思うほどの
斜度がきつく、足場の悪い登りが続きました…
何年か前の、トレイルランナーさんの遭難碑などもあり、
甘く見ていると痛い目に遭いそうな、そんな難所も過ぎ、
行く手についに 空が抜けて見えてきましたっ!!
着いたどっ!!
360度、遮る事のない眺望のご褒美ですっ!!
なにしろ、丹沢だけじゃなくて、神奈川県最高峰だからねっ!!
視線の前方に見えるのは、宮ヶ瀬湖みたいです。
富士山は、やはり午後には 雲がかかってしまうね。
麓にうっすらと望めるのは、山中湖かな?
伊豆方面は、霞んでしまっています
横浜・湘南方面も…
ここ、蛭ヶ岳の上にも、「蛭ヶ岳山荘」があるので、
行程としては、ここで宿泊するのが一番無理がなかったんだけど、
隊長の記憶の中に、以前 丹沢を登った時、
宿泊を「みやま山荘」か「蛭ヶ岳山荘」にするか迷った時に
おサル隊員が 躊躇なく「みやま山荘」を選んだことがあって
その理由というのが、両者の夕ご飯のクォリティの差だった、
ということがあったんだ…
今回の行程を考えた時にも、やはりそれを考慮したという次第…
恐るべし、おサル…
でも、想像していた以上に、こざっぱりと、感じの良い山小屋だね
こっちで、全然良かったかも知れないなぁ…
あと、3.3キロ、時間にして約2時間。
今3時を過ぎたところだから、やはり5時を回ってしまうのは必至。
しょうがない、頑張るか…
幸い、天気はこれ以上望んではバチが当たるくらい。
さぁ、あと一踏ん張りっ!!
後編に 続きます…
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これだけ条件が揃ったんだもの、
行かないわけにいかない でしょ (って、どっちなんじゃい⁉︎ )
問題は、場所っす
隊長、山登りにおいては マゾ的性格が強まる傾向…
おサル隊員、無頓着… 場所については人任せ…
なので今回も 一人で頭を悩ませます…
と いっても 今日は金曜日
あれこれ 悩んでいる時間は ありません。
え~い、パパよ、 ( ん⁈ ままよ⁈…)
目をつぶって、地図に指を突き立てます
で、蛭ケ岳( Hirugatake )
え⁈ 蛭⁉︎
ひ、蛭って、 もしかして、や、山ヒルのことっ⁈
ブルブルッ 無理、自分、無理ですからっ!!
おサル誘う以前に、自分が 無理すから…
え~っ、ヒルガタケ、ヒルガタケ、っと…
さっそく、ググってみると…
なになにっ… 「蛭ケ岳」の蛭とは、そもそも山ヒルとは何ら関係なく… 云々
そうかっ、関係無いんだね!!
でも、あれっ!?
検索した文を読み上げる視線の端に、なんかこんな記述が…
ん⁈ 気のせい、気のせい…
無理やり頭の中から、「ヒル」の存在を追い出す隊長です…
さて、ルートは、というと、西丹沢自然教室から登り始め、
檜洞丸(ひのきぼらまる)~蛭ヶ岳~丹沢山~塔の岳を経て大倉へと下りる、
丹沢山系の主脈コース!!
いつもより一時間も早く東京を出て
登山口となる「西丹沢自然教室」に向かうバスの発着駅
新松田へ
好天の土曜とあって、臨時便も出してくれました
ラッキー
おだやかな陽射しの中、ほぼ登山目的の人だけの車内は
さながら “丹沢登山バス” の趣き
途中 バスを下りて行く人の、今日登る ルートを想像したり
装備やファッションチェックをしているうちに、(大きなお世話だよ)
あっという間に到着です。
先ずは、登山届けを提出、
そして『 ヤマヒル ファイター』を 入念に全身と
ザック、バッグにふりかけます
不思議なのは、あれ程バス停に溢れていた人達が、
見る間に山に消えて行ってしまう事…
山の懐の深さと、人間のちっぽけさを感じる瞬間です。
この時期の「新緑」の鮮やかさは、特別です!!
その色鮮やかさだけで、癒されます…
ところで 、実は今日の行程、予約を入れた「みやま山荘」まで
8時間のアップダウンが待ってます。
現在時刻が9時、っていうことは
モタモタしてると、夕食に遅れてしまう!?
( そっちかい‼︎ )
もとい、日が陰り出してしまいます。
おサル隊員が心配するといけないので
全然余裕の表情を崩しませんが
のんびり歩く時間は有りません。
しかも初めての丹沢主脈ルート、
どれだけのハードさ なのかが、
ネットなんかを見てみても
他の人の投稿レポートでは、いまいち その感覚が掴めません。
人によっては メチャクチャ ハードとも
( 余裕で )充実の眺望が望めるコースとも、
評価は さまざまです。
まあ、悩むより、先に歩を進めましょう
小一時間ほど登ったところで、現れるのが『ゴーラ沢出合』
山に登りだした頃から 丹沢のガイドブックを開くと必ず目にした
特徴ある地名です。
水を間近に見て、テンションの上がる おサル隊員。
水かさの多い時には、橋がないので渉るのに苦労するそうです…
初夏とはいえ、陽射しのきつい こんな日には、
水音一つで、かなり体感温度も変わる気がします…
さて、ここから いよいよ登りの斜度が上がります。
足元ばかり見て、見落としてしまいそうですが、
ミツバツツジが、新緑の中に咲き出していました。
そういえば、この道、「ツツジ新道」ってなっていたんじゃなかったっけ!?
1時間ほど登ったところで、
頭上に木陰を作っていてくれた木々の梢が切れたので 振り返ってみると…
どんっ!!
やっぱり役者が違うねぇ、富士山
こころもち、空が脱け出したところをみると、ピークも近いのかな?
ハァハァ、階段 きつっ…
まだ、山桜が、散り残っていました…
( おサル )お腹、空きました。
そりゃそうだ、こんな登ってきたんだもんね…
富士山にも、雲がかかりだしました。
時計を見ると、なんと もう12時になるじゃあないですかっ!!
大丈夫か!? このペースで!?
内心 焦るものの、ペースは乱しちゃいけません。
斜度が緩やかになり、木道が現れれば、ピークは目前!! ( とガイドブックに書いてあった )
お昼にするんだよねっ!?
振り返る おサル隊員の目がギラリと光ります。
も、もちろんッス…
なだらかな山頂は、たくさんの人で賑わっています。
だけど ほとんどの人がここまでの目的のはず、
同じムードで リラックスし過ぎると、先の長い我々は
体の緊張が途切れてしまいます。
おにぎりを手早く頬張って、あ、水分補給だけは怠らないように、
さっ、写真撮って、先を急ぎましょう…
※今回、カラーコーディネート、バッチリっしょ!? ヘヘッ…
あ、そうだよね、やっぱり…
登ったんだから、そりゃあ下るよね…
でも、願わくば、あんまり下りませんように…
ささやかな願いもかなえられず、一時間半ほど、しっかり下り、しっかり登り返します。
やっと進むべき、稜線が見えてきました… ハアッ、ハアッ
この展望スポット(臼ヶ岳)の手前の登りで、
隊長より 優に一回りは上の、単独の妙齢のご婦人に、さくっ、と抜かれてしまいました。
近づく足音さえあまり感じなかった身軽さ、
ただ者ではない感じです。引退した、“くの一おばさん”でしょうか…
あの、尖がったのが、次のピーク、「蛭ヶ岳」!?
地図を見ると、まだ ここから1時間半ほどかかるようです…
もちろん、またしっかり下り、登り返さなくちゃならないようです…
ハァッ…
ついに 倒木が、鹿にまで見えてきちゃう始末…
って、ホンモノじゃん!!
近づくにつれ、壁のように、我々の前に立ちふさがってきます。
マジかよぉ~
この後、写真を撮る元気もなく…
しかも、登るにつれ、鎖場が頻発、下りじゃなくて良かったと思うほどの
斜度がきつく、足場の悪い登りが続きました…
何年か前の、トレイルランナーさんの遭難碑などもあり、
甘く見ていると痛い目に遭いそうな、そんな難所も過ぎ、
行く手についに 空が抜けて見えてきましたっ!!
着いたどっ!!
360度、遮る事のない眺望のご褒美ですっ!!
なにしろ、丹沢だけじゃなくて、神奈川県最高峰だからねっ!!
視線の前方に見えるのは、宮ヶ瀬湖みたいです。
富士山は、やはり午後には 雲がかかってしまうね。
麓にうっすらと望めるのは、山中湖かな?
伊豆方面は、霞んでしまっています
横浜・湘南方面も…
ここ、蛭ヶ岳の上にも、「蛭ヶ岳山荘」があるので、
行程としては、ここで宿泊するのが一番無理がなかったんだけど、
隊長の記憶の中に、以前 丹沢を登った時、
宿泊を「みやま山荘」か「蛭ヶ岳山荘」にするか迷った時に
おサル隊員が 躊躇なく「みやま山荘」を選んだことがあって
その理由というのが、両者の夕ご飯のクォリティの差だった、
ということがあったんだ…
今回の行程を考えた時にも、やはりそれを考慮したという次第…
恐るべし、おサル…
でも、想像していた以上に、こざっぱりと、感じの良い山小屋だね
こっちで、全然良かったかも知れないなぁ…
あと、3.3キロ、時間にして約2時間。
今3時を過ぎたところだから、やはり5時を回ってしまうのは必至。
しょうがない、頑張るか…
幸い、天気はこれ以上望んではバチが当たるくらい。
さぁ、あと一踏ん張りっ!!
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