山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

雨あられの金峰山‼︎ 編(後編)

2019年07月14日 00時59分52秒 | 奥秩父

我隊の中では、

金峰山小屋は、ご飯の美味しい山小屋として位置づけられています、ね、おサル君‼︎

今日の山小屋番さんは、

前に、貸切状態の時にお酒をご馳走してくれた、(‥確か…)‥  佐藤さん!

と 若いお兄さん、二人体制のようです

以前 来た時に居た、元シェフだったらしい もう一人のお兄さんでなかったのは残念ですが

大丈夫、きっと美味しいご飯をだしてくれる事でしょう。

 

ずぶ濡れとなったアウターやら シャツ、パンツ、手袋、なんかをストーブの上に干し、

取り敢えずは乾いた服に着替えて、暖をとりますが

冷え切った体はなかなか温まりません。

と言うのも、着替える時に体を拭いた デオドラントウエットタオル

拭いた後 スースーして

夏場のうだるような暑さの時には効果抜群なんだろうけど

冷え切った体を拭く時には 冷え冷え感が強すぎて、

それが一層 体の熱を奪ってしまったようです。

 

 こんな時は体の芯を温めなければと、

小屋で提供してくれた 熱いココアをすすり、何とか人心地をついた頃

後から何組かの山小屋泊の人達が到着です。

と、

また一人、おじさんが  やって来たみたいです‥‥‥

「こんにちは〜、お世話になってます。クラブ ⭕️ーリズムの者ですが‥‥」

ゲゲゲッ‼️  まずい‼️

 

誤解のないように言っておきますが、

決して ツアーの山行を否定するつもりはありませんし、

バカにしているのでもありません。

ただ、ツアーの人達が来ると、

小規模な山小屋だと たちどころに 居住環境が変わってしまうのは事実。

しかも 団体のパワーというか 騒がしさで

それまでは混んでいたとしても それなりの間というか、

心地よい緊張感が保たれていたものが

あっという間に その均衡が崩されてしまいます。

 

恐らく、同じように思われている方は 山をやる方の中には多いはず。

もし、ツアーに参加される事が多い方は

ちょっとその辺りのことも意識して これをお読みください。

 

一人や二人、または少人数のパーティで山小屋に来た場合って、

皆、それとなく同じ山小屋に泊まる事になった 見知らぬ人の言動を

チェックしているもんです( 変な悪い意味でなく‥)

あぁ、この人は高山植物とカメラが好きで  来たんだろうなぁ、とか

この人は こうした高い山に来たのはほぼ初めてなんだろうなぁ、とか

この人、外見からも話の内容からも凄い山のキャリアを持ってそうだなぁ、とか

 

その上で フィーリングが合いそうだなぁ と感じた人には思い切って話しかけてみたり

一人で壁際で山小屋 備え付けの雑誌を読んでいる人には

あぁ きっとこの人は 静かに一人で山を楽しみに来ているんだろうなぁ〜 、

そっと距離をおいといてあげよう、なんて……

 

これが山小屋に流れている心地よい緊張感なんだと

自分は思っているんだけど

ツアーの人達は 既にツアーの内だけでそうした関係性ができていて

それをそのまま崩さずに 小ちゃな山小屋に持ち込んで来ます。

だからか、 あまり自分たちツアー以外の人たちに対しては

注意が向いてないんじゃないのかなぁ‥‥‥

傍若無人 とまでは言いませんが、山小屋の空気が読めてない人が多いのは

こんな図式かと分析してみましたが、どうでしょう⁈

 

これが 自分がツアーの人達に感じる一番の違和感で、

だから、できれば あまり小ちゃな山小屋では 鉢合わせしたくないなぁ〜

などと感じてしまうのです。

 

 

幸い、この日 同宿する事になった  ⭕️ラツリの人達は

総勢15,6名でしたが、それ程 目に余る人も居らず、助かりました。

当たり前のように堂々と場所を団体で占拠する事もなく

少なくとも ツアー以外の人達との軋轢はなく、過ぎました。

やれやれ

 

( 以上、       ↑↑↑ 炎上しないといいんだけど‥‥) 

 

 

 

我が隊が、楽しみにしていた夕食のチキンソテー( これが絶品‼︎)と、

加えて おかわり自由のカレーライス( この日はキノコカレー‼︎)を満腹

もとい 満喫し、早くもおやすみモードの二人、

布団に潜り込んだ途端、意識を失うのでした、タハハ

 

 

                   

 

 

結局 9時間以上も爆睡。よく寝タァ‥‥‥

明け方、足元の小窓から 外を伺いますが

残念ながら ご来光は期待できそうになく、

ボーっと 明るくなりだすのを待ちます。

 

さて、朝食は お粥かと思っていましたが、

今朝は普通に白ご飯🍚

( そんなら 昨日の夜のカレー、余ってたみたいだし また 食べたいなぁ〜 )

 

取り敢えず、うん、今日も快腸 もとい 快調‼︎

( そうそう、金峰山小屋のトイレは 最高に綺麗なんだよねー ) 

 

 

 ガスの低く立ち込めた中、下山開始です。

このガスじゃあ、山頂からの眺望は望めそうもなく、

山頂はスルーして、一路 瑞牆山荘へ下る事に‥‥

⭕️ラツリの人達は それでも山頂へ向かったみたいっす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に 『砂払いの頭 』到着。

霧は一向に晴れそうも無く、(まぁ、予想通り) とっとと進みます。

 

 

 

 大日岩まで下りて来たところで、昨日 バスで一緒だった、叔母さんと姪っ子の二人組と遭遇。

彼女達は瑞牆山へ廻ったそうだけど、やはり雨に襲われたらしい。

雷⚡️と雹が 無かったのは 幸いだったねぇ

 

少しだけ 雲も薄くなり、薄日も差してきました。

これなら まだ時間も早いし、富士見平に 荷物をデポして、瑞牆山を往復して来れるんじゃない⁈

 

 富士見平に近づいたら、おサル君に提案してみよっと‥‥‥

 

はい、ち〜ん‼︎

あっさり却下されました 

 

待ってるから 一人で行ってきたら、とも言ってくれましたが、

ここまできて一人で、と言うのも、つまらないし、

今回は のんびりと温泉♨️入って帰ろっと

 

 

 

 

 

 富士見平小屋、メニューが豊富っす‼︎

ただし、高い、高い‼️

コーヒー一杯で、800円‼️って……    ここは我慢っすなぁ〜

 水場からは、勢いよく水が湧き出ていました。

喉を潤してみたけど、冷たくて美味しかったぁ‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 尾根を離れるんで、ここで瑞牆山にサヨナラします。

山頂は霧に包まれ、こりゃ もし行ってても、あまり眺望はのぞめなかったなあ

 

 

 

 温泉は、クララの湯

さっぱりしたところで、いひひ

 

 韮崎を素通りして、甲府へ、レッツゴー

 

 

 

 

 ゴキュ、ゴキュ、ゴキュッ、、、プハーッ

 

 お疲れ様でしたーっ!!

 

 

 

 

 長文、最後まで ご精読ありがとうございます。

  

さて、次回 どこ行こ?!


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雨あられの金峰山‼︎ 編(前編)

2019年07月01日 16時02分19秒 | 奥秩父

梅雨入りはしたものの、この時期 晴れさえすれば新緑の綺麗な季節だもの

可能性を信じ、北へ南へ、はたまた西へ

雲の切れ間、わずかな晴れ間を求めて移動です。

 

 条件は、

(勿論 100%雨とわかってて突入するほど酔狂じゃあないので、)

晴れ間もある程度 期待できて、

(そろそろ標高の低いお山は暑さがこたえる季節でもあるし)

2,000〜2,500メートルクラスで、一泊で登って下りてこれるところ。

え⁈

美味しい山小屋ごはん、は 外せない、って⁈

はいはい、分かりましたよ、おサル君。

 

晴れているときのイメージ

 

 よしっ‥  ここだ‼️

奥秩父の盟主、金峰山、泊まりは金峰山小屋に決定‼️

 

 

 

すごく久しぶりの、中央線「あずさ」で

先ずは韮崎駅を目指します。

中央線の特急システムが変わってから、

何だか足が遠のいてしまった感の強い この界隈、

沿線には

首都圏からちょうど 程よい距離の 良いお山がたくさんあります。

あずさ・かいじの 特急券回数券は、

持ってさえいれば指定が取りやすくて、フレキシブルで、そして何より安くて、

ほんと、重宝してました。

3月のダイヤ改編と 中央線のシステム変更で

その良さが 薄まってしまって、すごくガッカリ

皆で 陳情気運を盛り上げましょう!?

 

終点の「瑞牆山荘」前からスタートしますが

バスの運転手さんも驚くほどの涼しさ

この辺りで標高1500m位?! 

ちょっと薄着すぎたかなぁ、まぁ、歩き出せばすぐ暑くなるからねぇ…

 

この時期、奥武蔵や八ヶ岳界隈では 「春蝉」のシーズン

うるさいくらいに鳴いているはずなのに

妙に静かなのは やはりこの気温のせいかしらん

 

でも薄日が差すと やっとこさ 懐かしい春蝉の合唱

そうそう、これでなくっちゃ

 

 

 

 

 

 

 

 

「富士見平」手前のこの尾根にでると 正面に瑞牆山の威容がどど~ん‼

ここで一気にテンションが上がります。

この山域に初めて来る人は 、

「え⁉ まじっ⁉」となること必至のスポットです。

目の前のあの頂に登れるイメージも湧かないし、

ちょっとビビってしまうのが正直なところでしょう。

それだけに そんな仲間を励まし、騙し騙し(⁈)頂上まで導けたなら

山好きになってくれること請け合いっす‼

その達成感たるや 半端ないし、頂上からの眺望も痺れるしねぇ~

 

 

 

 

 

 

 

「富士見平小屋」到着っす‼

だいぶ早いけど、ここでお昼 とっちゃいましょう

 

 新宿駅で買い込んできた 柿の葉寿司を食べていると

一緒のバスの人や、途中 前後して歩いていた人たちが ぼちぼちと上がってきますが

その半数以上が

ここで瑞牆山へ道を分けていきます

 雲が低く 富士山の眺望は残念ながら見えません

 さぁ、我々も先を急ぐとしよう…

 

 

しばらく だらだらと登ると

やがて 右側の樹影の濃い苔の森へ 山をトラバースしていきます

 

 ん!?

北アルプス、蝶が岳の登り口「三俣」にも 有名な恐竜?! ゴジラ?! がいましたが

ここにも まるで「ティラノザウルス」みたいな 朽ちた木の根っこが…

 

 

 

少し開けた場所が現れたら、そこが「大日小屋」。

管理人さんは常駐していないようですが、

山が閉じてしまう冬場には 貴重な休憩・中継基地なんだろうね

 

「鷹見岩」が 目の高さにみえます 

 朝よりは 少し雲も薄くなり、薄日が差してきました。

このまま 天気もってくれるといいんだけど…

 

 

 

 「大日岩」のほぼ 裏まで 登ってきました。

この写真を撮った直後、気の根っこに足を取られ、思いっきりこけてしまいました(-_-;)

おかげでストックを踏んずけて すこしひん曲げちまいました、チェッ

おサル隊員にまで、「何やってんの!!」と 叱られる始末

まさに、踏んだり蹴ったり

 

 

 この辺りの高さには、まだ石楠花が綺麗に残っています。

 

 二度ほど、岩の多い急登を乗り越えれば

金峰山への稜線に突き上げます。

前にGW頃、ここを訪れた時には、

足元がアイスバーンになっていて、登るのに苦労したところ。

先ほどから おサル君が目に見えて遅れだしました。

頑張れ、もう少しの辛抱だぞ~

後で聞いたら、一人でこっそり 持っていたパンを食べていたんだそうです、ぷぷ

 

 

 

 

 「砂払いの頭」に出ました。

ウインドシェルを取り出して 引っ掛けます。体温が冷えるといけないからね

ちょうど 森林限界なのか、風が強い場所で 高い木が育たないのか

晴れてさえいれば、山頂や五丈岩まで続く稜線が望めるところ。

残念ながら進行方向はガスガス。なので 後ろ方向を撮っています。

 

 足元には『イワカガミ』   (✳︎注  おサル君 調べ)。

おサル君には、『アポロチョコレート』としか見えないようです (笑)

 

 

 一瞬、ガスが晴れた瞬間を狙うんだけど、

カメラを構える間に すぐガスが掛かってしまいます。

 

 『千代の吹上』。

もっと写真撮ったはずなんだけど、ろくなものが撮れてなかった…

 

 ぽつ、ぽつと 雨が当たりだしたんで

ウインドシェルに代えて 一応 雨具をとりだして 着こみます。

後で考えると このタイミングで良かったぁ

 

 目印の『五丈岩』が見えてこないので、ゴールまでの距離感がいまいち掴めません

 

 

 ん!?

雷!?    近づいている?!

 

 

まぁ、もう間もなく山頂だから、何とか小屋に着くまでは もつんじゃない?!

 いきなりガスの切れ目から、五丈岩がその全景を現しました!!

でかっ!!

よしっ、ゴール!!

五丈岩前の 鳥居に立って 手を合わせた まさに その瞬間!!

ゴロ ゴロ バ~ン!!

やばいっ!!   来たーっ!!

 

 

 

  イメージⅠ

 イメージⅡ

 

 イメージⅢ

 

なにしろ、隠れるべき木もないし、

そもそも木の下の方が危ないし、自分たちの背丈が一番 高いくらいの場所だし

ここは逃げるっきゃないっしょ

山頂から 山頂下の小屋まで 約10分、

あれこれ考えるより前に

おサル君と一緒に駆け出します

追い打ちをかけるように どっと落ちてくる大きな雨粒

雨粒が痛い!! 

え?!  痛い?!

走りながら よく見ると、

えっ!!  雹(ひ・ょ・う)じゃん、これっ!!   

 

生きた心地もせぬまま 走り下り、

雷鳴が轟くたびに身を屈め、金峰山小屋までどうにかたどり着いた時には

全身   っす!!

こんな 天気には ゴアテックス も何もあったもんじゃないっす、ほんと…

ベースレイヤー?!  ミッドレイヤー?!  みんなぐっちゃり

 

丹沢で5月に落雷で亡くなられた方は、

サングラスの金具に雷が落ちたって聞いていた おサル君、

逃げる最中にサングラスを外したらしいけど、

ぷぷ、そもそも君のサングラスには金具なんて一切使われてないじゃん

それより 手にしていたアルミ製のストックの方が、今考えたらよっぽど危険だったはずで

やっぱり日頃から まさかの事態を想定して行動していないとあかんねぇ…

 

 

 

 

1時間もしないうちに 雷鳴は遠ざかり

ガスだけは残ったものの 雨はほぼ上がりました。

 

 屋根のある小屋の有難みを痛感しながら、この日は暮れていきました…

 

 

 

 

 長文、最後まで ご精読ありがとうございます。

後編に続きます(多分)

  

 


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