山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

涸沢燃ゆ パノラマルート下山編

2012年10月19日 02時24分58秒 | 北アルプス
“燃える涸沢”を十分堪能、食後のコーヒーで、頭もすっきりとクリアー、
澄んだ空気に思いっきり深呼吸…

さ・い・こーっす!!

念のため…
『中禅寺湖に わかさぎ釣りにやってきた どこかのおっさん』、じゃねぇよ!! 
(ハリセンボンの「はるか」でもねぇし!!)
失礼しました…
明けがたの、あまりの冷え込みに、
たまらず使うはずじゃなかった冬用キャップをかぶっちゃいました




早立ちの人が多いのか、ヒュッテのトイレ・洗面所渋滞も、明け方よりは幾分楽に…
名残りはつきませんが、さっ、行きますか…


登頂はあきらめたので、時間はたっぷり。
ただ、登って来たルートを戻るのも芸がないし、物足りないし…

そうだ、○○○○行こうっ!!

じゃ~ん、パノラマコースっす!!


朝、おサル隊員が起き出す前に、実はそのルート取りを決めていたんだけどね…
ヒュッテの横からすぐパノラマコースは 始まります。
涸沢から屏風岩のうしろまで登り返し、
そこから横尾と徳澤の間の新村橋まで一気に下り、結ぶルート。
素直に下るルートと比べると、1時間少し余分にかかるけど、
大丈夫、時間はたくさんあるよ

ん? んんっ!?
『この先のパノラマコースには岩稜帯登山経験者以外は、みだりに立ち入らぬこと…』
なんて、ルートのスタート口に書いてある…

我が隊はどうなんだろ? 岩稜帯!?  だって俺ら、今まで 槍ヶ岳や赤岳を登ってきたじゃん!!
じゃあ、平気だね!?

おサル隊員と、一瞬 逡巡し、顔を見合わせ確認しあう横を、
いとも平然と 山ガール・山ボーイの若者グループが なんの躊躇いもなくすり抜けていく…

まだまだ若けぇもんにゃぁ、負げでらんねど、んだ、んだ、
んだば、行ぐべか…





歩き出すとすぐ、涸沢の絶景が後方に広がる。
その度に、振り返り、カメラを構えるんで、最初 一向にペースが上がらない。



やがて、岩稜地帯にさしかかる。
荷物が大きいだけに、少し慎重にならざるをえないけど、このスリルにも少し慣れ、
楽しみながら登っている自分に気付き、改めてびっくり。


まさに、パノラマコースの名に恥じない眺めが続く…



因みに、先ほどの若者グループは、途中で さくっ と抜き返して、
今や ずいぶんと後方に置き去りにしたようです…、へへっ

だいぶ高度を上げたのか、涸沢の山蔭に隠れていた峰々や山が顔を出してくる
ん? んんっ!?  あれは、あのお姿は『 槍さま 』!!


涸沢の、山一つ隔てた先の『槍沢』や、その槍沢ルートも眼下に一望できる。



やがて稜線まで上りきると、行く手に屏風岩の頭が、
右の反対側には梓川の流れが、そして左手には北穂の山塊と大キレットが望めるように…






い~っ やっほ~いっ、あとはひたすら 下るだけ…


ここの分岐(屏風のコル)で、屏風岩のピークに向かうルートと、下へ下るルートが分かれる


一生懸命、地図読みに励む おサル隊員。あと、上高地までは何センチでしょう?


時間的に、このルートを逆に、下から登ってくる人達と、たくさんすれ違いだす。
皆一様に、すでに疲労困憊の体。頑張れー、あと少しで稜線到着だぞー





長い下りに、いい加減 足が疲れだす。涸沢への登りでパノラマコースを使うのは、確かにきついね…

梓川側への、眺望の楽しみのなくなったルートを ひたすら単調に下りながら、思うのは、
徳澤園のソフトクリームと、下山後のビールと温泉!!


新村橋に、到着!! やったー
もう、ここからは、ほぼフラットに上高地まで。

で、じゃん!!


じゃんじゃん!!

2枚の写真の、間違い探しではありません。

下の写真に、偶然入り込んだおサル隊員の後姿をみて、思わずバカ受け。
重いザック ずっと背負ってたもんだから、ザックおろした後も不自然に前傾したまま…
出っ尻で歩く その姿は まさに 『 お・サ・ル 』!!
ウキキッ!!


相変わらず賑わう徳澤園。
小腹がすいたので、行きに目にして気になっていた、「厚切りトースト」を注文。うまし!!


それと、日本広しと言えど、山小屋(山の宿)で、こんなものを置いているのは恐らくここだけ!!
っていう感じの

そう、『コロナビール』っす!!

これが似合うのも、どこか、垢抜けた瀟洒な雰囲気の漂う「徳澤園」ならでは、だね。
(残念なことに、隊長の、自分には似合ってなかったかな…)
生の大ジョッキを片手に、喉をごくっごくっと鳴らし、プハーッ!!でしょ、やっぱ





まだ紅葉には程遠いものの、着実に夏とは気配が変わってきている徳澤園を後に、
(あ、もちろんソフトクリーム食べたよ♪)
午後の木漏れ日の中を進む。



上高地の小梨平まで戻ってくる。
残る問題は、お風呂。
誰かのブログで、「上高地アルペンホテル」で 日帰り入浴できると書いてあったけど
混みあうお風呂は、できれば避けたいし…
場所も少し奥まったところみたいだから、色々と大変だなぁ。

どこか、他にいいところ、なかんべか?、と考え出した矢先、ちっちゃな看板が目に飛び込んでくる。
小梨平のキャンプ場の管理棟の中に、その穴場のお風呂はあった。
あまり堂々と宣伝していないためか、3連休最終日という、その日にもかかわらず
大した混雑もなく、さっぱりと汗を流すことができた。
ラッキ~、ハ、ビバノンノ♪


とっても怪しげな、「山の風景画家」先生の青空ギャラリー、今日も営業中。

上高地到着。秋の陽射しは、ゆっくりと傾きだしていた。




上高地(からの登山)のシーズンも、もう、おしまいだね。
穂高岳登頂は、また来年のシーズンに持ち越しだけど、なに、慌てる事はないさ。
山は逃げないからね。
ありがとう、穂高。三歩さんにも、また会いにくるね…


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涸沢燃ゆ 本編

2012年10月15日 03時02分18秒 | 北アルプス
そのシーズンを終えようとする時、
『涸沢』はひと時、時を止め燃え上がる…

そんなふうに評される、涸沢の紅葉
たびたび山雑誌に掲載される、その燃え上がるような写真を見るにつけ 
憧れは募っていった…

そして今、僕は涸沢にいる。

しかし、だんだんと日が暮れていく中、
思わぬルート変更の結果とは言え、
まだその時の僕は、そこに立っていることの実感が沸かないでいた…

秋の短い陽射しが、稜線の向こうに落ちると、あっという間に 夜の帳が押し寄せてくる。
暗くなりきる前にと、慌てて夕食を済ます
( そんな訳で、写真を撮る暇もなかった
もちろん食材・調理担当は おサル隊員なんだけどね。)



テント泊に対応し、出来るだけ軽量化に努めた食材の中で、
今回もこれだけは削れずに持ち上げてきたワインで プチ宴会

深く濃くなる闇の海に、色とりどりに浮かびだすテントの花…
非日常感たっぷりな そんな光景に、心地よく酔う…
( っていうか、
毎回酔ってんな、このおっさんは… )



明日は、一体どんな風景に出会えるだろう…   んっ?おやすみ… 


深夜、目が覚める… 
山小屋と違い、良くも悪くも テントは外の空気をダイレクトに感じられる。

夜半まで、ぼそぼそと話しこむ、近くのテント住人の気配を、
子守唄のように どこか遠くで感じながら、寝入った記憶があったが…、

一体 今 何時だろう? 風もなく静まり返り、だけど何か、感じる… 
人とかの気配じゃなくて、何か空?に包まれているかのような 気配…

そーっと起き出し、テントの入口のジッパーをゆっくりと下げる…
夜の、膚を刺す冷気がさーっと入ってくる。
顔を外へ出す。

ぼーっと青白く明るい。見上げると半分に欠けた月。それでもじゅうぶん過ぎる程 明るい。




ベートーベンの『月光ソナタ』が、どこかで 聞こえた気がした…
どこで?  自分の意識の底から、だったかも知れない…

急いで、だけど音を立てないように、肉襦袢のように 更に服を着こんで外へ出る…  
息を呑む…



すごい!! 満天の星だ…

明るい月光に邪魔されても、尚、無数の星が、穂高のシルエットと共に光り輝いていた…

※この画像、ネットからお借りしました。自分のカメラでも撮影チャレンジしてみたのですが
上手く撮れず…




時間のたつのを忘れ( たぶん1時間くらい?)、寒いのも忘れ、
首が痛くなりながら、見飽きることなく見続けていた…



その間に、流れ星を3つ数えた。へへっ。得した気分。


やがて、少しづつ、テントから起き出す人が出始める。朝の気配が、どこからか 近づきつつある。




自分はただ、自然の織り成す壮大な映像ドラマを、見飽きることなく見続けていた…



(この画像、ピントが甘過ぎ…)



時々、チカチカと、稜線に向け登り始めた人の ヘッドライトの灯りが、
あっちでも、こっちの山の斜面でも光る。
人間って、偉いなぁ、ほんと。
衝き動かす想いはさまざまに、皆 一様にこの雄大な涸沢の自然の中で
自分のちっぽけさを 今かみしめているんだろうな…



さぁ、おサル隊員を起こし、我が隊も朝の準備に取り掛かることにしよう。

おサル食堂の開店を待ちながら、今日の計画を練る。
雲ひとつない、最高のコンディションながら、どう計算しても 何度考えても
今日一日で、今いる地点から奥穂を登り詰め、更に上高地まで下り、午後4時半のバスに乗る、
というのは 無理みたい…。

だったら、ゆっくりと、山でしか味わえない、こうした時間を楽しんでいこう…

とりあえず、
今の目の前の楽しみは、朝食だ!!


今朝のおサル食堂、献立は?、
「フカひれ雑炊」に「かに雑炊」、「カップラーメン」に「おにぎり」って
おいおいっ、炭水化物のオンパレード!!



そうこうしている内に、
いよいよ涸沢ゴールデンタイム!!








涸沢は その朝 確かに“燃え上がった”

紅葉の赤と、朝陽照らし出された山肌の赤と、
( 彦麻呂ふうに )「 まるで紅葉のサンドイッチや~」

バリバリバリッ と、ヘリが飛んでくる


明るくなると同時の飛来は、即ち遭難者がいるってこと。
案の定、『ザイデングラード』の中腹辺りから、誰か、ピックアップして行く。

人事じゃないね、どうか、無事だといいね、無事でいて下さい…



明け方に一番冷え込む気温、恐らくこの朝は氷点下近くまで下がったに違いない。
テントについていた露が、小さくツララ状に凍っていた。( テントの外に置いた隊長の靴までも!! 笑)


改めて陽の光のありがたさを感じる。
今、こんだけ冷え切った体でも、ちょっとでも陽に当たれれば、たちどころに温もりを感じ取ることが出来る。
太陽さん、あんたは偉いっ!!


さ、“朝のお勤め” すっきりと済ましたら、出掛けよか



( 『涸沢燃ゆ 後半パノラマ編』に続く…)

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涸沢燃ゆ 前穂・奥穂断念編

2012年10月13日 02時28分14秒 | 北アルプス
そのシーズンを終えようとする時、
涸沢はひと時、時を止め燃え上がる…

そんなふうに評される、涸沢の紅葉に
山に登りだしてから いつしか憧れを抱いていた…




10月初旬、連休二日目の早朝、僕たちは平湯温泉バスターミナルにいた…


憧れはいつも軽い諦めと共にあった。

なにしろ その涸沢の紅葉を求めて、例年 本当に殺人的な数の人が、

ここ上高地を訪ねて来る。

まずマイカー規制のある上高地への足の便の確保、それも往復。  

更に泊まる山小屋では、布団1枚に3~4人 (!!)

という、「過酷」な状況…


10月の頭にとれた連休は、世間でも3連休のど真ん中!

笑ってしまうほどの「悪条件」。ダメもとで 臨んだ足の便 確保が奇跡的に叶い、

今ここに僕たちはいた…





到着した上高地は、まだ深い霧の中に沈んでいた。

回復がずれ込んだ天気は、予報ではこれからどんどん良くなるはずだった。

まずは しっかりと腹ごしらえ。

シーズンのピークを迎え、前に来たときは まだ営業を始めていなかったB.T.の食堂も

もう開いていた。



予定はこうだ。

最終的な登頂先を、『奥穂』とするが、

一般的な「上高地→横尾→本谷橋→涸沢→穂高岳山荘→奥穂高岳」というルートの

ピストンではなく、「上高地→岳沢小屋→(重太郎新道)→紀美子平→(吊尾根)→

奥穂高岳→穂高岳山荘→涸沢→本谷橋→横尾→上高地」という周回コース

こうすることで、殺人的な混雑をかなり回避でき、時間も効率的に短縮できる、

と踏んだのだったが…





朝靄の中を、河童橋を渡り、岳沢・前穂高岳登山口へと向かう。

気がかりは、登山届けを提出した時に聞いた、穂高岳の初冠雪

稜線では3~5センチの積雪だとか…

いずれにせよ、アイゼンの効く積雪量ではないし、どうしようもないんだけどね。

稜線に上がる頃には、天気は良さそうだし、初冠雪の雪だから融けてしまっているよ、うんっ




岳沢小屋まで一気に登ってしまうメリットは、まだある。

一般ルートだと、横尾まで3時間も ほぼフラットな道を歩かなくてはならない。

テント泊を覚悟し、重い装備を背負った今回は、いくらフラットでも3時間も歩けば

体力の消耗は防げない。

その消耗後の急登は、できれば避けたかった、     のに…


1時間ほど登り、そろそろリズムが出始めたかと思う頃、

上から下ってきたおじさんグループに、声を掛けられる。

同じルートを目指していたおじさん達も、岳沢小屋で、山岳救助隊にこの先の登頂を

止められたのだとか…

稜線の積雪で、とても危険な状況だから、これ以上進むなと…

しばし逡巡…

重い装備、慣れぬ初めてのルート(吊尾根は岩稜帯のけっこうな難ルートと言われている)、

自分たちの技量…


一瞬は迷ったが、撤退を決める。

今、この時点なら、まだリカバリーも可能かもしれないし…

行けるとこ(涸沢)まで、行ってみよう…



明神までは、そのまま梓川の左岸を進む。左岸側の道は、それほど人の流れは感じない。

徐々にふりかかる陽射しに、「登頂モード」から、「紅葉モード」へ、

歩みながら気分を変えていく…






明神橋から右岸へ渡り返し進む。

さすがに人が多い。

歩みを進めながら、前を歩く人、すれ違う人の「出で立ち」やザックの大きさを目で楽しむ。

今回 テント装備を背負うため、warazaemon隊長が60~70ℓザック、

おサル隊員も新調の50~55ℓザック。

人のザックの大きさや、パッキンの仕方が、どうしても気になってしょうがない(笑)





徳澤までやってきた。

ここのキャンプ場は、いつ来ても気持ち良さそうで、ちょっと誘惑に駆られる…

このまま、上に登るの止めて ここでテント張って、のんびりと過ごしちゃおっかなぁ♪と…

うん、いつか そんな行き当たりばったりの のんびりした旅も良いかなぁ…


小腹がすいたし、カレーライスでお昼を…




壁に掛かっていたプレートに、こうあった。

“No Mounten No Life” 

「山梨では生きられない…」、ん?
 

いや 失礼、「山無しでは生きられない」だ。( 山梨県人の人、ごめんなさい )

山がなくて、人生にいったい何のたのしみがあるんだいっ?って感じだね…

うん、うん…



横尾へ、なんとか到着。

結局、岳沢へ登りかけ、引き返してからこっちへルートを変えた2時間近くのロスを短縮できなかった。


振り仰ぐと、前穂の北尾根が大きな塊で で~ん と…



橋を渡り、さあ、ここからちょっとづつ、登りが始まるぞ。

さすがに3連休の中日。多くの登る人、下る人が細い山道ですれ違うため、たびたび渋滞が発生。


黄葉に色づいた木が、樹林の中に混ざりだした。

これが「屏風岩」。ほぼ垂直に張り出した岩に、人影らしきものがへばりついているのが見えた。

(実は見事に色づいた、一本の黄葉だったことが後で判明)

でも、ここを登るロッククライマーも多いとか…  warazaemon隊長には、ごめん、無理




本谷橋から、いよいよ本格的な登り。



おサル隊員、調子がいいのか、ひょこひょこ先を行く。


標高が上がるにつれ、紅葉が目に見えて濃くなっていくのが判る。

それでは、しばらく画像をお楽しみあれ。
















ここまで順調に登ってきたおサル隊員、急にペースダウン。

どうやら燃費の悪いおサル、「しゃりばて」の様子。

涸沢ヒュッテは、ちょこちょこと顔をのぞかせるものの、まだまだ近づかない。

エナジージェルを口にさせ、乗り切る。



涸沢ヒュッテ到着!!

時刻は2時半。やはり これから穂高岳山荘横の「テン場」まで登るのは無理。

潔く諦め、ここ涸沢でテント泊することに。

そうと決まったら、テントを手早く隊長の指示のもと組み立てると、

おでんとビール!!



まるで絵の具をぶちまけてしまったかのような、色とりどりの紅葉…





これが今日の「我が家」。アライテントのエアライズ2。

それにしても、すごいテントの数。見渡してみると、恐らく300張りは下らない。

トイレも、テラスも、大混雑。

テント場は、下が岩場だから、なるだけ平らで岩が床面に当たらないところを探すのに一苦労。

テント場受付で、「コンパネ」を貸していたみたいだけど、これがあればベスト。快適度が増す。



向こうに見えるは、北穂直下の崖下に立つ「涸沢小屋」。

いくら混んでても、やっぱり その建物の、雨露をしのげる暖かさが、ちょっとうらやましい。



北アルプスに、人が憧れるベスト3の内の、最後の一つ『涸沢カール』!!

ついに、今、目の前に広がっている。



雪渓の上に連なる「吊尾根」、その左側に『前穂』、右に『奥穂』。



槍ヶ岳に似たシルエットの『涸沢岳』、別名『涸沢槍』。

今、その稜線の向こうに日が落ちていく。



まもなく、今日一日が、終わろうとしている。

これから迎える夜、そして明け方、『涸沢カール』は、どんな表情を見せてくれるのだろう…


( 涸沢燃ゆ編 後半に続く…)

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白馬八方・唐松岳 八方ふさがり!?後編

2012年10月02日 01時30分30秒 | 北アルプス
標高の高い場所でのプチ酒宴に、寝床に入るや爆睡

夜半、夢うつつの中で、遠い雷鳴と山荘の屋根と壁をたたく激しい雨音を聞いたような気がした…



目を覚ますも、やはり、雨…。  強い雨風に、山荘ごと包み込むかのような 真っ白な霧…

これじゃあ、山頂へ行っても視界もなく、 濡れ鼠になるだけだなぁ…

おサル隊員と相談、早目に下へ降り、ゆっくり温泉に入るべぇ、と…



食事とトイレを済まし、全身、しっかり雨装備し、粛々と出発。





稜線上の かえで は、色づきだしている…





こんな日は、いたずらに急がず 足元に咲く、可憐な花を楽しんで歩こう

下界があんな調子だから、山でもまだ夏の花が、秋の花と 同居している…


『扇雪渓』。きっとこのまま 溶けきらずに、また冬を迎えるんだろうな…




ところで、地図の読めないおサル隊員に、ここ何回か、用意した地図を わざと持たせてる。

歩きながら、たまに読ませることで、少しは地図に慣れるかなと…

「○○○○まで、あと どのくらい?」 「 ん~、…あと3センチくらい?…」

「……………」   

まだまだ、距離換算や 時間換算までは、時間がかかりそう… 











下るにつれて、雨風は収まりつつあります。「山頂行けたかな?」「行けばよかったかな?」

ネガティブな気持ちが首をもたげるけど、ぐっと押さえ込む。( 全身濡れそぼって、ろくなこと なかったはず…)

今回は“勇気ある撤退”。また、来ればいい。山は逃げないからね…

『ポジティブシンキング』の ご褒美は、こんな素敵なプレゼント!!







山の神様の粋な計らい…

うっすらと、だけどしっかりと いつまでも消えない『虹』を、堪能できました


往きには迂回した、『八方池』脇の『第3ケルン』まで戻ってきた。



何やらプレートが貼ってあるので、目を凝らしてみて、ビックリ!!



寺田健一さんに、松枝さんご夫妻、こりゃまた、ずいぶん大胆なことを!!

( 昭和12年 )まだ時代がおおらかだったってこと!?  ここ、八方尾根の開発に ご縁や所縁があった方!?

何にせよ、とにかく、天下の国立公園内にこんだけ堂々と造っちまったってことは、

あんたは偉いっ!!





一瞬、切れた雲間から顔をのぞかせた青空の、なんと 美しい その“青”よ


再び深い霧に包まれた中を、整備された木道が続いてる…

その道の脇で、夏の名残りの、可憐な花が、最後の力で咲き競ってました…











<番外編>

てな訳で、はやばやと下界へ下りてきた warazaemon 一行でしたが、不完全燃焼の感は否めません…

そういえば、昨日 ゴンドラで登っていったとき、あの 白馬の『大ジャンプ台』が見えたっけ…

確か、あそこ見学できたはず、時間もあるし  よし、行ったれー

じゃん!!


じゃん!!!


じゃーん!!!!


おサル隊員、見事、K点越えです!! 



失礼いたしました…

でも、行ってみたら 何とラッキー、上まで見学に上がれるらしい

というわけで、来ちゃいました、へへっ

どひゃーっ!!  これがラージヒルのスタート台かいっ!!



うひょーっ!!


うひゃひゃひゃひゃ!!!


しかし、スタート地点からの眺めも たしかに 『うひゃひゃひゃひゃ!!!』 なんだけど

何しろ一番 ちびり…、いえ、びびりまくったのは、ここまでエレベータを降りてから昇ってくる「階段」!!

雪が積もらないよう、金網で造られた階段は、つまり、 下が『シースルー』!!

前にも言ったけど、私 warazaemon、高所恐怖症です、はいっ…

この時点で、上へ来てしまった事を、烈しく後悔…





笑っているのではありません、念のため。   ひきつって、顔が硬直しているんです。

ここの階段を昇るのに、手すりから一瞬たりとも手が離せず、しかも手のひらには いやーな汗がでてくるし…

お尻の穴は もちろん終始 キューッと閉まりっぱなし…

この恐さを、お伝えしきれないのが、悔しい…







こんな長野オリンピックでの、感動のシーンがあったね!! あの場所なんだね…


そして



今度こそ、『下界』に下りてきました。先ほどの緊張が 嘘のように のどかな、

秋の里風景が広がっていました…


最後は、これこれっ!!

白馬八方町の『第二 郷の湯』。貸し切り状態で、満喫!! いいお湯でした。



そして ここ信州は忘れちゃなりません、蕎麦処。『林檎舎』で、新そばを満喫!!



また一つ、美しい思い出が増えました


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