夏も終わろうという今頃になって やっとの更新です…
新型コロナ禍の影響で、この夏はどこの山域でも例年とは全く異なる夏を迎えました。
当初は 山に行くことさえ憚られ、
山に入ろうとする人間を一括りにし、常識のない、身勝手な輩と断じる風潮さえあって
ぎすぎすした空気が、
本来そんなものとは無縁の山の世界にも押し寄せもしました。
おっと、あまりその事に触れすぎても、
つまらない炎上騒ぎに巻き込まれたくないので これくらいにしとこっと
さて、夏山です。
やっぱり、夏山って言えば、アルプスじゃない?!
おサル隊員とせめて この夏、一度くらい行っておきたいなぁ…
で、三密を極力避けて、お盆休み過ぎたあたりなら、
なんとか行けない?! 行けちゃわない?!
天気予報をにらんで…
8月も来週には終わろうという夜、我隊はバスタ新宿に立っていました。
三列シートの夜行バス、しかも登山バスじゃないから 程々に空いてるし、うん、正解!!
富山駅到着です。
山小屋一泊分の荷物だけザックに詰め、残りはコインロッカーへ
先ずは富山地方電鉄で、有峰口へ向かいます。
有峰口からは、バスを乗り継ぎ、登山口の折立へ
例年なら富山から直接 折立行きのバスがあるらしいんだけど、今年はしょうがないね。
目指すお山は『薬師岳』
とりあえず山頂手前の薬師岳山荘へ向かい、
時間と天候次第で登頂を考えようという計画。
薬師岳を選んだのは ?
お薬師如来様にコロナ禍の早期平癒をお祈りするのにぴったりだと思ったから
マジか一!? (笑)
ここ折立では、1週間ほど前から、人様を恐れない熊が出没しているらしく
ザックや車が荒らされているのだとか
バスの運転手さんも、バスを降りたら ぐずぐずせずに、すぐ出発しなさいと… マジか~
折立から歩き出すのは初めて。けっこうな急登からスタート
三角点のあるここまで、一気に登ると稜線が見えてきました
トーテムポールみたいな棒、あれは何 ?!
稜線が幾重にも重なる、あの一番高いところが薬師岳だったと知ったのは 帰路でした。
もし知ってたら 気持ちが折れかねない、そんなずっと ずっと 遥か先です。
森林限界を超えたのか、陽を遮るものが何もなくて、暑い!!
ん?! 有峰湖が 遥か下に望めるじゃん
暑い!
この辺りから 先行する おサル隊員が 目に見えてペースダウン。
前を替わって歩きます。
登山道の補修中。働いているガテン系お兄さんや ベテランおじさん、毎日ここ登ってくるのかな?
それって マジ大変。自分なら死んでしまうね~
( 帰路、思い切っておサル隊員が尋ねたら、太郎平小屋に泊まり込んで通ってることが判明。だよねー )
やっと 道の勾配が楽になったぁ~
ん?! ちょっとガスが湧いてきたなぁ~
これ、「五光岩」っていうらしい
展望スポットになっているのでちょっと休憩。
と、再び歩き出した途端、ポツリポツリ、お、雨?! と思ううちに暗くなり…
本降り、のち、土砂降りに…
太郎平小屋が すぐ目の前の所まで来ていたので、あわてて軒下に逃げ込みます
それにしても 急変しすぎだろ、登りだしはあんなに晴れてたのに…
雨具は着たものの停滞を余儀なくさせられ、軒下で立ったまま おにぎりを食べていると
30分ほどで 何となく明るく、霧も取れだして…
よし、再出発じゃ!!
ここで (憧れの)雲ノ平方面と、薬師岳方面と、道を分けます
なんて でっかい山容なんだろう
この時点で、もしかして あの先の山が薬師岳?! と うすうす気づきます。
おサル隊員には まだ教えないほうがいいでしょう
なんて、隊長が気を配っている間に
おにぎり食べたら、元気回復したみたいで、
とっとと先に歩いています ( ちっ、おサルめ )
一回、深い谷へ大下りしなくてはいけないみたいです…
今から下りきったところが 薬師峠。
熊どんのせいで、太郎平テン場は閉じられているようなので、
テン泊する人はこっちを使わざるを得ないようです。
でも 水場もあって、なかなか快適そうでした。
ここからの登り返しが、けっこうハードで、
あれっ? 写真撮ってないじゃん
やっとこさ、眺望のある所まで登り返します。
もしかしたら 薬師岳山荘が 見えるんじゃないかなぁ~ と期待していたんだけど
全然、気配さえ まだありません
でも この広大な「カール地形」は、薬師岳に繋がる地形なのは間違いなさそう
どこかの陰に 山荘はあるはず
頑張れ自分、ついでにおサル隊員
喘ぎあえぎ、一つピークを越え、次のピークへと進みます
もう、見えているピークは 頂上方面にしかないのに、絶対おかしい、そんなはずない
と 左に回り込んだ時、ハイマツの陰から赤い屋根が目に飛び込んできました!!
やったー! 山荘 到着っす!!
ほっとしたのも束の間、重大な決断をしないといけません。
地図のコースタイムによると、明日 折立のバスに乗るには、朝 頂上を踏んで下りたのでは
時間的に けっこう厳しそうなのです。
なので、荷物をデポして、今から頂上を踏んできてしまえば
明日の行程が楽になるのは明らか
しかし、その脚力が、今の我隊に残っているかというと 微妙
しかも 天候は 雨こそ上がったものの 眺望が望めるほどではないし…
やはり 行程は厳しくなっても 明日にしよう、朝食をお弁当に代えてもらって
少しでも時間を稼げば何とかなるんじゃね!?
などと 相談しつつ宿泊手続きをしていると
感じの良い山荘のイケメンお兄さんが、
大丈夫ですよ、朝4時に出て
頂上を踏んで、それからここに戻って朝食を取っても
コースタイム5時間ですから、11時40分のバスなら楽勝で間に合いますよと
請け負ってくれました。
そうと決まれば、イヒヒ、ビール、ビール!!
宴会開始です!!
気づけば、陽が暮れていきます。
槍さまや 穂高オールスターズのシルエットも 暮れなずんでいきます
この後、再びガスが出てしまい、夕焼けは残念、見えず
明日 天気になるといいなぁ
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