山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

晩秋京都 出張・道草編

2012年11月26日 00時08分11秒 | 旅行
てな訳で ( どんな訳じゃい !? )、晩秋 八ヶ岳登山ですっかり体調を崩してしまいながら
治りきらぬまま怒涛の18日間連続勤務
その18日間の内 大残業3回、送別会1回、友人の結婚祝い会1回 で連日の深夜帰宅、
加えて小っちゃい飲み会10回ぐらい?
はぁ、疲れた…

 そうだ、京都行こう!! 

って訳じゃないんだけど、( まじで ) 急な御祝い事で京都へ日帰り出張。
社長の名代で 朝一番で、先様のお宅へ伺い、お祝いのご挨拶をこなせば開放される、という  
ちょっとおいしい仕事。しかも会社へは夕方に戻ればOK!!
少しぐらい羽を伸ばしても、罰は当たらないっしょ!?


学生時代以降も 仕事がら、京都 は慣れ親しんだ街。

限られた時間でも、旅先の街は、足で歩いて楽しむのが一番!!
裏道を出来るだけ選んで、雰囲気のある町並みをたどりつつ
今日は「京都国立近代美術館」まで行ってみるつもり。

駅から「烏丸通り」を“上り”、西本願寺の前あたりから裏道へ( “東入る” )と…
仏具屋さんの密集した、独特の雰囲気があって面白いところ。


「渉成園」は、名園として名高いところ。確か、東か西の本願寺の別邸じゃなかったかな?
今日は立派な門構えだけで、我慢してスルーです。

京都駅の位置する八条から、七条、五条となんとなく雰囲気の良さそうな裏道を選びながら
多少東へ西へとブロックを変えつつ進みます。



京都は、基本的に碁盤目状に区画された町並みなので、大まかな地図さえ頭に入っていれば
迷うことはない。
仮に迷っても、思わぬ発見があったりして、飽きることがない街。
今まで聞いたこともないようなお寺さんでも、立派なお堂と境内をもっていたり
やっぱり京都は、奥が深い…



街の中心の四条近くにやってくると、裏道にもこんな洒落たカフェが多くなってきます。
町屋を改装して店として使っているみたいだね…

賑わう四条と、錦小路を一足飛びに過ぎて、三条までやって来ました。
確か、昔は郵便局として使われていた明治期の建物だけど、
今はレストランとバーが入っていたんじゃないかな? レトロな感じが素敵だね!!



ひときわ大きな「御池通り」を渡った先の、「寺町通り」界隈は、とても僕の好きなところ。
洒落たカフェにレストラン、雑貨屋や古書店、骨董屋さん、ギャラリーなんかが、
それぞれうまく街に溶け込んで存在していて、シックな雰囲気を醸し出しています。





京都にもし住むようなことがあったら、迷わずこの界隈を選びたいな…

「丸太町通り」にぶつかるまで、ほんとはぶらぶらと「寺町通り」を歩いていきたいところだけど
今日は「二条橋」を渡って、東へ向かおう…



鴨川の眺めは、いつ来ても 心 癒してくれるねぇ…

鴨川を渡ると、いよいよ東山。その中でも岡崎界隈には美術館・博物館が多く集まっていて
東京で言うと、ちょうど上野みたいなところかな…





何の建物かと思ったら、市の図書館みたい…   かっこいい、ね。



さて、今日の目的は、ここ京都国立近代美術館で開催中の『山口華楊展』。
尊敬する日本画家の一人です。今までに何回も、その作品にまとめて接することがあったけど( 個展や回顧展なんかで )
何度見ても新鮮な感動を覚える作家です…
今回展は、東京に巡回しないみたいなんで、思いがけず見ることが出来て、ラッキー!!



じっくり堪能して外に出てきたら、市美術館前の木の紅葉がすごかった…

さぁ、新幹線の時間もあるし、帰りはあまりふらふらせずに、駅へなるべく近い道を選んで行こう…



祇園白川の流れって、岡崎からつながっていたんだ…



石川五右衛門が、その上から京の絶景を眺めた、という「知恩院」の山門が、先に遠望できます。

祇園「巽橋」あたりは、少々、べたですが、いかにも京都、という感じではあります…











祇園を抜けた、すぐ目と鼻の先にある『建仁寺』。







さすが京都五山の一つだけあって、境内の広さも、お堂の格式も高いものでした。
でも、その門前に、JRAの場外馬券場があるのは、どうなんだろ…
しかも、その並びには、祇園の歌舞練場があるというのに…
めっちゃ違和感…



再び、鴨川を渡ります。あと、駅までは15分くらい? 
何とか全部、歩き通すことが出来た。心地よい、疲労感…
そして、働きづめのここ何週間の、程よいリラックスになった気がする…

帰りの新幹線の車窓から、
終わろうとする日の名残が 空に、飛行機雲を浮かびあがらせていました…



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晩秋 八ヶ岳 本沢温泉にてダウン編

2012年11月22日 18時39分10秒 | 八ヶ岳
お久しぶりぶりっす!!  だいぶUPをサボってしまいました。
何故って?  う~ん、仕事と体調不良、で…?

とりあえず、やっと少し落ち着いたので、気を取り直し再開です!!


例年、11月が仕事で超忙しい私
自分にとっての繁忙期に入る前に晩秋の山を満喫しようと
おサル隊員を伴い やって来たのは、八ヶ岳は本沢温泉

出かける前日、喉が少し痛いかなぁ…と、 自覚しつつも
山行の準備を終えて、風邪薬を飲んで床についたのが午前2時過ぎ…
(すでに この心掛けがなっちゃいなかったね!!)

まぁ、とりあえず、2日間の休みを有効に使おうとのプランニングが、これっ!!
上野 ⇒⇒ 佐久平 ⇒⇒ 小海 ⇒⇒ 稲子湯 ⇒⇒ 本沢温泉!!
金に糸目をつけず、の新幹線利用だぜぇ、イェーイッ!!


佐久平からは、各駅停車のローカル 小海線で、クールダウン、クールダウン…

八ヶ岳への通常のアプローチだと、中央線『あずさ』で茅野まで行き
そこから アルピコ交通のバスで…  
というのが多いのだけど、今回は 現地でのバスへの接続がいい、
という理由からの、北周りでのアプローチです。

心配した天気も、初日は回復してくるとの予報に
バスに揺られながらもテンションはあがってきます。

八ヶ岳あたりの標高では、まだ紅葉には少し早かったかなぁ、との不安も
バスが進むにつれ全くの杞憂と判明

そう、まさに、いまが紅葉真っ最中ではないですかいっ!!

終点の稲子湯の一つ前の、「みどり池入口」で、小海から一緒に乗り込んだ人達が
どやどやと降りていきます。
あれ? 気付けばバスには 三人だけ…

聞けば、本沢温泉方面へは、ここで降りたほうが、
時間を20分近く短縮できるんだとか…  なるほど(フムフム)
でも、我が隊はトイレを済ませてから、と考え、終点まで行くことに

そんな訳で、稲子湯の脇の公衆トイレで用を済ませていたら、親切なバスの運転手さんが、
折り返しのバスで先ほどの「みどり池入口」まで、よかったらどうぞと…
ラッキー!!
運転手さん、ありがとうございます。
素直にご好意に甘え、

で、ここからいよいよスタートです。






唐松の黄葉が まさに今がピークで、ところどころで紅葉や蔦紅葉が彩を添えています。



深い紅葉の森の中を、我がチームの落ち葉と枯れ枝を踏みしめる足音と、自分の呼吸の音だけが…
あれっ? 呼吸の音? 喉元がヒューヒュー してる?  呼吸が荒い?
どうも 隊長の体調が、本調子でないみたい…



2時間ほど、なだらかな勾配を登ってくると、分岐に到着。

先ほどからの、木製に、手描きの看板は、女性に人気の『しらびそ小屋』スタッフの手になるものかしらん?

どこかで薪でもくべているのかな?、と感じられれば、ほどなく、到着。 人気の『しらびそ小屋』です。


ここの名物は、たっぷりジャムののった 厚切りトースト!!
残念ながら、『宿泊した人だけの分しか今日は無いよ』、と、
いそいそと小屋のドアを開けるなり釘を刺されてしまいました



みどり池を前にした こじんまりした小屋と、煙突からの薪ストーブの煙…   とっても和む風景です。

小屋の前のベンチで、食料補給していると、じわじわと寒さが忍び寄ってきました。
やっぱり ちょっと熱っぽい?
風邪が本格化する前の、なんとなくいやな感じ…
やばい やばい、先を急ごう


この後、本沢温泉まで、実は写真を撮る気力も無く、ぼーっと歩いてしまいました。
今や、風邪が悪化しているのは疑いようもなく、温泉に浸かってぬくぬくすることのみを
ひたすら頭の中で思い描いていた、隊長でありました…





とりあえず、どうにか 到着。
部屋まで、這い蹲るようにして着くやいなや、ダウン…
この有様です


一方、至って元気な おサル隊員、看病だけでは勿論飽き足らず、
本沢温泉名物の、『日本最高所の野天風呂』を偵察に行ったり、
内湯の『苔桃の湯』に、到着時と食後の2回も入って、温泉三昧



あ゛~、ほんとだったら、こんな感じが また楽しめたはずなのに…(この写真は2年前)


本沢温泉の建物から渓流沿いに10分ほど上った先にある、この『雲上の湯』
河原に掘られた湯船以外には、まわりに何も無く、
しかもすぐ脇を見上げる位置で登山道が通っていて
着替える時から 湯船に浸かっている様までもが、丸見え!!ッス

なので、結構 この湯に浸かるには、大きな勇気と、
(着替え時の身を隠すための)大きなタオルが 必要なんです。
おサル隊員が偵察に行った時、前後して 山ガール のグループが 浸かりに行っていたとか!!!
かえすがえすも あ゛~、ぐや゛じい゛~

隊長が熱にうなされている間にも…





(夜中、一瞬目が覚めた時、なんとおサル隊員、顔に真っ白なパックのっけて寝てました
ギョギョッ!!  心臓発作で行ってしまうとこでした、まったく


ひたすら寝ること、都合10時間以上、おサル隊員の(温泉三昧の片手間の)看病のおかげもあって
翌朝、少し症状も軽くなりました(気がしました)。
しかし、夜半から降りだした雨が本降り…
天候次第で、八ヶ岳を縦断して渋温泉へ下ろうかと考えていた我が隊でしたが、
潔く(今回も)撤退を決定。ゆっくりと準備します。
あ、おサル隊員は、朝食後、今朝二度目の温泉です、ええ、もちろん…


雨中の下山を覚悟し、準備をしていると、昨日から山にかかっていたガスが少しとれています。


あらっ? あの山膚に見えるのって… 雪? 積雪? あらーっ…
こりゃとても峠越えは、もともと無理だわ…
本沢温泉のすぐ上からの稜線には かなりの積雪があるみたいです。
事前の情報収集が、足りなかったなぁ…(反省) 撤退は必然でありました、はいっ…

少し小降りになった時を狙って、さぁ、下りるべ

唐松の色づきが、とてもきれい…


本沢温泉の建物、うまく斜面を利用してつくられています。
今度は、体調のいい時に、来ないとねっ!!






昔、トロッコが通っていた頃の、線路の一部が、ところどころに残っています。
なんだか、「スタンド バイ ミー」のあの舞台の森みたい!?




「みどり池」まで戻ってきました。
昨日は その後ろに隠れていた、天狗岳?が、顔を出しています。



深秋の八ヶ岳は、ひっそりと、木々たちの季節を終えようとしていました…
やがてここも雪に閉ざされ、長い冬を迎えます…
そしてまた春が巡り来て、
いずれはまた芽吹きの季節を迎えるんだね…
そんな季節季節の美しさに、これからも出来る限り立ち会える人生でありたいと
ちょっとおセンチな、warazaemon 隊長なのでした…


後日談
この山行後、風邪も治りきらぬまま超繁忙期に突入、流行の『マイコプラズマ肺炎』かと疑いたくなるほど
体調を崩してしまった warazaemon 隊長、見た目は少しげっそりしたものの、体重だけはしっかりと維持
周囲から“病原体”と煙たがれながらも、やっと復活の気配、
二度目の変声期かと思われた声も、なんとか美声を取り戻し、落ち着きつつあります。
年内、あと何回かは、お山に行けるかな?


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