山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

安芸路・広島  秋のTrip 特別編

2013年11月28日 01時06分45秒 | 旅行
さて、尾道、宮島と続けてきた安芸路の旅ですが、
最終日は いよいよ市内です。
そう、避けては通れない、戦争の記憶、『原爆ドーム』…


最初、安芸・広島の旅行の企画が持ち上がった時、
その事を思い、一瞬 躊躇した 自分がいたのは否定できません。
そう、誰だって 好き好んで 見るのが辛いものを
積極的に見に行こうとは思わないはず…

でも しばらくして考え直しました。
こんな機会でもないと、見る機会を失ってしまうかも知れないと…
今、そんな機会が生まれたのは、
自分の中の 機が熟した からかもしれないなぁ、と…

ところで、折しも、昨日、「特定秘密保護法」
衆院を通過しました…
マスコミは、今頃になって、辻褄あわせのように 大騒ぎしていますが
俺に言わせてもらえれば、とんだ茶番です。
もし マスコミが本当に危機感を持っていたなら、
そして 歴史から学ぶ謙虚さを持ち合わせていたなら、
腹黒い権力者どもが こんな法案を 俎上に乗せた瞬間から
その危険性を、もっと大きく取り上げ、報道し、
世論を喚起しなくてはいけなかったはずです。

自分達が過去に、治安維持法という 悪法によって
いかに偏向報道を強いられたか、
それによって 善良な日本国民を盲信させ、
戦争への道を突き進む結果になったかを、
彼等は学んでいなかったんでしょうか?

残念ながら、戦後の日本教育は、現代史をおろそかにし、
むしろ そこを教えることを避けてきました。
その結果、国民の多くから政治への興味を奪ってきました。
何故なら、その方が自分達(権力者たち)の意図する方向へ、
国を操りやすいからと、考えたからに違いありません。
原発問題然り、
変に知識をもたれたら、その事がいかに矛盾をはらんだ事なのか、
いかに後世に影響を及ぼすことなのかがばれてしまいます。
一部の賢い人にだけ、その意図を読み取られたとしても、
なんとでも誤魔化せる、と思っていたのです、
そう、震災が起きるまでは…

ところが震災で、その「まやかし」が、露になってしまったのです。
それでも まだ、国内は誤魔化しきれるとふんでいたのかも知れません。
だけど さすがに海外からの報道までを 
押さえることは出来ませんでした。

ここまで読んでいただければ、政府が何故 今、
「特定秘密保護法」なる法の成立にやっきになり、急いでいるのかが
おぼろげながら見えてきませんか?
何か大きな、隠さなくてはならない問題が、
そこにあるからだと、あなたは思いませんか?



もともと 国家機密の守秘義務は既にあるものです。
この上、更に増やさなくてはならない国の秘密って、なんなんですか?
しかも、この法の危険なところは、何を秘密に指定したかも、
国民には知らされないところ。
それを客観的に適法と判断する第三者機関も決まっていなければ
アホらしいのは それを首相が兼務するって案が浮上していること。
首相って、イコール= 権力者じゃん!!
同じ穴のムジナに、何が判断できるって言うんだ!!


そして もっと恐ろしいのが、権力者が今回の成立で味をしめた結果
際限なく、その秘密範囲が広がっていくこと。
いつか、気付いた時には 私達の周りは“秘密”だらけになっていて
自由な発言も行動も制限され、
たとえば 今 こんなことをブログに書いている自分が
翌朝にはブログは強制閉鎖され、逮捕されているなんていうことが
現実になりかねないこと…
そう、戦前の「治安維持法」が、いつのまにか怪物に成長していったのと
全く同じ道筋に見えます。




最近 読了した『永遠の0(ゼロ)』というベストセラーを
読もうと思ったのも、
今回の 広島の旅が きっかけ かも知れません。
真っ当な、一市民の目線でえがかれた、
素晴らしい小説です。
もし、このブログを たまたま訪れた方で、
まだ の方がいらっしゃったら、お願いします、
ぜひ読んでみてください。

一人一人が、一人でも多く、真っ当な意識を持つことが出来れば
もしかしたら まだ 間に合う かもしれません。
国民なぞ、自分達の思う通りに、都合の良いように操れるものだと
驕り高ぶった 政治屋どもに好きなようにさせてはなりません!

だいぶ、脱線してしまいました。
今更、いつものお気楽ブログには 気分を戻せないので
今回は このままで閉じようと思います。
ごめんなさい。



( 広島編につづく )


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安芸路・広島  秋のTrip 宮島編

2013年11月26日 03時21分29秒 | 旅行
昨晩は、広島一の繁華街、紙屋町、流川、薬研掘で 瀬戸内の海の幸を満喫
……の 筈でしたが、初めての街の雰囲気に馴染めず⁉︎
自慢の鼻も効かず、入った店でもあまり感激の味にも出会えず、
そのくせ 最終的には ビックプライス!!
口直しに、部屋で食べようと買って帰ったシュークリームまで はずれる始末!!
ちょっと ついてない、凹む夜となりました。

あっ、ところで、
すいません、昨晩、おっさんの で、
女子二人には迷惑かけませんでした?


さて、気を取り直し、今日は 広島の誇る世界遺産厳島神社へ!!









広島には路面電車があるんだね
型も実に 新旧様々!!
なにしろ 隊長にも、おサル隊員にも
“鉄”分の豊富な血が流れているもんですから、
過剰に反応してしまいます。
反応を見る限り、kishiko にも、
どうやら( ちょっと脂質多めの!? ) 鉄子の血が流れているようです


女子二人の 優秀なリサーチに基づき、二日間フリーのチケットを手に入れ、
さぁLet's go!!
JRでも行けるんですが、ここはのんびりと、市内風景や
広島市民の日常を楽しみつつ、向かいます。


厳島神社のある宮島は、字の通り、広島湾の西の外れに位置する
“島”なんです!!

フェリーに乗り換え、10分少々の 船の旅。
乗ってすぐ、対岸に、(いや、実際には対岸に近い海の中に )
特徴のある 朱の鳥居が すっくと立っているのが見えます。






背後の島の、山の稜線が、須弥山みたいに見えることから、
古来より信仰の対象だった山、『弥山』。
厳島神社は、実は その山岳信仰の地に 建てられた神社なんだね!



歩くのがあまり好きでない kishiko、VS
一方、「山」となると素通り出来ない おサル隊員と私、
水面下で実は 登る、登らない、の 凄まじい攻防(⁉︎)が繰り広げられていたのでした…
おっと、お主ら、神様の使徒、鹿さまの前で、争い事は なりませぬぞ!!(笑)




街中に 当たり前のように 『鹿さま』が行き交うところは、
日本の中でも、恐らく奈良と ここだけちゃいますやろか…





隊長、ちょっと気取って ハイ ポーズ!! へへっ



よく写真や映像で見る、そのまんまの風景が、広がっています。







栄華を誇った平家の象徴だった、ここ厳島神社。
恐らく創建当時と変わらぬ佇まいで、そこにありました。
変わったのは、対岸に望めるビルや建物でしょうか…
















女子会コンビには、そんな歴史に想いをはせる気配は 露ほども無く(失礼!!️)
先ほどから 参道にかぐわしい匂いを放っている『焼牡蠣』だったり
『アナゴ飯』 、名物『もみじ饅頭』なんかに 気もそぞろの様子。
ハイハイ、そういうのは後、後、後回し!!
先ずはしっかり お詣りしましょう、ねっ!!







隣に建つ 豊国神社の、やたらと でっかい本殿。
奉納された絵馬がたくさん。
書いてあった“百畳”という表現も、ぜんぜんオーバーでないね!!










何やら、女子二人で、ひそひそと…
こんなところは、やっぱり女の子だねぇ



ところで、厳島神社の背後に聳える霊山『弥山』には、
実は ちゃんとロープウェイなんかもあるんです。
kishiko も、ここは観念、それじゃあ もう 登るっきゃないっしょ⁉︎
それに 何しろ そこは スッゴイ パワースポットらしいし…ひそひそ…

“もみじ谷”という、きれいな場所の先に、
ロープウェー乗り場があります。




600mにも満たない標高ってことは、高尾山ぐらいのイメージ?
でも、ほぼ海抜0mの所からのスタートだから、も少しはキツイのかな






ロープウェイを二つ乗り継ぎ、あっという間に頂上近くまで…
ここから片道30分程の、軽いハイキング
Let's go!!




じつは、山頂手前にある 1200年絶やしたことの無い火の燃え続ける
『消えずの霊火堂』や、巨岩が露出した山頂が
パワースポットだという、ある筋からの有力な情報が!!

で、当然ながら、現世ご利益 に抜け目ない 女子会コンビ
やってくれました、真っ暗な霊火堂の中に入り込んで、
焚き木の煤で燻されるのも厭わず、真っ黒で巨大な鉄釜の分厚い蓋を持ち上げるや否や
中のお湯を柄杓ですくって 飲んでました
これで 女子二人の、ご長寿決定です、はいっ

え!? 私?   もちろん、ご相伴にあずかりました、はいっ


実はもう一つ、…… 
… … おっと、ここから先は、内緒っす、へへっ


瀬戸内の 穏やかな海の眺めが、今日もきれいでした






再び、もみじ谷。
上までロープウェーを使わずに、下から歩いて登る人も、当然ながらいるようですが、
今回は旅先ゆえ、残念ながらトレッキング仕様でもなく、
それに、kishiko、わずか1時間足らずの山頂回遊で筋肉痛になったらしいし
どう考えても無理が…
山頂まで 付き合ってくれただけでも 御の字 としましょ、ね









そんなこんなで厳島神社まで戻ると、干潮で 潮がずいぶんと引いています。
これはこれで、面白い光景です。
鳥居の近くまで 行ってみましょう。





このアングルからの眺めは、こんな時じゃないと 無理っすね





秋の日は、短く、いつの間にか 日が傾いてきました。
うん!? お腹空いたねぇ…
お昼に食べた、牡蠣尽くしの定食、なかなかに美味しかったね。
さて、夜は何食べよ?
今夜は洋食系が、良くね?
市内に、おいしいイタリアン トラットリアがあるらしいけど、そこ、どう?
でも、こっちも良くね? 
いや、それだったら こっちでしょ、って
ああだ、こうだ、と 帰りの市電の中で、
いつまでも お店選びの会話は 途切れることはありませんでした…






( 広島編につづく )


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安芸路・広島  秋のTrip 尾道編

2013年11月21日 18時42分55秒 | 旅行
山旅ブログを始めて以来、あまり山以外の アップを してきませんでしたが
先日、ひょんなことから安芸路へ旅立つことに…
おサル隊員と その友人Kishikoの女子会旅 + “保護者”旅!?
なんじゃ、それ!?


安芸の国、つまり広島と聞いて 浮かべるイメージは?
最近でこそ 、広島出身の芸人 有吉なんかが
“おしい県” の キャッチフレーズで売っていますが、あははっ

もみじ饅頭」 「広島焼き」 「牡蠣」って、おいおい、食べもんばかりやないけっ‼︎
う~ん、
厳島神社」 「原爆ドーム」 「広島カープ」…
うんうん、いい感じいい感じ! しかも その内二つ、世界遺産じゃん!
う~ん、
瀬戸内」? 「尾道」?
ふんふん、その路線なわけ!?
うぅ~ん、
仁義なき戦い」?
おおっと、そっちまで行っちまう!?
熊野筆」!!
おっと、通だねぇ、旦那! このこのっ!
ヨシッ、これならどうだ、「三本の矢」!!
(※注 アベノミクスじゃないよ)
ヘェ~、そうきなすったか、へへっ、参ったね
ダメだ、もう駄目、降参!!


さてさて、広島県人の皆さん、いかがでやんしょ? 合格? 不合格?
一般人的には、こんなもんで及第点でしょうかね?
ええっ? 何?
西城秀樹」? 「浜田省吾」に「吉田拓郎」?
たっ、大変っ、失礼いたしました‼︎
確かに忘れちゃいけないわ、それは…
あっ「吉川晃司」もそうじゃないっ?
大変な県だねぇ、広島は…

そんな会話があったか なかったか、取り敢えずは広島到着。

空は すかっと 抜けるような秋空 ♪


まずは、荷物を預け、足をちょっと伸ばして、 「尾道」観光へ…
在来線の快速電車を乗り継ぎ、一時間半くらい。
海が見え出すと、間もなく 尾道です。





僕と同じ大学出身の大先輩というだけで、
一方的に親近感を抱いている映画監督の大林宣彦さんが
その映画の舞台に何度も撮った街、尾道。

確か彼自身も、この街出身だったんじゃないかな…

瀬戸内に面した、古い、坂の多い港町…
誰もが漠然とイメージする、そのまんまの街でした。


駅前から、少し寂れた風情のアーケード商店街を行くと
立て込んだ民家の 軒先越しに、そこかしこ 坂や 古びた石段が見通せます。







歩いて行くと、そんな“レトロモダン”な街の雰囲気を
上手く取り込んだカフェやお店が あるにはあるんだけど
何故か こぞってお休み…
尾道の街自体、“木曜日定休”の街 なのかも、ね。


「暗夜行路」ならぬ『パンヤ航路』!!
シックで なんだかとても いい雰囲気のパン屋さん。残念ながら ここもお休み…

都会では、もうとっくに 火曜日定休が主流になってますよ、
ねえっ、市長さん‼︎

ところで、尾道とくれば、『尾道らーめん』っしょ、やっぱり‼︎
ガイドブックを何とか繰って、木曜日定休でない店を
一軒だけ発見。よし、突撃あるのみ


『つたふじ』というお店。行列していたんですぐわかりました。
10人も入れば一杯になってしまう、カウンターのみの店。

お味はと云えば…  30分も待ったんだから、不味いわけがないっしょ、ええ …
ただ、折角行った尾道なんだから、できれば、もう少し店の選択肢が欲しかったなぁ…


さてさて、半日観光の定番、 『千光寺』へ向かいます。


尾道には、こんなちっちゃな街には不釣合いな、ロープウェイがあるんです。
どこか のんびりとした、かわいいロープウェイで、街を見下ろしに Let's go!!





瀬戸内の海の先に、四国の山並みも うっすらと…

数え切れない島影と山並みのシルエットが、
秋の午後の陽射しを キラキラと映し出した瀬戸内の海に重なり
涙が出るほど美しいです…




“保護者旅”も、まんざら悪いもんじゃないわい、フフン


「海が見えた、海が見える…
有名な、林芙美子の『放浪記』の冒頭が刻まれた石碑です。

改めて読み返してみると、故郷への あふれ出る想いが、
短いセンテンスの行間からにじみ出るような 名文です。
この冒頭の言葉で、読者は皆 心を鷲掴みにされるんでしょうね…




JR西日本のキャンペーン ポスターで、谷村信司が立っていた同じ場所で
『千光寺』のお堂から街を見下ろす、女子会コンビ。
あぁ~、日本のどこかで~ 私を 待ってる 人がいる~


すいません、イメージ壊しちゃいました!?


初めて訪れた街だけど、想像していた通りの、どこか懐かしい街、尾道。
「短い秋の午後の陽射し」と、ここ尾道の街のイメージって、重なる気がします…

ご老人が多い、坂とお寺と猫の街。ほんと、猫だらけ…







お寺が多いってことは、昔はかなり栄えた街だったんだろうね…

たまたま スーパーカブで通りかかった郵便屋さんが、
ご親切にも街の歴史を 通りすがりの我々に少し語っていってくれました。
田舎ならではの人情だね、ヘヘッ








ここ尾道は、港と山の間の、細く、狭い傾斜地に広がった街だから、
少し歩けば誰でも大体の街の輪郭が掴める程の、地図の必要もない街。
迷路のように入り組んだ坂と横道を、わざと、行き当たりばったりに歩くのも
尾道ならではの楽しみ方…

え!? ああ、もちろん女子会コンビには、今の話は例外ですけど…



再び戻ってきた尾道駅のホームに、秋の陽射しが長い影をつくっていました。


さ~て、広島戻ったら、何食べよっか? 
やっぱり、瀬戸内の海の幸だよね、うん。
楽しみ楽しみ


( 後編につづく )


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廻目平キャンプ場から‥編 その2

2013年11月16日 12時50分43秒 | 奥秩父
昨晩、周りのテントより、一足早く眠りについた我隊でしたが
さすがに開放的なキャンプ場だけに、山の上のキャンプ地ほど
皆が皆 こぞって眠りにつくって事はなかったようです。
夢うつつの中で、楽し気に話し込む声が、遠くの方で何時迄も聞こえていた気がします。


鹿の鳴く声を聴いたような気がして 目を覚ましました。
おサル隊員を起こさないように、そっとシェラフを脱け出し、
テントを出てトイレにたった時が三時近く。


息を飲む程の空一面の星空、その中空に輝く、満月に近い月光が
漆黒の闇の中に、辺りをぼーっと浮き上がらせています。
燃え残った焚き木が時折はぜる音だけが響く、
何ともいえない、独特な静けさが辺りを覆っていました。
テント泊の醍醐味って、こうした自然との一体感かな?
夜の闇とさえ、一緒に呼吸しているみたいな…
時間を忘れ、しばし自分もこの光景の中に
溶け込んでいました…



東の空から、しらじらと明けていきます…
振り向くと、山裾に、名残りの月が…


さぁ、新しい一日のスタートです。
朝の寝起きも、皆さん、ゆっくり目みたいです。
明け方 かなり冷え込んだので、朝露がたっぷりと、
テントや、 外に置いたままだった余分な荷物を湿らせていました。
そんな時間を のんびりと楽しんでも良かったのですが、
我が隊は、今回 やはり金峰山を目指そうという事で、
昨晩合意済み。
そそくさと朝食の準備に取り掛かります。





よしっ、Let's GO!
凛とした、冷え込んだ朝の空気が心地良いです。


キャンプ場を抜け、沢伝いに進みます。
下界の汚れなど一切ない、澄み切った勢いのある水の流れ…











先日の台風では、かなりな荒れ方だったみたいです。
道が時折 かなりえぐれていたり、崩落しちゃってます。
もともとは舗装されていた道のようですが
度重なる大雨で荒らされ、いまや 注意して歩かないと
その痕跡さえ 見落としてしまいそうです…







さて、ここから道を左に折れ、いよいよ金峰山へのルートへ





キノコ🍄の森を、徐々に高度を上げていきます。





おっ、あの岩、見たことあるぞ‼︎




金峰山小屋到着‼︎
「ゆず彦」が 早くから我が隊の到着を その鼻で嗅ぎ分け
玄関先で出迎えてくれました。






山に入ると、犬たちだけじゃなくて、自分達さえ鼻が敏感になります。
何処かで 薪の香りがしたような気がしたり、
(発電機を回すための)重油の臭いがしたような気がしたら
たいてい そばに山小屋があります。

そうそう、“獣臭い臭い”も、何度か嗅いだ事があります!!
あれって…
いやいや、考えないようにしましょう。
そういう時は、大声で話したり、わざとクマ鈴を大きく鳴らしたりします…



さぁ、山頂は あとほんの少し。



そして…

山の上は、下界よりだいぶ早く秋が訪れていました。



瑞牆山が、望めます。


前回は、この尾根を歩いてきました…





あっちが、廻目平方面

ズームアップ!!



そして…



ここ、金峰山の“ランドマーク”、 『五丈岩』
さすがに連休とあって、たくさんの人がいました。




一番上まで、腕に覚えのある猛者が チャレンジしています。

こんな、巨岩が、どうしてここだけって、やっぱり思っちゃいますよね…



こうしてみると、
瑞牆山・富士見平方面から登りつめるより、
このルートの方が 楽なような気がします。気のせい⁈
もし、雪のシーズンに来るなら、このルートなんでしょうか…



日向ぼっこしながら、お昼寝中の ゆず彦 にバイバイして、
さぁ、ぼちぼち下りましょう…


再び、分岐まで戻り、あとは廻目平までの沢伝いです。


途中、クライマー達が、やってる、やってる!!



そうだな、隊長も、あと二十才くらい若かったら、やってたかな?
なんて、高所恐怖症のくせに、何言ってんだか…













キャンプ場に戻り、撤収!!   おっと、その前に…

そう、このキャンプ場には、こんなきれいなお風呂もあるんです!! ヘヘッ

名残りは尽きませんが、さぁ 行きましょ。
ウッドペッカーみたいな、岩にも、バイバイッ
また来るねっ!!


しばらく歩いて振り返ると、山の上から、雲が広がってきていました。
天気は下り坂のようです…




小海線、信濃川上駅にも、そろそろ秋の気配が忍び寄っていました…


あ、この駅、JR東の『大人の休日倶楽部』の宣伝ポスターの
撮影場所になっていたみたい…
駅に、吉永小百合さんが、ちょうど今ぐらいの季節に
この駅のホームに佇んでいるポスターが貼られていました。
♪ あぁ~、日本のどこかで~ 私を 待ってる 人がいる~ ♪





小海線の車窓から見えた、八ヶ岳をバックに暮れ行く空…
最後は とてもセンチメンタルな、キャンプ行でした





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廻目平キャンプ場から‥編 その1

2013年11月08日 14時05分44秒 | 奥秩父
家族のように可愛がっていたペットを亡くした時に、
茫然自失で 何をするのにもうわの空、
酷い時には鬱状態に陥ってしまうことを
『ペットロス症候群』と云うんだとか…
最近なら さしづめ 『あまちゃんロス症候群』⁈

この夏、精力的に北アルプスに通いつめていた warazaemon隊長にとって
夏山シーズン終幕と同時に 台風が次から次へとやってきた この秋は
さしづめ『夏山ロス症候群』に罹った季節でした


山行きたいなぁ~、あ~、ダメだ、台風が…
今度こそ山行くぞ~、あ~、また ダメだ~、台風のバカタレが~
よしっ、この週末なら絶好の、と
勇んでバスを予約しようと電話したら、お呼びでない!!
北アルプス、最近は秋の方がめちゃくちゃ混むようで…
かと思うと、すべて条件は整ったというのに、何故か外せない用事が…
いらいら、ぃらぃら…、…、…、ショボン



そんな欲求不満おじさんにとって、リハビリを兼ねた
“社会復帰プログラム ”が、
『キャンプ』 でした。


のんびりと、山頂ばかりを目指すのでなく、
テン泊でのキャンプ そのものが目的の、ゆるい旅。
気が向いたら、ちょこっと登ってみるもよし、
日がな一日、キャンプ場で ゆったり過ごすもよし。
プログラムに選んだ場所が
『廻目平キャンプ場』


候補を絞る上で重視したのは、第一に快適性。
山雑誌を中心に色々集めた情報や、口コミでの評判、
そして野性の勘からも、まず問題なさそう、
いえいえ、問題ないどころか、もうほとんどベストに近い評価!

第二に、アクセスの良さ。
これが、調べる前は漠然と、あまり高い評価でなかったんだけど
その気で調べてみたら、どっこい、全く問題無し!
首都圏から、上手くいけば昼前後には着けるんじゃないかなという感じ

しかも、登る気になったら、 程よい距離に 『金峰山』があるしで
こりゃあもう 行くっきゃないっしょ‼︎



「あずさ」に 小海線ハイブリッド車輌、「川上町 町営バス」を乗り継ぎ
川端下 から、重いテン泊荷物を背負ってのスタート。





のんびりと、高原キャベツ畑の横を歩いて行きます。




瑞牆山金峰山 登山の際に 見慣れた、特異な山容が見えてきます。
そう、小川山。
小川山に抱かれるようにして、このキャンプ場はあるんです。
ロッククライマーにとっての 、いまや聖地と言って良い場所です。

到着‼︎






ここまで実は、舗装されたきれいな道が通じていて、
ほとんどのキャンプ客は、車で乗り付ける オートキャンプ客です。

だもんで、皆のテントの大きい事、立派な事‼︎


『日本のヨセミテ』とさえ称される、
独特の開放的な雰囲気が満ちています。
なるほど、なるほど ( って、ヨセミテ、知っとんのかいっ?)

早速、受付へ


あら~っ!!
あんな岩壁のところに、早速張り付いている人が…




いくら岩場にだいぶ慣れたとはいえ、warazaemon隊長には、
絶対 無理っす!!

気を取り直して、テント、テント

今夜の「我が家」 完成!!

広いキャンプ場ゆえ、どこに張るかちょっと迷いましたが、
なかなか 眺めのいい場所をゲット!!


ささっと お昼を済ませ、キャンプ enjoy time!!

ウキキッ!!おサルさんが何か食べてるっす!!


今回の取って置き、ポップコーン!!
軽く火にあぶれば、たちまちに…
(…の予定でしたが、気圧の関係でしょうか、案外手間取りました、実は )



そうか、こういう手があったか!!

キャンプ場のすぐ脇を、冷たく澄んだ川が流れているので、
天然の「冷蔵庫」も完備!!
車だったら、スイカ持ってきたり、白ワインを瓶ごと持ってきたり
何でも出来るね!!



携帯も、バリバリにアンテナ立ってました。

トイレ(水洗)もあちこちにあるし、水場も豊富、受付のロッヂまで行けば
ある程度の食材や飲み物、生ビール、缶ビール、缶チューハイ、氷にアイスクリームまで…
キャンパーにとって、パラダイスっす!!
逆に、そこがあまり山の中っぽくないと言えば言えるんだけど…
でも、お客さんもみんな、自然の中の雰囲気を大切に楽しんでいる感があって、
warazaemon隊長には、非常に好感がもてました、うん

のんびり過ごすうちに、だいぶ陽も傾いてまいりました。


さて、そろそろ夕餉の仕度に取り掛かりましょうか


そうそう、ここは、焚き火もオッけー なんです!!
焚き木も、ちょっと森に入っていけば、あっという間に
山盛りに 手に入ります。
「焚き火」の火って、とっても暖かくて、雰囲気もいいね!!

今回、おサル隊員、かなり力を入れてくれたみたいっす!!





うぉぉぉっ!! すっげぇ、
うめぇぇぇっ!!

フランスパンに、レバーペースト、チーズに白ワイン、
前菜にあれこれ、メインが具沢山のポトフときたもんだ!!
大、大、大満足!!
おサル隊員、満点差し上げましょう、ハイッ!!


わが隊から少し離れた場所に、フランス人の旦那さんと日本人奥さんのファミリー
が 大きなターフとテントを広げていました。
ユー は 何しに 日本へ?
じゃない、じゃない、そうじゃない…
さすがに何をするにも堂に入ってて、キャンプの夕食さえ、
テーブルセッティングして、ナイフにフォークって…
ちょっと引け目を感じてしまいましたが、
どっこい、今夜のわが隊のディナーは、決して負けていませんでしたぞ!! (たぶん)


大自然の織り成す、夕焼けショーが始まります。











明日も、天気は良さそう!!
やっぱり、山、登っちゃおうか、ね?

その晩、テントの中には大きな芋虫が…
翌朝聞いたら、夏用シェラフだったので、少し寒くて
あまり熟睡できなかったとか…

やっぱり、ケチらずに、もう少しいいシェラフ買えばよかったね
ねっ、おサル君…


( もう少し 続きます )

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涸沢経由 北穂高行き 奮闘編(その3)

2013年11月03日 15時47分59秒 | 北アルプス
標高3000m超の 北穂高小屋の一夜を過ごし、
さぁ今日は 上高地迄の 怒涛の折り返しです
心配なのは 今日からの二連休。
紅葉真っ只中の涸沢目指し、登りの人並み、渋滞必至
だもんね…


起き出して外を覗くと、霧が立ち込めています。
槍さまも、お隠れ あそばしております。
ただ山頂目指す、ヘッデンの チカチカっていう灯りだけ
深い霧の中空に、時々またたくのが見えます。

テラスから 涸沢の深い谷底を覗きこむと、
ヒュッテや テン場の灯りから、こっちの稜線へと向かう、
やはりヘッデンの チカチカっていう灯りが、幾つか見えます。
皆んな、少しづつ動き出したね

我が隊も、朝食をささっと済ませると、出動準備


山小屋すぐ上の山頂を踏み、GO!

ところが隊長、寝呆けていたのか、ザックの下側のファスナーを閉め忘れていて
ものの10歩も進まない内に 荷物の一部を斜面下へロスト‼︎

幸い すぐ拾える場所だったので 事なきを得ました
よしよし、まだツキは我に有り!
ポジティブシンキングなんです、わたくし










おサル隊員が 昨日の登りの時、下りの道を ちゃんと下りれるか
自信が無いとぼやいていた 幾つかの岩場も さくさくと通過します





Wao!
What's a wonderfull collar ‼︎
こんな 真っ赤な赤、見たことないっす‼︎


陽の光が無い このコンディションにして、この鮮やかさ‼︎




登りの苦労に比べると、呆気ないくらいに 涸沢小屋到着
ちょっとはゆっくりしたい気持ちを抑え、ここは ささっと…
本谷橋までの細い道で、昨日みたいに渋滞にはまると 厄介だもんね
見事な紅葉に 後ろ髪を引かれつつ







涸沢川の瀬音が聞こえだしました。
どうにか、本谷橋までおりて来ました。




この前後、涸沢を目指す人達と たくさん すれ違いましたが
山ならではの慣習、すれ違いざまの「こんにちわ」挨拶って、
下る側は余裕ですが、登る側にとって 時には 結構な負担です。

息も絶え絶えに登っているさ中に、
それを悟られぬよう 涼しい顔を装い声を出せるうちはまだまだ…

そんな見栄をはる余裕さえ無くなってきて、
出るのは 「あ゛ー」だの「うー」という
擬音ばかりになってきたら、
要注意



そんな最中に 『クラブ ツーリ⚪️モ』とかの 御一行様とすれ違った日には
ほんと悲劇です。

なにしろ 御一行様、30人近くが
団体様優先を当然とばかりに、 間隔を空けず一列に進んできます。

道をどちらかが譲らなくてはならない場所では
やり過ごすだけでも一苦労
( おっと、いえいえ、別に他意はございません、ええ


私達のオアシス、徳澤園まで戻ってきました。


まずは ご褒美の、絶品ソフトクリームを!!

調子にのって、この後 スプライト500ml を一気飲み!!
( これが後々、危うく“大惨事”を招きそうになる原因に…)




ウキキッ!!
平たいところになると、俄然 足が速くなるおサル隊員



上高地(小梨平)も、もう間もなくと云う辺りに近づくにつれ
何か、お腹の調子が変です。

どうやら、先ほどのサイダー一気飲みが良くなかったようです
口数少なく、頭の中では
「ト、トイレ、トイレッ、トイレ…」

た、たしか、小梨平のキャンプ場にあったはず…
あっ、よしっ、あった!! あそこに見えた!!
お尻の後の力を緩めぬよう、刺激を与えぬよう 可能な限り足早に…

OH MY GOD!!
目に飛び込んできたのは『閉鎖中』の貼紙!!

悪魔めっ!! 俺が一体何をしたっ!!

ゴロゴロゴロッ!!
お腹の中で、雷鳴が鳴り響きます。
くそっ!!
一旦、緩みかけたお尻の筋肉に、再び「絞めっ!!」
全身の意識を集中させます

血走った目で、周りを見渡します
絶対 他にも あるはずだっ!!
この歳になって、こんな美しい場所で、
その、……… する訳にはいかないんだっ!!
人間としての、尊厳の問題だっ!!

あったっ!!
50mほど先に、もう1棟、それらしき建物がっ!!
駆け出さず、少し内股加減で、欽ちゃん走りで 急ぎます!!

ザックを下ろすのも もどかしく、個室に飛び込もうという刹那、
視線の端に 「トイレットペーパーは備えていません」なる貼紙が再び…

悪魔めっ!! 俺が一体何をしたっ!!

慌ててザックの所へ戻り、震える手でティッシュを探します!!
もう、入口に 「あれ」が ひたひたとやってきているのが判ります!!
あ゛ーっ、南無沙んっ!!

NSOZ…;Q…85…V[VB…K4N34X…C.X2SAKGGKJ… 


個室に飛び込み、腰を下ろすのと、「あれ」と
零コンマ何秒かの勝利でした
大人としての尊厳が守られた瞬間でした…

全ての戦いが終わり 外へ出て行った時、
おサル隊員は のん気に携帯で「日帰り湯」を検索していました…


お見苦しい、一部適切でない表現があった事をお詫び申し上げます。
清らかな、上高地を流れる川の映像で、心をお癒しください







小梨平の日帰り湯で、見も心も さっぱり、へへっ


河童橋は、先ほどの騒ぎに一切関係なく、
連休とあって、今日も賑わっておりました、はい。


改めて、バスの時間まで、打上げです、へへっ。
あまり、冷たいものを、一気飲みしちゃダメヨ、ホホホッ…





ちょっと酔っ払って、バスセンター前のベンチで空を見上げてみると
秋の穏やかな空が 広がっていました。
そう言えば、ちょうど2年前のこの日の この時間に
おサル隊員の親父さんが亡くなったんだね…
おばかな この騒ぎを 空の上でげらげら笑って見ていたかもね…




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