山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

♬私バカ尾根~、おバカさん尾根~♬ 丹沢山で春のキャンプイン!! 編(後編)

2017年03月16日 03時24分28秒 | 丹沢
チャプター ⑶

さてさて、そんな訳で、
我隊の春季キャンプ地、
丹沢山は「みやま山荘 」にも、間もなく朝がやって来ます…



こんな綺麗なグラデーション、やはり山にいればこそ、だね
しばし ご堪能あれ 








ちょっと 楽して、山小屋の部屋の窓から撮っちゃいましたが
それでも十分に、ご来光が出るまでの時間を楽しめました。


山小屋の中に 朝日が差し込み、そこかしこに生気が宿ります。



我隊の泊まった 2階の客室。
手入れの行き届いた、清潔な小屋です。





朝食前に、外の空気を吸いに出ると、
名残りの月が‥







朝食は、炊き込みご飯がメイン。
サッと平らげ、
さて、何時に出発しましょうか?
もちろん、朝のお勤め を しっかり済ましてからだけどね、いひひ
(↑↑↑ これ、実に大切な事です、はい )




「お世話になりました〜」
準備を整え、ふと小屋前の温度計を見ると、ゲゲゲっ
>、-10℃ ⁉️
そう言えば、雪を踏む感触も 足音も、昨日とは違います。
ガツガリッ、ガツガリッ、と
表面が恐らく凍りついているんでしょう…




空気もピシッと、締まってます。



今朝も 素晴らしい富士の絶景から。




稜線から大倉尾根方面を望みます。


大山越しの、三浦半島に江ノ島


振り返ってみた丹沢山


砂糖菓子のような雪


『シュカブラ』、自然が生み出した美しさ、だね




ん?!、 変わったシュカブラ、

…って、誰だろ、
意外なところで 絵の才能を開花させた人がいるみたい




ニャロメ 越しの 富士山
ぷぷっ、
『ケムンパス』で やんす?!


気温が低くても、
アップダウンしている内に体も温かくなってきました


雪も この辺が一番深いみたい




遠くの山間に、『甲斐駒』発見!!


輝く、湘南の海


この、自然の飾らない美しさ~

ん!? あれ!!  見て、あれ!! あれっ!!

スカイツリー、見えてんじゃん!!


チャプター⑷ 眼前の危機



どこか、遠くでは 感じていたんです、ええ、
ん⁈      あれ⁈
おかしいいなぁ、ちゃんと済ましてきたのに、と ‥

でも、認めちゃいけない、いえ、認めちゃヤバイんじゃないか、と
その感覚を 意識の外に追い出していたのです。
しかし今、ひとまず目指していた尊仏山荘が こうして目の前に現れた時、
そんなご主人様の思惑を無視して
そいつは俄然、自分を強硬に主張しだしました‥

い、行きたい、
あの閉ざされ、密閉された、至福の場所
そして 全てを ぶちまけたい‥
全てを地球の引力に委ねてしまいたい‥

尊仏山荘へは、最後、まあまあの登り返しです。
ゆったりとした第一波が去った後、
次の波が襲って来るまでに
出来るだけ距離を稼いでおこうと頑張りますが、
思いの外 第ニ波は早く、強く 襲って来ました。
意識すればするほど 事態が悪化するのを
隊長、過去の経験から知っているのですが、
どうしても 意識を他に向ける事が出来ません‥

後ろを歩く おサル君の事など この際 意識の中に無く

… 無言で、ひたすら足だけを動かします。…

その時
それは、そう、人間としての尊厳を保つため、
ただ それだけの為に、
頭の中では、シミュレーションが始まっていました…

尊仏山荘についたら、何はともあれ あそこへ駆け込むぞ、
いや待てよ、あそこ、アイゼンしたままは入れなかったはず、

やり直しだ!!
細かく段取りチェックだ!!
先ず ザックを放り出し(2秒)、その手で軽アイゼンを外し(4秒)
空身であそこへダッシュ!!(15秒)
個室に入り ドアを閉め(4秒)
片手でベルトを外し(1秒) 
両手でズボンとパンツを一気に下ろす(2秒)!!

よしっ!! これなら 30秒を切れるぞ!!


そんな事に集中してたら、直前の大波をかわせたみたいだ、ラッキー!!
おーっ、つ 着いたぞー
それーっ!!


       昇 天!!




見てください、実にすがすがしい、いい顔しています。
尊厳を保てた、達成感に満ちていますね、イヒヒ


出すものだして、余裕のよっちゃん っす、イヒヒ





チャプター ⑸

さ~て、下りますか。
と、思ったら、丹沢 塔ノ岳の 新旧アイドルに遭遇


亡くなった「ミイ君」に代わって
最近 尊仏山荘に居つくようになった 白ブチ猫君


そして、生きる伝説こと、 『チャンプ』!!
ポーズまで とってくれました。イヒヒ


むき出しの太腿が、若々しくて素敵!!




昨日、苦しんだ登りも、
帰りは早い早い、どんどこ下っちゃいます。
しかし、いい天気















お約束の、クリステル嬢とのツーショットは、忘れません、イヒヒ


大倉バス停前の、丹沢地区の蕎麦の名店「坂間」にて
お疲れ様~ と軽く一杯。

こちらの蕎麦 なかなかのもんです。
つい顔のほころぶ 隊長でございました。







今回の春季キャンプ、
こんな感じの軌跡でございます。



渋沢駅前まで戻り 振り返ると
歩いた尾根筋やら、稜線が まだ くっきりと
見えていました。
次来る時は、もう温かくなっているんだろうな~

あ、駅前の「山麓酒場」に 酔って 寄って帰ったのは 
言うまでもありません、イヒヒ




最後まで おつきあいいただきありがとうございます。

次回は 美ヶ原で~す!!

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♬私バカ尾根~、おバカさん尾根~♬ 丹沢山で春のキャンプイン!! 編(前編)

2017年03月09日 11時08分09秒 | 丹沢
今年は 先月末の登り初め以来、
へなちょこ山行 が続いております…

プロ野球に、シーズンを戦い抜く為の春季キャンプがあるように
我が隊もここらでがっつり、
シーズンを通じて登り続けられる脚力をつけようと、
春季キャンプインを敢行したわけでございます。

それで、出だしの
(恒例)ダジャレ タイトルでございます。



通称『バカ尾根』 、こと 大倉尾根
丹沢の主脈の一つ、麓の大倉から塔ノ岳に続く、
それはそれは 長い、なが~い、単調な
ひたすら登りの、(逆からは ひたすら下りの) 尾根なのでございます。

標高差1200m、全長7キロ(共に塔ノ岳まで)
大学山岳部が、アルプス縦走に備えた新入部員のトレーニングに使う
マゾ的な尾根。
今まで幾度となく通りながら、
我が隊、実は登りに使ったことは一度もなかったんでございます。

稜線に、まだ雪が残るこの時期に、
塔ノ岳を通り越して 更に丹沢山までのコースをピストンしようという
我が隊 初の春季キャンプ、
はたしていかなる結果となるや、
始まり はじまり~

※注 スタートが遅く、まだ日の短いこの時期なので、
   丹沢山頂にある「みやま山荘」泊まりのピストンです




エピローグ【寝坊】



ちょっと調子にのっておりました。

仕事の付き合いで、前夜遅くまで飲んで、
その帰りには 二駅も寝過ごす失態。
帰宅後 山行の為の地図を 夜中にごそごそ探した挙句
ザックへのパッキングは もう眠いから朝にしよう、なんて
既に その時点で考えが甘かった!!

目が覚めた時、何故か直感的に悟るものがありました。
ヤバイ⁉︎ やっちまった!⁉︎
恐る恐る時計を見ると 6時17分❗️‼️

… … … … … 一瞬の静寂 … … … … …

え~  最寄り駅のスタート予定が何時だったっけ?! 6時25分!!
家から駅まで、今からどう早く行っても 最低15分
持っていく荷物は まだほとんど用意してないし、
着替え?! 今 まだパジャマだし‥
落ち着け、自分、 必要なものは何だ!

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パニックに陥り、
手当たり次第 荷物を掻き集め ザックに投げ込みますが
当然ながら あっという間にザックは一杯に‥

ダメーッ❗️やり直し❗️

それから30分後、何とか駅のホームに立つ隊長がいました‥

いやはや なんともな、スタートで ございました、フウッ




チャプター⑴
大倉尾根のスタートとなる大倉には
丹沢山行の前進基地たる「ビジターセンター」があります。
小田急線渋沢駅から ほぼ15〜20分おきのバス便があるので
時間を気にする必要が あまりありません。
大遅刻の割に 意外とその後に影響しなかったのは
今日のコースを ここからのスタートに設定していた事の 幸運です。

‥って、はぁ⁈ 何、遅刻しておいて偉そうに言ってんだよ⁉︎


ご、ごもっとも‥

き、気を取り直して、ま、参りましょう‥


ピーカン天気!!


慣れた山域とはいっても 登山届けは忘れずに


クリステル嬢に ご挨拶も忘れずに

天気は上々、なれど バカ尾根、舐めてると痛い目にあいます。
出だしは努めてゆっくりと、脚に負担をかけぬよう進みます。








向かいの尾根に見えるのは、三ノ塔。
稜線には雪が見えてるよ


事前のリサーチだと、
泊まる予定の 「みやま山荘」辺りで 積雪30センチ‼️
気になるのは、いったいどの辺りから積雪があるのか、っていう事。

まだまだ、
雪と呼べる程のものは でてきていませんが、
どこからアイゼンを装着するか、は もう 出たとこ勝負⁈








ヘヘッ ちょっと休憩っす



       
相模湾をバックに『氷』 の旗がはためくのは、
丹沢の夏の風物詩たる光景。
花立山荘さん、
まさか、冬でも 「氷」 なんだろか⁈

などと、ブツブツ どうでもいい事考えながら 脚を進めていると、
どうも太腿とふくらはぎが さっきから嫌な感じ‥ 

そして とうとう花立山荘への最後の登り、
ザレ場に差し掛かった辺りで
太腿とふくらはぎ 両方が悲鳴をあげだしました。

たまらず 塩を舐めたり、水を口に含みますが
直ぐに スッキリと改善する訳もなく、
だましだまし、なんとか花立山荘へ 到着すると‥



おしるこ なんだね‥






チャプター⑵
おサル君、
寒かったみたいで 花立山荘で「おしるこ」ならぬ、「豚汁」を…
少し分けてもらい 隊長も水分を補給、
脚は何とか落ち着いたみたい。
まだ 雪はほとんど現れません。



振り返ると相模湾が大きく目に飛び込んできます。
とりあえず、一番キツイ登りは過ぎたはず。



江の島と湘南方面


伊豆大島


真鶴半島と伊豆方面、手前は小田原市街
これだけくっきりと見渡せるのは珍しいねぇ


富士山だって、ほら こんなにそばに、くっきりと


おサル君は、へばってはいるけど、マイペースです


少し冷えてきたので、アウター羽織りなおして、じゃあもうひと頑張り


      


個人的に、 “金(玉)冷し”   という 変な名で 覚えた、
二つの尾根が合流する場所から
ようやく 雪が しっかりと現れました。



手前で軽アイゼンを装着、
ザクザクと 小気味好い音とともに通過し、
塔ノ岳へも 程なく到着。
バカ尾根を、ついに登りきりましたぁ❗️



ところで、脚がつるのは、何か体質的なトラブル なのでしょうか
一度 きっちり調べな あかんねぇ






あれだけ陽がさしていたのに、陰るのはあっという間
ちょっと肌寒くなってきてしまった。
買って来たおにぎりを、あったかいお茶で流し込み
身体が冷え切る前に、本日のゴール、丹沢山へ急ぎましょう




塔ノ岳をさらに奥へ、丹沢山へのアップダウンも
へへっ、小腹を満たしてからの 残り数キロだもの、楽勝っす。


振り返ると、海だけが輝いて…  きれい 




さっき居た、塔ノ岳 尊仏山荘、
もうあんなに小っちゃくなっちゃいました 





ユーシン渓谷は、ずっと下まで雪がたくさんだねぇ


とか 何とか言ってるうちに とうちゃこ~


う~む、確かに、積雪30㎝!!






稜線に出てからは 適度な積雪に、軽アイゼンが 心地よく噛んで
無事、春季キャンプ前半クール、終了です〜 

さて、『みやま山荘』、今日はどれくらいの人がいるんだろうなぁ 
夕食楽しみだな~ 


その前に、酒だ 酒だ、 酒 持って 来~い!! イヒヒ


 おサル君持参の干しブドウ
これに 白ワインで、ってつもりだったのに
寝坊したおかげで ワインを忘れ、ビールに… とほほ 


夕食は焼肉 っす、  うん、まずまず、かな 


で、期待していた 日没ショー、う~ん、ちょっと残念

思った以上に 焼けなかった。










その夜、部屋の窓からは、湘南方面の夜景が一晩中
綺麗に見えていました。

満月に近いお月様で、
星が見え辛かったけど、それはそれで、きれいだねぇ…
明日も 天気に恵まれますように… 



最後まで おつきあいいただきありがとうございます。後半に続きます。

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