山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

乾徳山 ファイトッ!!一発勝負編 (その2 )

2014年06月30日 09時15分11秒 | 奥秩父
そんな訳で、乾徳山 山頂直下の岩場を
お尻を ムズムズさせながら格闘すること30分あまり
山頂 到着です。




一番大きい鎖場。
その取っ掛かりは、足掛かりを見つけるまでの数メートルが
剱岳“カニのタテバイ”そっくり。
腕力だけで身体を持ち上げなくてはなりません。



登りきっておサル隊員も満足の様子。


もっとも、前回の登攀シーン、
おサル隊員のお尻が 大きく映り過ぎと、
ダメ出しされてしまいましたけどね…

少し雲が広がってきたため、
360度見渡す限り、とまではいきませんでしたが
奥秩父が一望です。
















あの、ポチっと、突き出たのは
もしかしたら 金峰山の『五丈岩』かしらん?

やっぱりそうだね、間違いない‼︎



岩場の山頂は、広いようで案外と狭く、
しかも すぐ下に切れ落ちています。
さすがの おサル隊員も、山頂下を覗き込むのに怖々と
へっぴり腰です。

ぷぷ







山頂で お弁当を、と思っていましたが
なんだか お尻がひゅうひゅうと 落ち着きません。
さっきの 扇平あたりまで戻って とることに すべぇ…






お弁当を平らげたところで、帰りの行程を再確認。
ありゃ⁉︎

もともとバスの便の少ない 乾徳山。
山梨市駅行きの最終便に乗るためには
結構 真面目に下りなきゃ ダメじゃん‼︎


と言う事で、帰りの写真撮影は割愛して、一生懸命下りるのでした…



その甲斐あって 無事 バスにも間に合いました、ホッ…
往復六時間、ほぼコースタイム通りに行程を終えられました。



さて、温泉であります。

バスの中で、おサル隊員が 幾つかプランを提示してくれますが、
イマイチ ピンときません。

じゃあ、“ほったらかし” にする⁈

ほったらかし

そう、噂に名高い
脱力感溢れるネーミングの
 『ほったらかし温泉』 が ここは近いんだっけ!!


じゃん‼︎


山梨市駅から タクシーを走らすこと15分。
タクシー代が勿体無いと言えば その通りなのですが
マイカー派登山でない我隊、
この際 目をつぶりましょう…

『こっちの湯』『あっちの湯』 って、
そのアバウトさが 愉快です。

なんでも お風呂からの眺め にこそ こだわり
それが唯一にして絶対の 自慢と、言い切ってしまう潔さが
ここの魅力です。

じゃん‼︎









甲府盆地の東端を一望です。
ありゃ、が…









確かに 素晴らしい、湯船からの眺め‼︎
“ ほったらかされ感 ”
この際ですから満喫しちゃいましょう。

暮れ行く 甲府盆地の空に、時々刻々と変化する雲が美しく
いつ迄も眺めていたい ひと時でした…














これから 眼下に広がっていくであろう甲府盆地の夜景も、
さぞかし素晴らしいものになるはずです
ぜひ 次に来る時には 堪能したいもんです。



しかし今日は、まいりましたっ!!
山梨の、懐の深さに、乾杯っ‼︎





PS
この後、山梨市駅へ戻り、駅前のお店で
名物の ほうとう と、酒肴を楽しみ、



( この珍しい名前の甲州ワインが絶品でした!!)

更に
帰りの「あずさ」の到着遅れを待つ間
笛吹川畔での「蛍祭り」で 蛍鑑賞と、
本当に一日をフルに楽しませていただきました。

ありがとうございましたっ!!
山梨さん 万歳‼︎




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乾徳山  ファイトッ!!一発勝負編 (その1)

2014年06月27日 13時46分20秒 | 奥秩父
6月と言えば  入梅の季節。

月も後半になれば 間違いなく梅雨入りしているだろうからと
一泊山行に予定していた前半の連休は
見事に逆ビンゴ‼︎

梅雨入りをもたらした低気圧が停滞し、各地で大暴れ、
さすがの隊長も、お山を泣く泣く断念となった次第なのでした…



今月 唯一の連休はそんな訳でつぶれてしまい、
月半ば、珍しく梅雨の合間の晴れ間が 四五日続きそうな予報にも
今更 素直に心踊らせる事が出来ない隊長です…

だって、日帰りで行く山なんて、ぷんっ…
(ぷぷっ、ずいぶんとお偉くなったもんです)

でも、 『好山病』を患っている身
山への抑え難い欲求を コントロールできるはずもありません…


こんなにいい天気が続くんじゃあ、しょうがないなぁ
お山、行っちゃおうかなぁ…

条件は、基本 電車とバスで 登山口まで行く事のできる山
まぁ、贅沢は言いませんが
眺望があればそれに越したことはないし
ルートに変化があって、ピストンよりは周回コースが取れれば尚良し、
下りて来た口近くに日帰り温泉があれば最高‼︎
(って、それっ、既に十分 贅沢ですからっ‼︎)


以上の条件から、 隊長の頭脳がはじき出した候補地は…
奥武蔵は笠取山とか乾徳山あたり、どうなんだろう…
調べてみると
両方とも標高は2000m前後、ほぼ単独峰で…、
と言うことは 山頂の眺めにも期待できそうです。



で、迎えた朝は、この通り
ど ピーカン!!

登山口へのバスの出る、山梨市駅からスタートです。



市営バスは、路線バスにもかかわらず親切で
富士を望める峠では、写真撮影の為に徐行までしてくれました



乾徳山登山口の 「徳和地区」。
歩いている人も、人の気配さえありません。


バスには、我隊の他にも登山客が 7、8人いたのですが
一緒に下車したのは お兄さん一人だけ…
そのお兄さんも慣れた道なのか、さっさと消えていってしまい、
なんだか すごい山奥の集落に迷い込んだ感が募ります。



歩くほど10分あまり、さあ、いよいよ登山口です。


新緑の鮮やかな森に、にぎやかなハルゼミの大合唱がお出迎えです。




針葉樹の杉林と、色鮮やかな広葉樹の森と、植生が目まぐるしく変わります。











『錦晶水』という 湧き水が…
そう云えば、ここ奥秩父は、首都圏の大切な水源地だったっけ…




2時間ほどで、乾徳山の山頂の望める場所まで登って来れました。
ハルゼミが、植生の影響か 標高の影響か、
この辺りまで来ると 先程までのにぎやかさが嘘のように静かです…


山頂付近は 岩場が露出したピークになっているって事ですが…
見えている、あの岩場かな?





おっと!! 「鹿」さん 登場!! 
思わず 見つめ合ってしまいます。

ここまで来る間に、今日は既に
たんさんの「蝶」が 飛び交っていたし、
ここで「イノシシ」でも現れれば、役 完成です!!

あ、そう云えばさっき、おっきな蛇が登山道を横切って おサル隊員が
珍しくビビッてました。
ぷぷっ


やはり、あの岩場の上が、目指すピークのようです。

どうやら、おサル隊員、
そろそろお腹が減りだしたよう…
さて、どこで食べようかねぇ…





空が開けてきました。
「月見岩」って、たしかにこんな場所で、
月明かりの明るい夜、寝ころがって夜空を見上げたら
気分良さそうだねぇ…





ここが「扇平」ってとこらしい…
登ってきた先から振り返ってみると…
ありゃー、ずいぶん登ってきたもんだねぇ
生憎と、富士山には雲がかかってしまっているけど、
気持ちいいね!!



さぁ、最後の1時間半、がんばろう!!
いよいよ、足元は岩場が多くなりだします。





ここで今日初めて、他の登山客とすれ違います。
朝、一緒にバスを降りたお兄さんも、続いて下りて来ました。
ストックは、この先 邪魔になりそうなので、ここに置いて行こっと…



そして、乾徳山名物の、山頂直下の岩場登り が始まります。
ドキドキ。







悔しいけどおサルは、こういう所に来ると俄然 元気になりやがる…













ウキキッ、
隊長、一足お先にっす!!
大丈夫っすかー!?

お尻が、ヒュ~ッ!!って 
なってないッすかー!?

余計なお世話じゃい!!








下山・温泉編に 続きます…




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初夏の丹沢主脈縦走編 3. 丹沢山~塔の岳~大倉

2014年06月16日 01時52分21秒 | 丹沢
そんな訳で、七時過ぎに行動開始
先ずは 塔の岳を目指します。



朝の 凛とした空気の中、
尾根筋を気持ち良く進みます。



おサル隊員が、クマ鈴を鳴らすよう言いますが
小鳥の囀りと 頬をなでる穏やかな風以外に
この静寂の中、今は何も要りません。
ぜいたくだぁっ…






雲一つかからない、端正な富士山の姿が
我隊の行く手の右側にずっと見えています
ぜいたくだ、
ああっ、なんて贅沢なんだっ‼︎






まだ この時間は、南アルプスも霞むことなくクリアに望めます
振り返れば、昨日、バテバテで歩いた稜線も見えるし…
別に侮っていたわけではないのだけれども
丹沢って、こんなにも山深いところだったんだねぇ…









 やっと、『尊仏山荘』の、特徴的な屋根のシルエットが見えてきました。
あとほんの少し、そこの登りさえこなしてしまえば
本当に後は下るだけ。








そして…



塔の岳、到着です
今まで何度もこの山頂へは来ていますが、
これだけクリアな眺望は初めて‼︎
やっぱり 朝早くから動ける山小屋泊の特権だね




湘南方面はもとより、 



伊豆方面も、


伊豆大島



改めて、丹沢山塊越しの富士山…



愛鷹山山塊



チャンプも!!

え⁉︎ チャンプ⁉︎
あの伝説の⁉︎

ぷぷっ、そのチャンプさん、お尻と太ももが、プリプリっとしてました。
多い時には、一日に四往復もするんだとか、
恐るべき体力だね
ご苦労様ですっ



山頂から これだけ遮るもののない眺望が望めるのも
ここ塔の岳の特徴。
人気ある理由だねっ!!



南アルプス、てん、ねん、すいっ!!



これ、これっ!!
眺望を活かした、こんなアングルの写真、撮りたかったのよ!!


ねっ!! おサルっ!?








湘南の海が、光っています…


ん!?


あのシルエットは、江ノ島!?

手前の、大山越しに、湘南が一望です。

ありゃ!!
あの、マッチ棒みたいなのはっ…

そう、スカイツリー


ん!? あの旗はっ!?

そう、塔の岳ならではのっ、天然氷のカキ氷!!

迷うことなく、
いただきますっ!!


へへへっ


死にそうな思いで、ここ大倉尾根( 通称“バカ尾根”)を 登ってきた人達への
まるでご褒美っ!!




てな訳で、やっと下りて来ました。
大倉の、登り口に立つ アイドル、「丹沢クリステル」にご挨拶


おサル君、お疲れ様でしたっ!!


長い“バカ尾根”を、ガマンして下りてこれるのも、
ここ『さか間』で、
美味しいお蕎麦と 冷えたビールが待っていてくれるから!!





いただきますっ!!




心地よい酔いと満腹感で店を出て 仰ぎ見る二ノ塔三ノ塔
空はピーカン。
満足っ、満足な、初夏の丹沢主脈縦走でしたっ!!




《おまけ》
そして、温泉はいつもの、『陣屋』さんで…





ぜいたくだ、
ああっ、なんて贅沢なんだっ‼︎





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初夏の丹沢主脈縦走編 2. 蛭ケ岳~丹沢山

2014年06月07日 15時43分04秒 | 丹沢
そんな訳で、蛭ケ岳山荘に 後ろ髪を引かれる思いで
バテた身体に鞭打ちつつ、
次なるピーク、丹沢山を目指す 我が隊です…



で、当然ながら、やっぱり下ります…





疲れで半ばボーッとした頭で考えます…
おサル隊員がこだわった、食事のクオリティの差って いったいなんだったっけな…⁇
( 皆さんも、気になりますよね⁉︎ )

実は…
片やレトルト中心のカレーライスおでん
片や味には定評のあるらしい、評判の バラエティに富んだおかずに 炊き込みご飯

ぷぷっ
まったく 食いしん坊行動規範ってやつは、
恐るべし‼︎

う~ん、お腹空いてりゃあ 隊長にはどちらもご馳走だけどねぇ…


先程まで、午後から湧き出した雲に隠れがちだったお日様が
再び顔を出して、行く手に自分達の長い影を落としています。

視線の先には、丹沢山へと続く稜線が見えてはいます、が
それらしきピークは、まだまだずいぶん先…

夕食に間に合うかなぁ…

御代わりの分のご飯、無くなっちゃわないかなぁ…  ぷぷっ
いかんいかん、隊長までもが おサル的思考に陥っています




何組かのパーティにすれ違いますが、
皆 蛭ケ岳がゴール地点のようです。
まだ1時間半近くを残す我々に比べ 羨ましい限りですが、
気にせえへんで 行こか…

丹沢主脈縦走と言うだけあって、
ここ丹沢山塊のど真ん中を歩く、醍醐味が有ります。




ところで、深田久弥の選び出した『百名山』
丹沢山塊から唯一選ばれているのは、当然、最高峰の蛭ケ岳かと云うと
さにあらず…

実は 今から目指す、丹沢山なんです…
そのスケールや 山容、眺望など、どれをとっても
個人的には 今登って来た 蛭ケ岳の方が上のような気がするのですが、ねぇ…
もしかして、深田久弥さんも 食いしん坊だった⁉︎ 





結局、みやま山荘に着いたのは、その日 山小屋泊の予約をしていた中で、
一番ビッケでした…
天候の良い週末とあって、小屋は満員!!
( ていうか、定員オーバーでした… )
二人で一つの掛け布団で、場所も食堂を片付けた後の場所で、と…

あ、でも、おかげさまで、ちゃんと食事には ありつけました。
もちろん、お代わりもさせていただきましたとも…  ええ。
だけど、写真が、残念ながら ありません。
よっぽど、お腹減らしていたんでしょうかねぇ!?



夜が明けます。
寝た場所が寝た場所なので、否応なく、早く目が覚めます。
山小屋スタッフの人達が、朝食準備に出入りするのを目覚ましに
外へ出てみます。



雲ひとつない、澄みきった空の端が、少しづつ色づいていきます。



名残りの月が、まだ中空で輝いています…
昨夜は星空を楽しむのもそこそこに、寝てしまったんだっけ…
遠く、夜景がきれいだったのは覚えています



どこからか、薄い絹雲が流れてきました。
朝焼けに染まりつつあります。何とも言えない美しさです…



山の醍醐味は、まさにこんな時間を、こんな素敵な場所で迎えられること…
自分の足で歩いてくることでしか味わえない、一瞬一瞬の移り行く光景を
しばし 楽しみます…










聞こえるのは、目覚めたばかりの小鳥たちの囀りだけ…













時間の経つのも忘れ、ぼーっとしていると…
いけね、おサル隊員の事、忘れてたっ!!
ん!? そろそろ朝食みたいだねっ!!










昨晩の夕食は三交代、今朝は、二交代での朝食でした。
まぁ、我隊は 昨日頑張ったから、今日はゆっくりと仕度をして
塔の岳経由で、あとは下るだけ。
のんびりと、風景を楽しみながら下りるとしましょう…






昨日通過してきた蛭ヶ岳山荘が、木々の梢越しに見えています。
意外と あんなに離れていたんだなぁ…



小屋の外で 出発準備をしながら、ふと富士山の方を見やると…
ちょうど、一羽の鷹が( トンビ!? )が、すーっと、富士をバックに
ゆったりと羽を広げて飛んでいきます…

写真の端っこに、写っているの、わかります?


こ、これって!!
“一富士 二鷹 三○○○”になりそうじゃないですかっ!!
慌てて 周りに茄子がないか探しましたが、やっぱり在る訳ないよねっ!!

って、あったっ!!

もとい




  失礼いたしました…  




お後がよろしいようで、はい…






怒涛の下山編に 続きます…




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