
似たものが多くて同定は難しい。
繁殖期は5~6月で、このときのオスの鳴き声が特徴的である。ヒヨドリにも似た大きな叫び声を「ピーッ!ピーッ!ピピーッ!」と挙げたあと、速いテンポの「ピッピュクァイ!ピッピュクァイ!」という鳴き声に移行し、その後テンポが遅くなって鳴きやむ。「ピッピュクァイ!ピッピュクァイ!」の部分が「ちょっと来い!ちょっと来い!」、あるいは「ゴジュケイ!ゴジュケイ!」と聞きなされているので、「姿を知らなくても鳴き声は知っている」という人が多い。
繁殖期にはつがいで生活し、地面を浅く掘り枯れ草を敷いた巣を作る。産卵期は5-6月で7-8卵を産む。孵化した雛は短期間で巣から離れ、親とともに行動する。夏季には、よく雛を連れたつがいを見かける。また、1年に2回繁殖する。
スズバチの巣は土で固められた二重郭構造をしています。内側に土で固めた数個(3~13)の幼虫室があり、それを上から粗い土で覆って作られています。
出来上がった一塊の巣は大きく、木の枝や壁,墓石に付いているところをよく見かけます。